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第1話

僕が目を開けるとそこには見知らぬ天井があった・・・


・・・なんでこんなとこにいるんだろう。


僕はまだぼやけてる頭を回転させて思い出す。


・・・そうだ、今日僕は街のアニメイトに行ったんだ。


んでそこでラノベを何冊か買って・・・


その帰り、僕ダンボールに入った捨て猫を見つけてたんだ・・・


その猫は黒かったんだ、黒猫だ。


僕はアパートで一人暮らしをしててちょうどペットの猫が欲しかったんだ。


買うのもどうかと思ってたし迷っててね、ちょうどいいと思って拾ったんだ。


んで僕はその猫を持ってたタオルに包んでバックの中に入れたんだ、ダンボールのまま持ち帰ったら目立つからね。


そして動物病院に行こうと思って動物病院の前の交差点で信号無視のトラックが来て・・・


「あ!目覚めましたか!」


丁度思考が事故のことにたどり着いたとこに看護師さんが来た。


「あ・・・えっと僕は・・・?」


「あなたはこの街の動物病院の近くの交差点で事故をしたと連絡を受けて病院に運ばれたのです。」


「そ、そうですか・・・で、僕はどうなったんですか?」


「幸運にもあなたは事故に会わず、頭部を強打したみたいですが特に以上は無いみたいです。」


「あ、そうですか・・・」


後から話を聞いてみると僕はトラックに引かれる直前に後ろに倒れたみたいでそれで頭部を強打したらしい。


それと僕のバックが見つからないので看護師さんに聞いてみると


「あなたのバックはトラックの下敷きになって中に猫の死体が入ってました。」


あー、猫・・・お前が僕の身代わりになってくれたのか・・・


僕はそう考えると罪悪感でいっぱいになった。


「そうですか・・・」


「あなたは念のために今日はここに入院してください。」


「わかりました」


看護師は僕の言葉を聞くと「では失礼します」といい、病室から退出していった。


・・・あ~、猫~本当に申し訳ない・・・


僕は今日一日犠牲となった黒猫への謝罪で一日を終えた。


次の日


僕は病院から退院した。


あのあともう一度人体検査をしたが異常は見られないとのこと


僕は住んでいるアパートに向かって帰っていった。


僕は自宅に帰っている途中に妙なことに気づいた


なんかあちらこちらの曲がり角に謎の影がちらちら見えた。


近所の子供かと思い曲がり角を見ると誰もいない


よくよく考えると今は平日の真昼間だ。子供は学校に行ってるはずだ。


疲れてるんかな・・・


まぁそんなことがありながら自宅に戻っていった


その後両親に事故のことで電話し、無事のことを伝えた。


そしてその夜


「ニャ~」


ベランダから猫の声がした。


僕はアパートの一階に住んでいるので猫の声がしてもおかしくないと思った。


「なんだ?猫が来るなんて珍しいな、あの黒猫の子供でも来たんか?」


そう僕が呟きながらアパートのカーテンを開けると


そこには猫耳を生やした10歳ぐらいの女の子が立っていた


女の子は裸足に黒いワンピース、尻尾からは黒い猫の尻尾を出していた。


四肢は少し強く握ると折れてしまいそうなほど細かった。


顔は幼く目の色素は薄く猫目をしていた。


黒い髪はポニーテールにまとめられており頭の左右からはこれまた立派な猫耳が生えていた。


猫耳


ねこみみ


NEKOMIMI


本来猫に生えているはずの耳


それが少女の耳に取り付いていた


それがまるで生まれたときから取り付けられたのごとく


現実には存在しないモノ


女の子の魅力を引き立てるモノ


僕には輝いて見える


「・・・えーと・・・」


「こんばんわー!」


「あ、こんばんわ」


「なんで私の説明にそんなに行使ったの?」


「森田が趣味で書いたからだよ」


サーセン


「まぁそれはいいや、私のこと覚えてる?」


「いやいや初対面ですよ」


「まぁこの姿じゃわからないよね、今私幽霊だもん」


え?


幽霊?


YUUREI??


「ゆ、幽霊?」


「そそ、幽霊」


「・・・で君は一体誰なんだい?」


「私は昨日貴方に拾われた猫だよ~」


「おぉぉ・・・仮にそうだとしたら本当に申し訳ない・・・・・・」


「いやいや・・・最終的には死んじゃったけど拾われたことは感謝してるわ。」


「僕を食っても美味しくないだろうけどそれで君の気が済むなら・・・」


「いやいやいや、食わないし食えないって」


「そもそも何で僕は幽霊が見えるん・・・霊感力とか持ってたわけじゃないのに・・・」


「それはなんでだろうね?頭強打して霊感に目覚めちゃったんじゃない?」


「なにその厨二的なノリ、僕も中学校のころ一時期なったけど今はさすがに卒業してるよ」


「まぁそれはさておきお願いがあるの」


「ん?お願い?」


「そう、私を貴方の家に住ませて!」


この少女は何を言ってるのだろう


家に住ませろ?幽霊が?我が家に?


「えっと・・なんで?」


「えっとね、私が幽霊になったとき近くにいた妖怪がね・・・」


以下回想


あぁ、私死んだな・・・前の主人に捨てられた後メガネをかけた人に拾われてバックの中に入れられて運ばれていたらトラックにひかれたからね・・・


ちょうどファスナーの間から見えたんだ・・・


あぁ、前の主人には捨てられちゃったけど新しいご主人と暖かい生活を送りたかったな・・・


そのあと私は幽霊になった


最初は驚いたよ、人になってたからね、猫耳と尻尾が生えてたけど


幽霊になって今まで見えなかったものが見えるようになった


人々から神とか妖怪とか呼ばれるものが見えるようになった


そして妖怪の一人が私の前に立っていた


『お主・・・死んだものだな・・・』


『え?そうだけど・・・』


『死んだばっかりのお主に一つ忠告しよう・・・お主の存在が周りから忘れられるとお主は消えることになるぞ・・・』


『な、なんで・・?』


『人間やペットは飼い主から忘れられるのに時間はかかるが捨てられたモノは違う・・・周りの者に忘れられるとスゥーというように消えていくのだ』


『そ、それじゃぁ私・・消えるの?』


『私は偶然お主を拾われるところを見ていた・・・お主を拾ってくれたメガネの男なら信じられるんじゃないか?』


『なんで信じられると思うの?』


『私は人の心を読むことが出来る・・・色々な人の心を呼んできたが少なくともお主のことを考えての行動と見た・・・』


・・・あの人なら・・・信じていいのかな・・・


『わかった、私、あの人を追いかける!』


『そうかそうか・・・お主が幸せになることを祈るよ・・・』


以上回想終了


「・・・ってことがあったの!」


「いやいや・・たしかに今君を知ってるのは僕だけかもしれないけど・・・」


「私!消えたくないの!まだ知らないことがたくさんあると思うの!だから・・だから・・」


猫耳少女は目に涙を浮かべた


僕はまた罪悪感に追われた。


彼女が死んでしまったのは僕にも関わりがあるからだ。


「・・・ハァ・・・わかったよ・・・ここに住んでもいいよ・・」


「ほんとっ!」


彼女は顔をほころばせた


「ただし!僕は学生で高校に行かなきゃいけないから、変なことは起こすなよ!」


「わかった!」


「ところで、君の名前はなんていうんだ?」


「前の主人が決めてくれた名前があるけど私は私を捨てた前の主人が嫌いだから貴方が私に新しい名前をつけて!」


「・・・そうだな・・・君は黒い猫だったから・・・真っ黒くr「納得すると思う!?」嘘嘘ゴメンw」


「ガチで考えよう・・・そうだな・・・黒菜(くろな)っていうのはどうだい?」


「黒菜・・・いいね、それで決まり!ところで貴方の名前は?」


「僕?僕は青木公生(あおきこうせい)。よろしくね、黒菜」


「よろしく!公生!」


僕らは握手をした。僕はなぜか彼女に触る事ができ、彼女もまた、僕に触ることが出来た。


きっとはたから見ると僕がエア握手をしている残念な絵になるだろうが。


こうして家に不思議な居候者が家に増えた。



きっと続く・・・

初めまして、森田と呼ばれるモノです。ここまで読んでいただきありがとうございました、まだまだ続くのでこれからもよろしくお願いしますw

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