表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私。異世界で百合してくる。  作者: 瑠璃色はがね
第0章
2/45

差し当たり

 異世界にやってきた。


 否―――異世界にやってくる羽目になってしまった。


 これまでの現実が通用しない別の世界。

 これまでの現実を気にしなくて良い理想の世界。

 これまでの現実を忘れなくてはならない異なる世界。


 私にとってそれは、理想郷だ。


 でも好きな人と離れ離れになってしまった。

 現実。つまり日本に大好きな人が居た。

 その人に別れを言うことも出来なかったのが、唯一心残りかもしれない。

 

 折角頑張って勉強して、好きな人と同じ高校へ進学したのも無駄になった。

 あの努力を応援し、合格を心から喜んでくれた家族や友人には申し訳ないと思う。


 だが悪い事ばかりではないだろう。


 この世界ならば、私は私の在り方を突き進んで生きていけるかもしれない。

 この世界ならば、私は私の欲求に素直に生きていけるかもしれない。

 この世界ならば、私は私が好きな人に「好き」と言っても許されるかもしれない。


 この世界ならば。 


 今日から始まる新生活。


 安全な通学路も、治安の良い町も、見知った人の待つ家もない。

 待つのは異世界。剣と魔法とモンスターが渦巻くファンタジーの代名詞。

 右も左も分かっていない外国ですらない世界で、私は私の生き方を探すのだ。


 まるで小説の中の様な、まるでゲームの中の様な出来事。

 だがこれは、私にとって紛れもない現実であり、事実なのだ。


 受け入れて、そしてはじめよう。私の物語を。


 差し当たり。

 今日から始まる生活を小説にでも例えるなら冒頭の一文はこれが良いだろう。




 私。異世界で百合してくる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ