第58話 装備の変化とアクセサリ。
そもそもなんでこいつらLv1装備のまま、一切無確認で突っ走ってたんだか。
個室から外に出たら、ノの字組全員、衣装の色が変わっていた。
といっても北斗さんのそれは相変わらず革で、表面積自体が少ないので判りづらいんだけども。
ひまり:おー。玉兄さんも北斗さんも色変わったー!
玉兎:ひまりさんの衣装の色の変化が一番劇的な気がするけどね。
北斗:それは元のデザインの問題だろう?俺なんて相変わらずパンツと革紐だし。
アン:あら本当ですね、色がほんのり?
ミュー:衣装自体の防御力とかも上がってる?
ミケ:ほほう!衣装は固定と聞いていたが、変化自体はあるんだな
外で待っていたミケさん(連戦中に古着を破損ロストしてから着衣自体がないので、濡れ判定自体が発生しなかったんだそうだ。石人ェ)と合流したら、全員の目が衣装にくぎ付けだ。
ひまりちゃんの装束はちょっとだけぱりっと感が戻ったけど相変わらず無地の布衣だ。
でも色が上着は白っぽい灰色に、下の単と袴がピンクというか、薄い、褪せたような赤に変わった。
玉兄さんはといえば、これも灰色だった衣装がうっすら黄色く変わっている。
北斗さんの革装備も灰色だったものが、やや濃緑色を帯びて、少しだけ目立つようになった。
ただ、革装備は面積がかなり最低限なうえ、本人の銀色の鱗が目立つってレベルじゃないので、いちばん変わってないように見えてしまう。
確かに並ぶと、二色遣いになったひまりちゃんの装束が一番目立ちますね……
ミュー:衣装チェンジって着たまま?
アン:我々回収されましたけど……
北斗:回収だよ!マッパになるかと思ったら革パンの下、褌だった。
ひまり:下着ちゃんと付けてた。
玉兎:僕も褌だった……
ミケ:そりゃ君らは下着くらい着てるだろう、全年齢ぞ?
アン:脱がされるイベントがあること自体が想定外ですよ?
布革装備にデバフが付くって仕様だからそこはしょうがない気はする。
……ダンジョンで装備品が出たら呪いの装備が出る可能性があるなこれ?
とかいう先の話はおいておいて。
ひまり:クランに情報流すかー。
玉兎:そうだな、モチベーションアップになるはず。
ミュー:掲示板にも投げる?
ミケ:そっちは時間差がいいんじゃねえか
アン:別にいいんじゃないですか?どうせレベル到達まで結構かかるんですし。
北斗:Lv30のイベントとは限らんが、ここまで神殿で何も言われてないから20以下ってこともないだろうしな。
[ひまり]Lv30到達!あとなんかイベント踏んだっぽくて衣装の色替え発生した!
[ミサキ]えっ!色付くんです?!あとカンストおめでとうございます!
[リツカ]おめでとうございます。衣装自体は変わらないのですね?
[玉兎]衣装は固定のままだそうだ。今回色が付いたのがベータ版では最終のようだけど。
[北斗]製品版では形状も変わる可能性もありそうだな。
[ひまり]私の装束、前よりちょっとしゃきっとしたからねえ。
[ミサキ]性能は?
[ひまり]大幅アップ。
[ミサキ]やったー!
[リツカ]でもLv1の装束でLv30まで耐えねばならないという見方も……!
[玉兎]反論できないなあ。
衣装の色に関しては、ちょうどログインしていた女子勢が興味津々だ。
でもまだ現状では着古しの枠から出てないのよね、性能は強めだけど。
(ちょっと間が長すぎるな。具申対象じゃろう)
朔夜も流石にLv1装備を30まで引っ張る不自然さには難があるというので、具申しておいてもらうことにする。
と思ったら掲示板の方でGMさんが遅いな?と気が付いた。
でーすーよーねー!
ひまり:Lv25が本来の変更レベル。でも遅い。
玉兎:具申も飛ばしたしあちらも遅いって認識になったからもう少し下がるかな?
北斗:性能このままでレベル下げるのも違う感じだし、性能とレベル同時下げでいいよな?
アン:そうですねえ、その防御力でLv20以下にされると壊れ性能扱いですしね。
ミケ:北斗のソレとひまちゃんのソレが防御力同じなのイミフだな
玉兎:見た目は違うけど内部処理は同じなんだろうな。
ミュー:大聖とかどうなんだろうね。
北斗:あいつらも似たような感じっぽいよ。
スレの流れを見ながらしゃべってたけど、アクセサリ、あるんだ。
ひまり:ミケさん、コモンリング以外でアクセサリって作れる?
ミケ:コモン系はリングとイヤカフとネックレスがあるな。指が力、イヤカフは器用、ネックレスは敏捷に+1な
玉兎:複数装備は?
ミケ:耳は2、リングは4。耳はほれ、俺今装備してるだろ
言われてみれば、ミケさんの両耳には、シルバーっぽい色のシンプルなイヤカフが両側にくっついている。あと人差し指と中指に同じ色のリングがひとつずつだ。
そっか、リングやイヤカフなら石人でも装備できるんだね?
北斗:ピアスとかじゃないんだ。
ミケ:ピアスはこの世界、現状ではブツが存在せんぞ。作れても俺じゃ装備できんが
ミュー:ですよねー。
アン: そう言われてみれば、NPCの方で耳にアクセサリ付けてるヒトあまりいませんね?
ひまり:イヤリング、こないだ拾って届けたよ!かわいいやつ!
ミュー:偉い人はでっかいの付けてるけど多分あれもイヤリング?
玉兎:耳に穴を開けるという発想がない?
ひまり:多分それやると体力減るんじゃないかな。
(正解だ。ピアッシングは穴を残す限り、永続的に体力マイナス1だ)
ひまり:答え合わせきました。穴開けると体力永続まいなす1。塞ぐと一応解除。
玉兎:永続はきついな?
北斗:塞ぐまで、だから任意で付け替えは可能か。
ミケ:繰り返しすぎると塞いでも消えないって師匠が言ってたぞ
ミュー:だめじゃん!
ミケ:だから初心者には製法は教えない、だと。そもそもイヤカフと性能変わらんしな
アン:まあ残当ではありますね。
ミケ:そもそも初級の壁超えるまでは譲渡不可だしなあ
あらまあ、そんなトラップまであったのか。
そりゃプレイヤー作の装備品が出回らないはずですね!
アン:食事はそうでもないんですがねえ。
ミケ:初級の壁制限があるのは装備品と薬だけだよ
ミュー:だよねー、お札、わたしもノの字同士でも融通できるもんね。
ひまり:むしろお札は融通できないとお互い詰むよね!
ミュー:自己消費できないからねえ!
北斗:ほんといつもありがとうございます!春休みエンジョイして来いよ!
ミュー:あー、明日のログインまでなんだよねー、次は4月!
玉兎:第三陣が来るまでには戻って来れるよね?
第三陣は早まらないって言ってたからゴールデンウィーク明けくらいじゃないですかね?
長期休暇期間は外さないとケアとか突発事態対応ができないってFAQスレかどこかにあったと思うよ。
ミケ:思ったよりギリギリだったんだなあ、ミューちん
ミュー:なんか今年例年より閉寮早いらしくってさあ。耐震と防犯の工事するんだって。
玉兎:ああ、侵入者騒ぎとかあったね。
ひまり:そっかー、どっちも大事なことだね!
神殿を出た私たちは、町の南側にある冒険者組合を目指す。
いえね、納品とかオークションの手続きしないと、荷物がもういっぱいいっぱいなんですよ!
ところがだ。
「まことに申し訳ございません。
当組合支部では他地域のDランク以下の方とのお取引には制限がございます。
Dランクの場合、クエストの受注、オークションへの出品は第三階位以下の町でしかできません。
納品に関しては当支部で取り扱いのあるもののみ、更に取引額の1割の追加手数料が発生します」
な、なんだってー!
第二階位、手ごわいぞ!
玉兎:……まずは戻ってランク上げか。
ひまり:納品も制限があるしクエも受けられないし、それしかないね。
ミケ:ここまでが順調すぎたからな、こんなもんだろう
アン:それも確かですね。
ミュー:入れるお店確認して帰ろうかー。
北斗:どっちに帰る?
玉兎:白金樺だな。騎乗制限があるからここからだと黄金桜のエリア際に辿り着けない。
まあ騎獣乗り場でもDランクの仮免に乗れる奴はいねーな!されたんだけどねえ!
セリーテがいないんですよここ。大蜥蜴さんはいるけど数が足りない。
北斗:これは流石に死に戻りコースか?
玉兎:滅多にやってないからペナルティはいつものだけだし問題ないだろう。
ひまり:どうせ外に出るクエやらなきゃいいだけだしねー。
アン:不本意ですが仕方ないですね。
ミケ:よし!さっさと戻ってさくっとCランクになってこいつ等見返そう!
ミュー:おっけー!
いや別に職員さんに悪気がある訳じゃないんだけどね?仕様の壁だからね?
Cランクじゃないと入れない王都に先に行くから、紅玉椿にもう一回来るかどうかは謎だけど!
お店の方はレベル制限しかないっぽくて普通に入れて、特産の椿油を職人勢がみんな買っていた。
あとアンはお茶の葉も何種類か買っていた。
買い物も済んだから町を出て、門番さんに挨拶して、今回は街道を外れてすったか南へ走る。
ストライクイーグルが降ってくる場所まで来たけど、なんと、北斗さんも鷲の爪が滑るようになっていた。
北斗:防御力上がった弊害www
ミケ:俺の気持ち判った?最後まで置いてかれるんだぜ
竹林に近い方がレベル高いかなと思ったら案の定でね。
ツァーガンの群が出たので皆でがじがじされました!
れっつ死に戻り!!
流石にツァーガンもほぼ同レベルなんだけど群だと格上。
というかそう毎回なんでも順調にいくわけではないのだ。




