ヌヴェル11 π(ぱい)の美学
π、すなわち円周率には美があります。
3.1415926535897932384626433832、なんと美しい無理数の並びでしょう。
我々は、この麗しく美しい円周率を声に出して分かち合いたいという理念のもと、2020年に「円周率を読み上げる会」を発足しました。
当時のπの桁数は、約31兆桁。読み上げるのに、なんと332,064年もかかるものですから、世界中からメンバーを募りましてね、ちょうどオンラインが普及し始めたこともあり、瞬く間に2万人集まりました。
で、その2万人のメンバーとは、子孫にも継承していくという内容の契約も結びましてね、会の運営をゆるぎないものとしたうえで、24時間休みなく運営できる体制を整えて、円周率にちなんで2021年3月14日にπの読み上げをスタートしたのです。どうです?壮大な取組みでしょう。
えっ誰です?意味のないことやってるねと言った人は?
この壮大な取り組みに対する冒涜ですよ、我々は真剣に取り組んでいるのですから、失礼なことは言わないでください。
皆さま、メンバーはその後も増えて、今では5万人もいるのですよ。大いに意義がある証拠でしょ。
それで、ここからが本題。実は翌年2022年にちょっと大変な事態になっちゃいましてね。なんと、100兆桁まで計算されましたの。これじゃ人海戦術じゃ埒があかないということになって。そうだ、AIの力を借りようと。人の数倍、数十倍速く読み上げられるAIの開発を始めましたの。
ところが、2025年には300兆桁まで計算されましてね。以降も桁数はどんどん増えていて、これじゃ、円周率の読み上げがいつ終わるのか見通しがつかなくなりましてね。今、開発中のAIの更に上をいくAIを開発しようとしているところなんです。
で、今日は、その開発費用捻出のためのクラウドファンディングをスタートしたいと、こうしてメディアの方々にもお集まりいただいたしだいなんです。
どうか、皆さま、この意味のある、夢のある、未来に向け輝きのある“円周率を読み上げる会”の活動にご支援をお願いします。
あら、皆さま、まだ終わっておりませんわよ。どこへ行かれるのです?
ちょっと、ご支援を。
ねぇ、ご支援を・・・。




