第2話
前回のあらすじ
僕は事故にあいなぜか霊が見えるようになった
あと幽霊が家に住み着いた
次の日
AM6:58
僕は目覚まし時計の音を聞く前に起きることになった。
なぜなら僕の上に何か重いものが乗っかっていたからだ
「・・・黒菜・・・重い・・・」
「女の子に重いとか言っちゃダメだよ公生!」
こいつ、起きてたのか・・・
「そもそもお前は女の子以前に猫だし幽霊だろーが・・・」
AM7:00
チリリリリリリリリリリ
そのとき丁度目覚まし時計の音が鳴った
「目覚まし時計止めるから退いて・・・」
「はーい」
そういうと黒菜は僕の上から退いてくれた。
「・・・黒菜」
「何?」
「今回の件からお前は学ぶことが二つある、一つは夜中僕の布団に入ってくるな、二つ目はさっきの行動が起こすためなのだとしたらまず目覚まし時計を止めて『お兄ちゃん、朝だよ!早く起きないと置いていくよ!』的なノリで起こしてくれ・・・」
「具体的過ぎるし趣味全開だよ・・・あと今私物持てないし・・・」
いいじゃんか趣味全開でもー、僕もそういう夢を持ったりするんだよー
僕一人っ子なんだよー、妹いないんだよー。
「それが受諾できないなら今後お前は語尾に『にゃー』でも付けてくれ、僕の眠気とか色々吹っ飛ぶはずだから・・・」
「わかったにゃ、今度からそうするにゃ」
うおぉぉぉ!ブラック羽○みたいだ!
僕は!これを!これを待っていた!
「よし、今後お前はそれを維持しろ!それで僕はあと100年は戦えるっ!」
そんなこんな忙しい朝だったがいつの間にか出撃(登校)時間が近づいていた。
「じゃあ僕は学校に行ってくるから、くれぐれも変なことは起こすなよ」
「わかったにゃ~、いってらっしゃいにゃー!」
いつもの生活に幽霊が加わったが、僕の生活に何一つ変わりはなかった。
AM8:15
僕は学校に着いた
学校に着くとクラスメイトや友達に昨日の事故のことを聞かれたが無事の事を伝えると興味を無くしたようで解散していった
ちなみに黒菜のことは隠すことにした。
言っても信じてくれないだろうし変な目で見られるのはなんか嫌だ。
まぁ僕は学校には男友達が少々、女友達は0人という人脈の薄さから学校で話すことなんてない。
阿良々○暦や季堂○太のようなハーレムがあると思った?そんなもんあるわけないだろ!
PM3:30
部活動をしていない僕は6時限目が終わると帰ることになる
本来はここで近所のゲーセンに行ったりTSUTAYAに行ってDVDを借りたりアニメイトに行ったりする。
だが今日はそのようには行かなかった。
なぜなら校門に黒菜がいたからだ
やはり普通の人には見えないらしく、皆普通に校門へ向かう
黒菜にぶつかっている人もいるが透けて通っていく
僕はとりあえず黒菜を連れてそこらへんにあった神社の中に入った。
ここなら黒菜と話しても誰も見てないだろう。
「黒菜どうした?てかよく僕の通ってる学校のことがわかったな、スニーキングでもしてたんか?」
「いやいや、公生が通っている学校のことはこの前の妖怪さんに教えてもらったんだにゃ」
「そういえばその妖怪さんってのは誰なんだ?出来れば合わせて欲しいんだけど」
「その必要はないわ、小僧」
僕は後ろから声をかけられた。
振り向くとそこには女性が立っていた。
そこにいたのは人間でないことがはっきりとわかったからだ。
その女性は下駄を履いて、巫女服を着ており日本人顔なのに金髪という特徴をしていた。
そして腰からは金色の狐尻尾が9本生えており、金髪には金色の狐耳が生えていた
狐耳
きつねみみ
KITUNEMIMI
巫女服と狐耳
猫とはまた違った魅力を持った耳
っていうか森田は猫耳より狐耳のほうがいい
狐っ子のほうがいい、絶対
まぁ森田の趣味云々はさておき
まさしく絵でしか見れないような獣耳
「・・・・・・・・」プルプル
「ん?小僧、震えてどうした?」
「狐っ子キタコレぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
「!?」ビクッ
僕が叫ぶと巫女狐娘は体を震わせた
「おっと、失礼、貴方のような狐っ子は一度も見たことないもんで」
「人間の中にいたら怖いじゃろうが・・・・」
そんなこんな森田の趣味全開なやり取りが続いたが本題に戻った
「狐っ子さん、貴方は何者なんですか?」
「狐っ子言うんじゃない・・・私はこの神社に住んでいる妖怪だが人間からはなんと呼ばれていたかの~、たしか白面金毛九尾だったかの~」
白面金毛九尾!
知らない人に説明しよう、白面金毛九尾とは中国、インド、日本をまたぎ、2つの王朝を滅ぼし1000人以上の国王を殺そうとした大悪党と言われた妖怪である。
まぁ実際は日本独自の創作らしく、インドと中国には九尾伝説は伝わってないとか何とか。
でも強い、強いらしい。
「・・・・・」ドゲザー
「こ、小僧・・・なんじゃ!?」
「九尾様とは知らず馴れ馴れしい態度を取って申し訳ございませんでした、本当に申し訳ありませんでした」
「ど、土下座などやめいやめい!それに私が力を持っていたのは千年以上前の話じゃ、今はせいぜい化けるか狐火を出せるかぐらいじゃし、そもそも日本をちょっと騒がせたぐらいで力なんて全然ないぞ?」
「でも狐っ子様と呼ぶわけにはいけないし、なんて呼べばいいのですか」
「ん~特に名前とかは無いからの~お主が好きに呼ぶといいぞ」
「んじゃ、稲荷様、で」
「それがいいならそれでいいぞ、っていうかベタじゃな」
いいじゃないかベタでも、恨むなら僕じゃなくて発想力の薄い森田を恨め!
「あ、そうだ、稲荷様聞きたいことがあるんだけど」
「妖怪相手にタメ口とは・・・まぁいいだろう、で、なんじゃ?」
「今僕が稲荷様を見えるなら妖怪とかも見えるんか?」
「きっと見えるだろうな」
「そのさ僕は人間で学生だから夏○貴志みたいによけいな騒ぎには巻き込まれたくないんだけど・・・」
「なつ○たかしっていう者がどんな者だか知らんがその心配はしなくてもよい、ここらへんにいる妖怪は温厚的な妖怪が多い、せいぜい強風が吹いたりするぐらいだろう」
それを聞いて僕は安心した
「まぁここは私のテリトリーだからいざとなったら私が直接行くしの、小僧は安心して生活するといいの」
こうして稲荷様がいる神社を出て僕と黒菜はアパートに帰ることにした。
PM5:00
稲荷様となんだかんだ話した後家に帰宅
夕飯としておうどんを作っている時にふと思いついた
そういえば黒菜は食事とかはするのだろうか
「そういえば黒菜、お前は飯とか食うのか?ってか食えるのか?」
「どうだろう・・・幽霊になったのは一昨日だからまだ試してないにゃ」
「じゃあ黒菜、かまぼこ食ってみろよ」
そう言い、僕はかまぼこを一切れ黒菜の前に差し出してみた
さぁどんなことが起きるか
「かまぼこ美味しいにゃ」モシャモシャ
普通に食った
「普通すぎるゼ・・・・」
まぁとりあえず黒菜の分のおうどんも作った
「うどんおいしいにゃ~公生は料理得意なのにゃ」
「まぁ1人暮らしするためには料理スキルも上げないといけないからね」
「ところで何で公生は1人暮らしなのにゃ?」
「実家から学校までが遠くてな、1人暮らししなきゃなんなかったんだ」
「寂しくにゃかったのかにゃ?」
「・・・どうだろうな・・・寂しかったんかな・・・」
うーん・・・どうだったんだろうな・・・
「ならばもう私がいるからさびしくなくなるにゃ!」
「・・・そうだな、そう考えるとお前は僕のなんらかの女神様だったのかもな」
「おだてても何も出ないにゃ///」
まぁそんなこんなやり取りがあって夕食の時間は終わった。
PM11:30
宿題も終えたし風呂も入ったし、寝るか。
目覚まし時計のスイッチを入れ、布団に潜り込んだ。
そして
「公生~私も入れてにゃ~」
と言いながら黒菜が布団の中に入ってきた
「おい黒菜、お前は幽霊だから寒さとか関係ないんじゃないのか?」
「寒さとかはないけど心は寒いから入れてにゃ~」
「・・・はぁ、しゃーないな・・・今回だけだからな・・・」
「なんだかんだ言って許してくれる公生やっぱり大好きー!」
人生初の告白をされました、しかも幽霊に
「ほら、もう寝るぞ」
「もう、照れちゃって~」
まぁそんな会話をして僕たちは就寝した。
二人が寝付いたころ、二人を遠くから見つめる影がいた。
???「見つけた・・・公生・・・やっと・・・私の5年間は・・・報われた・・・」
その影は瞬間移動をして、公生達の部屋の中に移動した。
???「・・・ん?この猫はなんだろ・・・まぁ公生と添い寝するのはこの私だからどいてもらうか・・・」
そういうとその影は黒菜を布団の中から引っ張り出して黒菜の変わりに布団に入った。
???「えへへ・・・公生は暖かいな・・・」
そのままその影は眠りに付いた。
翌日公生たちが起きて驚いたのは言うまでもないだろう。
次回予告
なんて書いたらいいかわからない!
次回もサービスサービスゥ!




