とりあえずステータス確認してみた
遅れました…
と、とりあえず言い訳させてくれ!
扁桃腺腫れてダウンしてた(´・ω・`)
まぁ、ぼちぼちやっていきます。
俺は今、結構困惑している。いきなり俺の頭の中に電子音とともに謎のメッセージが届いたのだ。
「なんだこれ?それに、『ステータスを確認してください』だと?どうやって確認すればいいんだ?」
俺は少し考えた後、某RPGなんかと一緒の容量みたいに試せることを試した。
「メニューオープン…違うか。ステータス表示…これでもない。ステータスオープン」
そういうと、俺の目の前に青いホログラムのディスプレイが現れた。そこには、いろいろと書かれていた。
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名前:レイア=カンナキ(神名城 玲亞)
性別:男|(男の娘)
技術一覧
【魔神の力】New
【才色兼美】New
【魔獣の知恵】New
【魔神剣召喚】New
神の一言
最高神の一角である私の力が宿った体だから大概のことはできるぞ。
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【神からの伝言が届きました】
【再生しますか?Y/N】
「神からの伝言?ヴェーラからのメッセージか?まぁ、聞いてみるか。Yesっと」
【神からの伝言を再生します…】
『そっちの世界についてステータスを確認したみたいだな…』
「これって、直接言ってるんじゃないのか?」
『まぁ、そっちの声は一切聞こえてないんだが…今回は【魔神の力】と【魔神剣召喚】について使い方を教える』
「へぇー、ありがたいな」
『【魔神の力】だが、念じれば普通に使える。ただし、最初のうちは慣れずに暴走とかしやすいから制限して使ったほうがいいぞ。後、【魔神剣召喚】も念じれば使える。【魔神剣召喚】で召喚した魔神剣は任意で大きさや形状、付属属性なんかも決められるぞ』
「ふむふむ…」
『今回はこのくらいだ。また次回伝言が届くまで妖神の捜索を頑張ってくれ』
【神の伝言の再生を終了します…】
「【魔神の力】は制限して使えってこういうことか?《魔神化10%》!」
すると、俺の右手と左手に黒いオーラが纏い力や防御が上がった気がした。俺は、両手を見つめながらポツリと声を漏らした。
「…すげぇ、たった10%でこれかよ…」
それを呟いて俺はふと思ったことがあった。
「これの解除ってどうやるんだ?普通に解除って言えばいいのか?ものは試し…《解除》」
すると、俺の両手に纏われていたオーラが空中に霧散していった。そのあと、俺は【魔神剣召喚】のほうも試してみることにした。
「えぇっと、《形状は刀、大きさは1mぐらい、付属属性は無し、魔神剣召喚》!」
言い終わると、俺の前に複雑な五芒星と六芒星の混じり合った魔法陣(仮)が表れて中から黒い一本の刀が出てきた。刀身は太陽の光を反射して黒々と光っており、触れただけで全てを切り裂きそうな鋭利さがあった。魔方陣から召喚された剣は地面に落ちていき、サン!っと言う音を響かせて30cm程地面に埋まった…いや、地面を切った。
俺は、召喚された剣に近づいて柄を握った。そして、ゆっくりと地面から抜いていった。徐々に刀身が地面から姿を現していき、ついに、全貌を俺の目の前にさらした。美しい刀身だと思いながら目を上下に動かした。俺は近くにあった木に、試し切りの要領で刀を振るってみた。すると、木は何の抵抗もなくあっさり切れてしまった。斜めに切ったため木がずり落ちて倒れる。
ドシン!っと言う重そうな音を響かせて木が倒れた。
「ひっ!」
ふと、後ろから小さな悲鳴みたいな声が聞こえた。
そちらを見ると、先ほどまで気絶していた獣人の女の子が起きていた。
とりあえず、敵対意志は無いように思わせるため俺は魔神剣をしまおうとして、ふと思ったことがあった。
(そういえば、仕舞い方聞いてない…)
そう、魔神化の時と同じく魔神ヴェーラから解き方?仕舞い方?を教わってないのだ。
「う~ん…【魔神剣召喚】だから…《魔神剣還送》?」
すると、魔神剣は空中に溶けるように消えていった。
獣人の女の子は少しだけ警戒心を解いてくれるか?っと思ったが、警戒心は一向に解けないままだった。なぜ、警戒心を解いてくれないか悩んでいると獣人の女の子が喋った。
「私を捕まえるき?」
ふむ、捕まえるか…大体予想はついていたが、この獣人の女の子は奴隷だ。それか、もしくは奴隷にされかけていたか…どっちにしろ胸糞悪い話だ。
「いや、君を捕まえる気はない…言い忘れてたが俺は神名k…レイア=カンナキだ。君は?」
「……」
あたりに沈黙が走る。
しばらくして、獣人の女の子は口を開いて小さく
「……フィナ=フェルマリア」
そういった。
「フィナか…いい名前だ…」
「…ありがと」
そして、また黙ってしまった。話題が見つからないからどちらも話すことができない。
「…あの、あなたはカーナリアって知ってる?」
唐突に、フィナが切り出してきた。
「カーナリア?いや、知らないけど?」
「じゃあ、レッカルは?」
「知らない」
「ベルフォール」
「知らない」
「レグラス」
「知らない」
「………」
「それがどうかしたのか?」
「………」
「………」
フィナが黙ってしまったので、俺も黙ることにしたが時折フィナの独り言が聞こえてくる。「……を知らないなんて…」「……でも、アイツも知らなかったし……」「…もしかしたら………」なんてしきりに呟いている。
「…ねぇ、あなた『チキュウ』って知ってる?」
「チキュウ?…あぁ、地球か…知ってるよ?俺の故郷だけど…てか、あなたじゃなくてレイアって呼んでいいんだぜ?」
「…レイア、『テンセイシャ』っていう奴?」
「多分、そうだけど?」
「…そう、レイアのこととりあえず信用してあげる」
「ほんとか!」
「…え、えぇ…でも、とりあえずよとりあえず」
「おう!」
こうして、俺はこの世界に来て初の知り合いができた。
まだ、レイアが男とは言っていない(`・ω・´)