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第6話 乙女ドワーフとの合流?

 さて、ここからは通常フィールドでの冒険だ……って、人多ッ?!


 チュートリアルの間は表示されなかったプレイヤーがごっちゃりと、冒険者組合の内部から、外の噴水辺りに溢れかえっている。

 種族が同じだと服装もみんな同じなんだな……色が微妙に違うし、性別の違いはありそうだけど、冒険者だからか男女共に皆ズボンだしなあ。


 そりゃひまりちゃんは目立つわ……くたびれてても狩衣風だもんな……和ロリ……


 ヒューマンがやたら多いのは、やっぱり自分でキャラクリしたい人が多かったからかな?


『それもありますが、ヒューマンタイプの初期位置が噴水前だからですね』

 あー、ヒト族(ヒューマン)だと町チュートリが確定で最初になるんだ。


『エルフとドワーフも町スタートです、初期位置が違いますが』

 つまり獣人系は私同様外スタートの確率が高いな?


(そう、確率で外、確率で噴水前だが……ヒューマン多すぎで外に弾かれたものが大多数らしいのう)

 そして朔夜は、運営側の事情を知ってる雰囲気ね。


(ちょびっとだけな。公開可能な範囲しか知らんよ)

 それでも私、朔夜がいてくれるだけでスタートダッシュ有利な気がする。

 まあ掲示板チラ見した感じ、一つ余分にチュートリアルやってるっぽいから、時間に対する報酬と思っておこう。


(で、もう夜だが友人を探すのか?)

 友人というか……女ドワーフで開始した知人がいるから、合流したいのよ。


 フレンド登録とか最初のアカウント作った時にできたらよかったんだけどなあ。


『製品版では対応できると思いますが、オープンベータではフレンド登録はゲーム内のみでの実装ですね』

 ん?あるんだ?キャラクター名検索も……おお!できるじゃないか!


 名前で検索すると、キャラクター名と種族が表示、か。

 アンファルは聞いてた通りドワーフですね!


 そして検索のために開いたコンソールの片隅で、フレンド登録依頼の欄がぴこぴこ点滅していた!

 全然気づいてなかったよ……って……えぇ……?


 ……いや待て、君たち誰だ?

 知らないキャラクター名がずらっと並んでるんですが!?

 しかもスクロールしてる……リアルタイムで増えてる?!


(あー……其方、かわいいからのう……草原にいる間に見ておくべきじゃったな)

 あーあーあーあー……これ一旦全部拒否でいいかしら……


『コメントのないものは全部弾いて大丈夫じゃないでしょうかね』

 どうやらその辺ものぞき見できるらしい解説さんが良いことを教えてくれた。


 ではざっくりと登録拒否!発動!


《アンファルですが鍛冶屋街から出られなくなっています。たすけてー》

 そして着弾し続けるノーコメント依頼を掻き分けて見つけた、花枝さんことアンファル・アンフルからのメッセージはこれだった。


 どうなってるんですか花枝さん??


(フレンド登録は必要なぶんだけ許可しておいて、受付不可にチェックしておくとよい)

 そして朔夜が小技を教えてくれたので、言われた通りにアンファルからの依頼を許可して、フレンド登録受付不可を選択する。


 よし、あとはここまでの作業中にも飛んできていたメッセージなし群を処理して……


《レア種族同盟を画策しています!宜しければ一度会合を開いてみたいです》

 お、これはちょっと興味あるな、えーと、月詠ノ兎族の玉兎一号さんか、オッケーしちゃおう。


《呪符使いさんとお友達になりたいです。当方技能に呪符製作があるのに呪符魔法取得不可で泣いてます》

 わあ、そんなミスマッチもあるのか!えーっと、エルフ族のミューリィララさんね?こちらもオッケーしとこう。


『フレンド登録依頼拒否は、設定しているプレイヤーに新規の登録依頼ができなくなりますが、設定している本人から依頼を飛ばすことは可能です。

 勿論同様に登録拒否をしている人には遠隔では飛ばせませんのでご注意ください』

(対面して握手することで一時解除が可能なのでそれを使うがいい)

 解説さんの説明に、朔夜が補足をしてくれる。なにこの従魔、マジ有能。


(はっはっは、褒めるがよい)

 なでなでしてやろう。ってそうだ、寝床を決めてお湯できれいにしてあげたいんだったよ!


 そのためにはまずアンファルと合流ね!

 フレンド登録ができたから、居場所はマップで見られるはず……おっけー!いた!

 よし、追跡設定があるな!オンにしてっと。


 おお、空中にでっかい矢印が出た。これの方向に従って移動すればいいのね?


 冒険者組合を出て、人混みを掻き分けるようにしつつ、って対プレイヤー、当たり判定自体がないな?!


『ベータ版では実装しておりません。製品版でも初期エリアでは実装しない予定です……最初の三日分くらい、動けなくなってしまうのがほぼ計算上も確定していますので』

 あはは、成程納得!確かにこれ、まともに動けないと割とストレスたまると思う!


『体感型ゲームですので、時にはリアリティを曲げてでも快適性は確保しなくてはなりませんからね』

 ですよねー!ゲームでまでその種の不愉快を体験したい人はあんまりいないはず!


 絶対いないとも思わないけど。

 世間には、いろんなひとがいるんだ。リアル引き籠りだけどそのくらいは知ってるよ。



 てってけと自分にしか見えない方向アイコンに従って走る。

 チュートリアルではキャラのちょっと上からの視線もあったけど、通常フィールドでそれはなしらしい。まあ体感型だからね、常時後方腕組みはちょっと違うよね。


(そういうプレイもできなくはない。体を動かすのが苦手な人間向けだな)

『朔夜さん、それまだベータ版では実装してません』

 解説さんは朔夜のこともさん付けしてくれる。親切だしナカノヒトはいい人だなきっと。


『ベータ版では身体を動かしたくないタイプの人は一次選考の段階で、第一陣からは外しているんですよ。

 第二陣以降で一部開放の予定ではあるのですが』

 成程、私たちのデータをある程度蓄積してから対応する形ね?


『はい、そうなります。

 単に運動が苦手な人はさておき、今はベッドから離れることも叶わない子供たちの為にも、よろしくお願い申し上げます』

 そうだ、医療分野での応用実験の予定だったね、第三陣辺りでそれもやっちゃうのかな?


 これは気合入れないとだわ!引き籠りでもお役に立てるならどんとこいよ!



 そんな風に解説さんにちょこまか確認を取りながらもナビに従って走っていたら、路地の多い小さな通りの集合体、みたいな場所にやってきた。

 周囲からはいろんな道具が立てる音が、それなりに聞こえてくる。


 それなりなのは、もうすっかり夜だからだ。

 今働いてるのは宵っ張りさんと残業組くらいじゃなかろうか。


 そして、矢印アイコンの向かった先には、これもまた人だかりができていた。

 でもこれプレイヤー半分もいないな、どころかあらかたNPCの皆さんじゃん?


 なおほぼ全員ドワーフです。数人だけ獣人とヒューマンさんいるけど。


「アンファルさーん!どこー」

「あっ!ひまりちゃんですか!!どちらに?!」

 声を掛けたら、案外と可愛らしい声の返事がある。但し居場所はドワーフ集団のど真ん中だ。


「……ひまりさん?ああ!先ほどは承認ありがとうございます。僕が玉兎一号です」

 そして、状況を眺めていた、光り輝くようなまっ白い兎耳に白い瞳、黒髪黒肌の不思議な感じの獣人さんが声を掛けてきた。

 成程、これがさっきフレ登録した玉兎一号さんか!


「はい!稲見いなめひまりです!よろしくです。この集団の原因、何かご存じですか?」

「プレイヤーの方が作ったサンドイッチで住民の皆さんが完全にメシモードに入ってしまったらしく……という事だけは判っているんですが……」

 あーあーあー……花枝さん、早速料理の腕発揮しちゃったのか……


「……私のフレンドですね。料理、リアルでも凄く得意な人だから」

 ゲームでどのくらい反映されるか判らないけど。


「ですからー!スキルはー!使ってないとー!」

「じゃが!こんな美味なものスキルも技能もなしで作れるはずがなかろう!!

 ドワーフたるものスキルや技能は料理なんぞに費やすもんではない!!」

 漏れ聞こえる声で、何となく事態が把握できた。はず。


「何言ってんだ耄碌爺!うちのカミさんのシチューもう食わせんぞ!」

「食堂から出禁になる気か爺さん!」

 ただ、NPCの皆さんからも総スカン食らってるので、ダミ声爺NPC氏は完全に劣勢らしい。


「ダンゴンの爺ならとっくに出禁だよ!

 ほらあんたらも散った散った!漂流者さん達に迷惑かけちゃだめでしょ!!」

 そこに、小柄なエルフさんに連れられた、やや年配っぽい雰囲気の女性ドワーフさんがやってきて、NPCの皆さんを解散させた。


 いやホントに、わあ出た!明日のメシの為に帰るぞ!みたいな感じで、職人風ドワーフ集団があっという間に解散していったのよ。


 やっとアンファルと合流ね、その前に玉兎一号さんと合流しちゃったけど!

実際にはスキルはまだ取得もしてないんですよね<アンファル

ミューリィのミスマッチはパーソナライズ種族パスしたらちょっとバグったそうですよ。

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