意味嫌われた二人の子供
やっぱり小説って難しいですね〜
街の外れに位置する村、アベルの村…その村にある日一人の子供が産まれた、その子は元気にすくすく育っていった…その子が6歳になった時、親はあることに気がついた、その子は、当時最弱と言われた第1階位のグリモワール、カナタの書だったせいか周りからいじめを受けていた…暴力…嫌がらせ…無視…落書きなど様々ないじめを受けていた…そして、ついには魔法でのいじめが始まり、その子ゼノ・シリウスは、その時半殺し状態にされるまで魔法を撃ち込まれた
((もう…いやだ…死にたい…いや…俺が死ななくてもいいのか…なぜなら……全ての人間を殺せばそれでいいから))
ゼノはそう思った…いや、思ってしまった
そのとたん、ゼノの心は真っ黒に染まっていった…そして、綺麗な紅の瞳から深い青い瞳に変わった、さらに、黒の本に、赤い線で魔法陣が刻まれたグリモワールが現れた…途端にゼノはおとなしい性格から一変し
たように不敵な笑みを浮かべていた。
いじめたやつらは呆然と驚きを隠せない表情を浮かべている
「なっ…なんだ…なんでお前グリモワールを…ふ…二つも持ってんだよ!!」
「おい、かっちゃん…こいつなんかヤベェよ…」
「しかもなんだそのグリモワール…黒い…そんなの見たことねぇよ!!」
ゼノは、不敵な笑みを浮かべたまま答える
「俺はゼノであってゼノじゃない…」
「おい…頭おかしいぜ…こいつ」
「さっさと逃げよう…」
「何ビビってんだよwwまじウケる…あれか二重人格ってか?ふはははははははは!!」
大爆笑しながら出てきたのは、いじめを最初に行った主犯だ
「グリモワールが変わったからって所詮は、第1階位だろ、ふは、まじウケる…それで?それで俺らと殺りあおうってか?舐められたもんだな?第1階位が?第4階位の俺らに立ち向かうとか…………お前バカか?」
「さぁ?…やってみたらわかるさ…君たちは手も足も出ないで降参するだろうからな…手加減はしてあげるよ…まぁ100分の1くらいでいいかな?」
「はぁ?なめてんの?…いいぜ?俺らは手加減しねぇから…いくぜ?」
そう言いながら呪文を唱え始める3人組
「大地よ、大いなる力を持って、彼を射いた…ま…え………」
3人は驚愕した…なぜなら、ゼノは無詠唱で上位魔法の(獄炎)を発動したからである
「あぁ…これじゃぁ死んじゃうか?もっと出力を抑えないとな…こんくらいか?」
そうするとゼノは、ゴルフボールサイズの獄炎を放った、途端!辺り一面が消し飛んだ、グリモワールのおかげで死ぬことはなかったがかなり火傷を負った3人、泣きながら帰って行く
ゼノは何事も無かったかのように紅の瞳に戻る、そして辺りを見回して仰天する
「え?…なに?…これ?」
自分が何をしたか気づいていないゼノであった…その日以来ゼノに勝てるものはいなくなった
ある日、妹が産まれた、妹の名はティナ・シリウス、またゼノと同様の第1階位のグリモワール、センリツの書であった
また、同様にいじめは起きた、だが一つ違う点があった、ゼノは黒い光を放っていたが、ティナは赤い瞳から薄い青の瞳に変わりゼノ同様グリモワールが現れる、白い本に金色の魔法陣が刻まれていた、だがティナは争い事が嫌いであったため何もしなかった、幸い相手は逃げて行ったのでなんとかなったが、ゼノはそれに怒りを覚えた
この二人を気持ち悪がった親や村の人々は、よって集っていた打ったり、忌み嫌った…唯一の家族ですら二人をいたぶった17歳のゼノはまだ耐えたが…ティナにまで手を出したことがとてつもなく許せずゼノは激怒し、暴れまわった
「いや!?…にぃ!、助けて!?にぃ!?」
「ティナ!!待ってろ今行く!?ティナ!ティナ!?」
「にぃ!?助けて」
「おい何故ここにいる!?消えろと言っただろ!?
「ティナをどうする気だ!」
「こいつには奴隷になってもらう…買い手がついたからな!ヒヒヒ、これで丸儲けだよ〜ありがとな!
え〜と名前なんて言ったっけ?…ふはははは!?」
「き…貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」
ゼノは自分が侮辱されるよりティナを奴隷商人に売った父の行動がとてつもなく許せなかった
ゼノはティナを連れ出し、逃げた
それ以来、意味嫌われ者として村を追放された二人、それ以来ティナはゼノと意外話さなくなった、それもそうだろう…唯一の家族にすらいたぶられ、罵られたのだから
((許さない…必ず…必ずだ…殺してやる))
そう心に決めたゼノであった
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