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チートスキル  作者: 雪将
第一章 引きこもりが昇天したら
1/28

事故

とある人の作品を見て思い浮かんだ作品です。


ああ、丸パクリではないですよ。というか彼の作品は料理物で俺のはファンタジーコメディーなんで、パクりようがないですね。


 当人と交渉してみて名前乗せていいよと言われたら彼?の名前を乗せようと思います。


 男は、その日・・・・・死んだ・・・・・。


 死因は、様々な有名な小説で出てくるような、【刺され死に】【トラック特攻】【農業トラックショック死】【電車でドーン】【子供を救って死に】【メテオインパクト(家に隕石落ちてきた)】【目を瞑ったら死んでた】【神様の手心】等など、そんなありきたりな死に方ではない。

 

 では、彼の死因はなんだったのか?

 それは・・・

【引きこもる事半年、深夜のPC業務に勤しんでいたところ急遽用を催してきたので立ち上がり、トイレの方へ歩き出し、その日の夜食デザートに食べたバナナの皮が床に落ちており、それに足を滑らせ、そのまま転倒。

 その時に後頭部をPCの机の角にモロヒット! 気絶+頭蓋骨の陥没と脳内出血発生による死】

ゆえにそのまま帰らない人になりました。



 彼は現在真っ白い世界にいる。

 真っ白い世界だからとは言え白銀の雪山というわけではない。

 温かくも寒くも無機物感があるわけではない。

 強いていうなら何だか懐かしい謎の空間である。

 ここは何処だろう? なんて、夢見心地であたりを見回す。

 ふと、ある一点に小さな黒い点を発見する。

 その点は少しずつ大きくなっている気がする程度で、何だか近づいてくる気がする。

 少しだけ怖い気がしたが気になってしまう。

 ジーッと見ていると人間の反射で瞬きをした、その一瞬で黒い点は消えていた。

『えっ!?』

 男は思った。

 さっきまで会った黒い点が一切なくなっているからだ。

 男は自分の目を疑い、自身の目を擦る。そしてもう一度黒い点があったほうを見る。

 自分と同じ人の顔をした何者かが笑顔で目の前に居た。

 数秒固まった。同時に理解するまでの時間である。

 後に彼は、

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

 悲鳴をあげ後ろに倒れるかの用に、マトリック○のように腕を回転させながら腰を砕けさせる。

 彼は指を指し、『お、お前誰だ!?』というようだった。

 目の前の突如現れた存在は笑顔でこういう。

「こんにちは、始めまして、僕は人がいう神様だよ。君は死んだんだ」

 その存在は神と名乗り、彼に死んだことを伝えたのだった。

 だが、彼は、

「はっ!? 俺が死んだ!? いや、俺は生きてるし! つーか何意味わかんねーこと言ってんだよ!! お前頭可笑しいんじゃねーの!??」

 と叫びだそうとしていたが、神と名乗る存在は彼の罵詈雑言を読心術と未来予知から一瞬で読み取り喋らせず、尚且つどちらが優位な上級の存在であるかを解からせる為に超能力と同等の力で彼の首を締め上げ、問答無用の苦痛を与えるのだった。

 なぜ、苦痛を与えるのかって? そんなの簡単だ。神様は彼を【ウザイ!】と思ったから口をふさぐ事にしたのだった。

 そして、神様はそんな事をしつつも彼に足して哀悼と申し訳ないという微笑を彼に向けて諭すように理解してもらうようにいうのだった。

「私は君に申し訳ないことをしてしまったと思っているんだよ・・・・・」

『く、くるしい・・・・・はっ! 首の締め付けられる苦痛が解けたが喋れねぇ! てか、申し訳ないことって何だ!?』

「君だって小説家になろうとか、ライトノベル系の小説は結構読んだろ?」

『えっ!? まさかっ!! 本当にここは神世界ぃ!?!?』

「ああ、ようやく理解したようだね。その上で君に心からの謝罪を受け取って欲しい。

 申し訳なかった。」

 彼の目の前の存在は超状の現象を説き神と名乗る若く白の衣を纏う存在は深々と頭を下げるのだった。

 そして、その光景を見た彼はここで初めて、本格的に死んだことと、この神の謝罪の意味を深く理解するのだった。

 つまり、自分が死んだのは、この神の何らかの不祥事から起こった不幸な事故死であると言う事だった。

「君の今思ったとおりだ。・・・」

 マジか! これはもしや・・・・

「ああ、その通りだ。君に転生する際の特典を上げなくてはならない。とは言え、地球に転生する際は無理というお約束だが、それでもいいならばだが・・・」

 やっぱり。俺異世界に言って活躍する俺TUEEEEE系の転生特典有りって事か、前の人生つまんなかったからな~。死んで得した気分だが、これゴネレバ結構な天性特典もらえんじゃねーのか!?

 俺はそう思って、チラッと神と名乗った存在を見たが彼は申し訳なさそうな先ほどと同じ用に俺を見ていた。

 俺は、これはこれはゴネテ美味しくいけると思ったのはしょうがないだろ?

「取り合えずゴネテもスキルは変わらないよ」

『ん!? 何で俺の思っている事がばれるんだ!?!?』

「いや、さっきから私は君の考えている事に合槌を打っていたじゃないか?」

『わ、ワッツ!? って、そういえば! じゃ、じゃあ、さっきからの俺の黒い考え聞いてたの?』

 神はうんと頷く。

『・・・・・・・・オウッ・・・・マイ・・・ゴット?』

「今の状況で上手い事いうね?」

『・・・・・・・・・』

 私は神様からそっと目を逸らした。

「まあ、僕としては怒ってないから気にしないでよ。

 僕にも君を生来の法則で死を与えられなかったという落ち度があるからね」

「・・・・・・・・・生来の死?」

「うん。人の死は基本的に決っているんだ。

 ・・・・・・ん? ちょっと違うかな? 決っている人間と決っていない人間がいる。というのが正しいな。

 まあ、これについては死ぬ人間、死なない人間は神の真相領域に関わる問題で詳しく語り君が理解するのには人間の時間で少なくとも10億年分必要になるけど、転生する前に聞いて見るかい?」

 神様は平然と年数を答える。

 しかもだ。少なくとも10億年分必要って・・・・・無理。聞きたくない。が、それとは別にちょっと気になることがある。

 というのは、この話から考えて俺は決った死があった人間でそれをこの神様は何らかの理由で換えてしまったと言う事か?

 俺の本来の死に方が気になってくる。

 なんだ?

「あっ、聞きたいの? いいよ」

 神様は答えました。

 そして、俺は数秒で忘れてました。神は俺が喋ろうと喋らなかろうと俺の考えている事が解かるのを。

 俺は取り合えず頷いた。


 神様は俺の頷いたのを見て語りだしました。

「本来の君は、PCの前から立ち上がりトイレに向かい、帰ってくるときにバナナの皮を踏み滑り、体制を立て直そうとケンケンをしてベットの角に勢い良く股間をぶつけ、『うっ』と屈んでよろけて、自分の部屋の本棚に突っ込み、君が大学生の頃に嵌っていたボーリングのマイボーリングの入った鉄のケースが君の頭頂部に落ちてきて、君の第4頸椎に付加が掛かり損傷。その瞬間から四肢の身動きが取れなくなり意識を持ったまま色々な事に恐怖して衰弱死していくのが本来の君の死に方だったんだ。

 本当に本来の死に方をさせて上げられなくてすまない。」

 神様は俺に懇切丁寧に本らの死に方を教えてくれたが俺の身上としてはただただ、仰思う。

『俺の本来の死に方、ひでぇ!!』

 ていうか、この神様何をして俺の死に方変えたんだ。今度はそっちが気になってくる。

「ああ、それはね・・・」

 語るんかい!

「ミルホホという君達から考えたら他の惑星の人(生物)が僕にお供え物をしてくれたから、その世界の住人以外の存在に変化してお供え物を楽しんでいたんだ。

 そしたら、へmマーカ(ミルホホとは別の異世界の生物)の姿でそれを楽しんだら、口の中に強烈なクシャミを誘発させてね。

 クシャミをしたら手が動いてしまって、たまたま君の部屋の画面のバナナの位置を数十CMずらしてしまって、君がしんでしまったと言う事なんだよ」

 何だか良くわからない単語や話があったけど、俺の死に方が異常に雑なのはよーく。解かった。

 もしこの話に、題を入れるなら[俺の死に方が異常に雑な件について]が有力な気がする。


 そして、さらに言えば俺は色々思うことがある。それは・・・・・

1 どの道、俺死ぬんかい!?

2 どちらかというと死ぬレベルが下がっている件。(苦痛の度合が)

3 ある意味ナイス神!

4 しかし、俺の死ぬレベル下がりスキルまで貰えるとはありがたい。つーかラッキー?

5 そうだ、s・・・・

 とここで、神様が口を挟んできた。

「そうだ。スキルの変わりに君がもう一度あの瞬間からやり直したいというなら一応出来るよ」

6 とここで考え中俺に神様が口を挟んできたのだが、それってどの道・・・死ぬんだよね?

「うん。そうだね。時間にして3分後に体が動かなくなって、5日目に衰弱し擦る予定だね」

7 うん・・・。じゃ、ねーし。自らチートスキル廃棄してもう一度死にに行くアホはいねーだろ!?

「いや、たまにいるよ」

8 マジか!? そいつアホじゃねーの!

「いや、私もビックリして聞いたことがあるんだ。そしたら・・・・・」


『どんな理由があれ、私の死が解かった。

 せめて、生んでくれた親や友に成った友人に別れが言いたい。

 神様、俺にこの機会をくれてありがとう。』


「・・・って、私はいい知れぬ感動に涙が零れたよ。

 まあ、彼は相当いい奴だったからね。君みたいに語句つぶしのニートにはわかんない話じゃない?」

9 いやニートじゃねーし、自宅警備員だしって、大きなお世話だ!

「で、どうする。死ぬけど解かれとかいいにいくかい?」

10いやそれ言ったら異世界召喚のチートスキル貰えないんだろ?

「うん。スキルも蘇りも、誤って殺しちゃった得点だから」

11 じゃあ、俺はいいや。異世界召喚スキルが欲しい。

12 つーかその話の人前に何やって殺したんだよ

「・・・・・・」

13 無視かいって、いい加減数字めんどくせーな。

「そうだね。まあ、君の転生先は良くある。剣と魔法の世界だからよーく選ぶといい」

 神様はオール無視を決め込んで空虚なる空間から小さな光の玉を出して俺に渡してきた。

これは何? 何て言葉は言わない。だって持っていると何と無く使いたかがわかるから。

「じゃあ、その中から選んだものを私に渡してね。

 君の固有スキルにするから。

 それまで、私は君を殺した事からの世界に影響を及ぼす因果律の改変を抑える作業をするから、よろしく~」

 神は軽くそんな事を言って来たが一つだけ気になる言葉があったから聞いてみた。

「因果律の改変って、どう言う事するの?」

「ん? 今回は、10年後に死ぬ人間の命を終わらせたわけでないから簡単なことだよ。

 例えば、君が3日前に18禁のPCゲームを買いに外に出たときに勝った宝くじのハズレに成るのを一等にする事と君にスキルをあげる事だよ」

「おい、ちょっと待て、今聞き捨てにならない話を聴いた気がする。俺の勝った宝くじ辺りが6億の筈なんだが・・・・・」

「ああ、そうだね。しかも、家から極潰しが消えてお金が手に入る。君の家的には一石二鳥だよね~」

 おい! お前(神)、人の命を一体なんだと思ってやがるんだ!?

「・・・・・・・・・・・・」

 無視かい!

「さ、いい加減もう面倒だからスキル。選んで」

 おいいいいいいいい!!!



 そうして彼はどうもこうも出来ない憤りを覚えながら光の玉から、スキルとを取り出し始めるのだった。


 まず、一つ目を光の玉から出す。

(スキル名)-  (能力と取得条件あるもの記載)

①味音痴(別名 味覚障害)- どんな食事でも美味しく食べられる。

[毒系食物無効][無機物・モンスター無効]

『・・・・・まっ、まあ、最初だからな。最初に出てきたのがこんなんって、ガッカリは置いておこう。』


②悪食 - どんな食事でも美味しく食べられる。

[毒系食物無効][無機物無効]

『・・・・・・・・・ん』


③貪食 - どんな食事でも美味しく食べられ、限界が無い。

     [毒系食物無効]

『・・・・・・・・・うん・・・・・。

 って、おいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!』

「おいっ! 神っ! 三つ続けて飲食系のスキルなんだが!? しかも、能力が見た限り食べる系で尚且つ下位能力~上位能力ってさい先が不安すぎる種類って何だよっ!」

 空中に向って視線を左右に振り、空を叩くよくわからない神にツッコミを入れてみる。が、コイツ何やってんの?

「ん? これはね。世界の因果律の変更作業だけど、僕にしか見えないから君からしたら空中叩いてるようにしか見えないよね?」

「へーぇって、それより これ!」

 三つのスキルを神に見せる。

 神は困り眉毛をして、聞いていなかったの? 的な表情を見せたしなめる口調で口を開く。

「全く最初に言ったよね? 好きなスキルがあったら、一つ差出って、三つなんて駄目だよ~」

「ちげーよ! 三つ寄越せって話じゃねーよ!! つーか全部たいして変わらないスキルじゃねーか! もう一つ、つーか入れるけどあんた俺の頭の中見れるんだろ! それで理解しろよっ!」

 俺の猛烈な抗議の突っ込みに神様は終始笑顔でした。

「で、決ったかい?」

 む、無視ぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・俺そろそろ怒って・・・いいよね?

 でも、この先僕は怒る事は言えませんでした。だって、

「いや、君の人生の中で選べるものなんて高が知れてると考えるのは君が良く知ってるでしょ」

「・・・ん? どう言う事だ。」

「小学生のとき、クラスメイトの女の子をからかい遊び、中学生女子に興味があり更衣室を覗き、高校生・大学生のときに親は子供の面倒を見るのは当然とのたまい家族の為に優しさを見せることをせず、困っている人が居ても自分に出来ることでも無視し、会社に入社しても一ヶ月で辞表を出し、家に引きこもり、俺が悪いんじゃない俺の有用性を理解しない社会が悪いとあほな事をいい親の脛を齧って極潰し生活を送っていた人間に遅れるスキルって、何? ついでにいうと本来の死に方から二分早めてしまっただけだし、結果としてそれで君の家族の生活が潤いある種親孝行になっている現状で殺してしまった特典を上げるだけ神様の慈悲が深いとは考えれない君の頭はどうなっているか、聞いてもいいかな?」

『お、おうつ。神様は俺の心をへし折りに着ました。』

 でも、神様は止まりません。

「ここまで言えば解かると思うけど、一応ね! 特典は3つのやり方で取得可能。

 一つは私(神)が謝って殺してしまったときに上げなければならないという天界の法で決っている。

 二つ、どんな理由があれ他者の為に自らの命を使い善なる行為をしその者が死んでしまった場合。

 三つ、寿命を向え、その中である一定の善行迎えた全ての存在に渡すというもの。

 まあ、三つ目は稀にしか居ないんだけどね。一定の善行の基準が以上に高いのが原因なんだ。

 でだ、この話をすればさらに解かると思うけど、特典を上げるのにも必要なものがある。それは何か? 簡単だよね。

 生きてきた中でどれだけ、善行を積んだか。これで決る。ならば君は生きてきた中でどれほどの善行を積んだか? 君自身が解かる筈なんだけど! どうだろうか?」

 まあ、正直これでも結構融通を利かせてるんだけど貪食とか本来は無くてもいいくらいなんだけど。

 と先程よりは小さく話しているみたいだが、ガンガンに聞こえてくる小さな声。恐らく聞かせてくるんだろうねこの人(神)。

 俺は、無言で膝を折り深々と地面に頭をつけて、

「すいませんしたーーーーぁぁぁぁ!!! 

 もう少しだけ、もう少しだけ選ばしてください。お願いします!!!」

 プライド? そんなもんないけどそれが何?

「うん。時間は有限なる世界納得するまで選ぶといいよ」

「ありがとうございます。」


 俺はそれから光の玉から色々取り出していくのだった。

④剣術(短剣)LV1 - 真面目に600時間以上、剣を素振っているだけで取得可能。

⑤~⑨弓・槍(棒)・斧・盾・槌 - 同

⑩ 投石術LV1 - 真面目に100時間以上投げていれば取得可能。的などに当てる練習をすると取得が早くなる。

⑪~⑭火・水・風・土魔法LV1 - 魔法適正があれば最初から持っている事がある。また訓練において取得可能。

⑮闇魔法LV2 - 魔法適正があれば最初からLV1は持っている事がある。

         また、訓練において取得可能。

⑱毒液 - 体中の穴から毒を出す。人間では滅多にいない。

⑲言語翻訳 - 様々な種族とネイティブに会話が出来るようになる。

⑳料理LV1 - 日常生活を送っていれば勝手に習得する。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・


 そして光の玉から出てきた最後の100個目のスキルは、

 石鹸製作 - 材料を前にして石鹸なら何でも作れる。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 彼は全てのどうしようもないスキルを確認しきり虚空に顔を向け無言で見つめる。

 無言である事を一分ほど続けて、神様をその表情のまま見る。

 神様は彼に一瞥する事無く自分の作業に集中している。

 じーっと見つめるが神様はこちらを一瞥擦る事無く無心に彼に見えない何かを叩いている。

 彼は憮然な面持ちで口を開く。

「なあ、神様よぉ」

「ん。なんだい」

 神は手を止めて彼を見る。

「俺の貰えるスキル。ドラゴン召喚とか聖剣を使えるとか、勇者とかそういうスキルが無いんだけど・・・・・」

「あははははは、貰えると思ってたの? それにさっきスキルを貰えるにはそれ相応の善行が必要と言ったはずなんだけど、理解できなかったの?

 というか、これでもスキルの譲歩をしているんだよ。

 君の今までの行いと今回の(神による)事故死を鑑みても、本来の取得可能な能力が上から七つ目までだったんだから感謝して欲しいくらいだよ」

 神の当たり前で笑顔、聞き方によっては棘のある返答に彼は、

「オウツ! ・・・・・マジか~」

 頭を抱えて悶絶するのだった。

 だが、彼は再び立ち上がる。

「我が神よ!」

「おっ、我が神にクラスアップした」

「茶々を入れんで下さい。」

「ふん。解かったよ。続けるといいよ」

「お願いします。もっといいスキル下さい。スキルが無理なら、転生するに当って少し裕福な家とかに生まれさせてください。お願いします。」

 再び土下座である。

「・・・・・・・・・」

 土下座中。

「・・・・・・・・」

 土下座中。

「・・・・・・・・」

 無言の神様が気になってそーっと顔を上げて神様のご尊顔を覗き見る。

 神様は顎に手を当てて目を瞑って考えごとをしているようだ。

「フーん。・・・・・・しょうがないそこまで頼むなら、他の者に当てが覆うとしていたものを君に上げる事にしようか。と言ってもただの名誉職的なものなんだけど」

 神様は深く考える事どの時間かはわからないが考えその答えを出してきた。

 彼はその人事に明るい笑顔を店まだ見ぬスキルか生まれる場所に喜んだ。が神様は続ける。

「ただし、これを君が受けるなら、スキルは無しだよ。いいのかい?」

「イイッス! いいっすよ!! 今のままの頑張れば取れるスキルなんかより、生まれるところや名誉職の方が良ければ、もう何でも!」

「そう。じゃあ、君にそのポジションを上げよう。頑張ってね。

 【勇者の育ての親】の役目。よろしくねー」

 神様は笑顔だった。

 笑顔で空中に指を彷徨わせるようにする。

 彼の足の下に六望聖の陣が現れる。

 その間の彼は、

「えっ!? ・・・いやいやいや、ちょちょちょちょっと待ってくださいよ。お、俺子供なんて育てたって、え~~~何これ足のしたが光って、って足がドンドン飲まれ、動けねぇ!?」

「あっ、ちなみにもし上手く子供を育てられなかったり、子供を見捨てるような事したら、天界に来たとき地獄に1000億年落とすからくれぐれも馬鹿なことをしないように頑張ってね~~~」

「マジかーーーー!!!!」

 そう言って彼は天界より消えていったのだった。

 

 神は今日も迷える子羊を新たな世界に送り、次の子羊に顔を向けるのだった。

 ただ、一つだけ神は神なのに一つ祈りを彼の男、日置 仁人ヒキニヒトに祈った。

 良き人生を。と。


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