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第16話 GM動画を見よう!

リアル回のようでそうではない。

 休憩中に、GMが本来のレイドボスを倒しに行った動画があるというので見ておくことにする。丁度休憩時間内で収まる時間だって聞いたので!


 お、森へずんずん入っていくところからスタートだ!

 スタンピード殲滅時と同じ姿のGMさん達3人は、公園を散歩するように森を征く。


 南エリアは森まで入るとアクティブモンスターが出るようになる。

 昼間はオニヒトデという、鬼の手だけが歩いてるモンスターで、夜はスケルトン。

 プレイヤーのレベルが5以上高いと襲ってこないそうだけど、ベータ版の間はLv20制限でこいつらは平均レベル20だそうなので、プレイヤーは問答無用で襲われる奴。


 無論GMの皆さんはスルーされているし、GM側からちょっかいをかけたりもしない。

 多分この人たちは現在正式版で予定されている最大レベルのはず。

 ワークエ検証スレの方でそう結論が出ていたし、具体的な数字は伏せるとしつつも、GMさん側もそれを肯定してましたからね。


 そもそも、プレイヤーの最大レベルとは限らないしなー。

 それだと最終ボス辺りで不具合あった時に大苦戦しそうだもん。


 そういや既存のゲームみたいなゴブリンとかコボルトとかのヒト型に近いモンスターって今のところいないよなあ。

 もしかして小人種族NPCだったりする?


 その前にやってたゲーム2つでは雑魚モブモンスだったけど、ファイトファンシーのゴブリンが、原則モンスターなのに町で商売してるNPCタイプもいたから、ないとはいえないよなー。



 さて、動画の方のGMさん達は、まっすぐ一列になって街道を南下していく。

 そこに、おもむろに横から飛び出して、いちばん後ろの陰陽師GM、カンタータさんを襲う影!


『おおっと?』

『させんよ!』

 素早く大剣で襲い来るモノの進路を遮りつつ、カンタータさんを庇うファンダルさん、動きを邪魔する事無く翻るマントとかホントかっこいいな!


 でも顔は例によって笑い仮面なので見えませーん。

 GMスレなんてのもあって、そこではこの仮面だからいいんじゃん!という声もありましたけども。


『あー!そういう挙動でしたね!すみませ……あ!!』

 仕様を忘れて並んでしまいました、と謝りながら双剣でモンスターに斬りかかるオペレッタさんだったけど……


 わー、カウンター使うゴリラとかちょっと嫌ー!

 すぱーん!とカウンターで振りぬかれた腕に宙高く吹き飛ばされるオペレッタさん。


 サーコートが盛大にめくれてるけど、全身鎧なので中身は見えませんから問題ない。

 笑いを取る系酷いポーズなのは気のせいじゃないと思うけど。


 そう、出てきたのは如何にもな禍々しいオーラを纏い、身体のあっちこっちから岩のようなものを生やしたゴリラ的なモンスターだ。

 といっても顔はゴリラにしては大きな牙を剥き出しにした口とか、やけにでかいけど落ちくぼんだ感が強い金壺眼とか、角のように額あたりから二本突き出した岩塊とか、鬼的なモチーフの方が強い気がする。


 ……これが初期エリアに出るんすか?いくらレイドボスだからって威厳あり過ぎませんか?

 あっけに取られていたら、ゴリラはウホウホとドラミングで自己アピール……いや多分これ自己強化スキルだな?ドロドロなオーラが増量しましたね!


 お、字幕でモンスター名が表示された。『Lv.???【ロックミンチャー】』だって!

 岩でミンチ作るモンスター的な意味合いかな?

 無論ミンチにされるのは我々プレイヤー、みたいな。 


『資料は読んでおけと申し上げたはずですが』

 オペレッタさんに告げるカンタータさんの声が冷たい。


『いや、こうなったのならベータでまで初見殺しはしたくないという上の意向だからな。引っかかるのも仕事の内さ』

 ファンダルさんはオペレッタさんを庇う発言。


 なおオペレッタさんは最初の無様はなかったかのように、空中で華麗に一回転半捻りしてからすたん!と離れた場所に着地し、着地の勢いをバネにして元の場所にかっこよくすっ飛んで戻ってきた。


『それでも、もう少しGMとしての威厳を残すスタイルで飛んでいただきたかったですね』

 ……それに関してはカンタータさんに同意しかないなあ……


 いやオペレッタさんは掲示板でも気さくな人柄だし、最初のスレッドでもあわあわしてたから、イメージが合わないってこともないんだけど。


『ぐぬぬー!そもそも吹き飛ばしカウンターがあるレイドボスって初期エリアに出ていいんですかね?!』

『レイド前提ならこんなものだろう。そもそも正式版では調整予定だしな。

 プレイヤーレベルが足りないどころか、森パートの真っ当な踏破者すらいないうちに出てくるのは想定外ではあるのだし』


 GM3人は仲がいいのかな。流れるような会話の応酬。

 でもこの感じだと、やっぱり隠密系スキル街中で育てるのは禁止になりそう。

 でもしょうがないよねえ。あれ完全に運営も想定外っぽいし。


 隠密スキル自体がナーフされるよりマシ?……いやそっちの可能性もあるか……


 ん?待てよ?今のカンタータさんの説明だと、森部分にこのスタイルの攻撃してくる敵、いるの?吹き飛ばしまであるかないかで、だいぶ話というか難易度が変わってくるわよ?



 ロックミンチャーのウホウホイベントはスキップ不可の強制イベントらしく、3人のGMはその間に態勢を整える。


 ファンダルさんが前、オペレッタさんがその斜め後方で、カンタータさんはファンダルさんの真後ろだ。

 つまり最初の不意打ちイベントの後は正面からしか来ない、もしくは常時後衛から狙う挙動かな?


 強制イベントが終わって、実際にバトルが始まって――ロックミンチャーが殴りかかったら、完全に後者だった。

 とにかくこいつ、ひたすら後衛のカンタータさんを狙い続ける。


 そして、それを悉く大剣で受け流し、自分からは攻撃こそしないものの、一歩も引かないファンダルさん。レベル差補正とか抜きに、普通に強いなこの人?動きに無駄がない。


 こういう動きも熟練度とかで補正付くのかなあ?今の私だとこのGMさん達みたいな動きはできないぞ?


 オペレッタさんはというと、なんと魔法を使っている。

 ファイアボールとかスタンとかの詠唱が聞こえるから、魔法剣士、みたいなジョブなのかな?

 でもスタンは効果ないっぽい。スタンといいつつ30秒間の麻痺って効果だそうだけど。


 時折カンタータさんからも弱めの魔法が飛ぶ。時折なのは、狙われてるせいで詠唱が止まることがあるからなのか、それともオペレッタさんに仕事を回しているのか。


 そして、15発目のダメージ魔法が飛んだところで、ロックミンチャーのオーラが消えた!


『よっしゃああああ!吹っ飛ばされた!恨みッ!』

 途端にオペレッタさんが双剣を振りかざして突撃し、ロックミンチャーの腕を一瞬で斬り飛ばす。流石にそこはレベル差を感じさせるねえ。


 あとはもうフルボッコとも言えないレベルの早業でしたね!

 剣技やでかい魔法を出すまでもなく、前衛二人が数発当てたところでキラキラに変わるロックミンチャー。


 多分最初の初級魔法連打は、ギミックがあるのを解説するためのものじゃないかな?

 いくらレイドボスとはいえ、始まりの町クラスだと広域殲滅魔法で吹っ飛びそうだし。

 いやでも魔法、着弾はしてたけど多分あれどれもダメージ無効だったよなあ。


『と、まあ、レイドイベントボスはギミック持ちが基本となる予定です。最初の魔法連打はオーラある間はダメージ入りませんから、初級じゃないと魔力が勿体ないですよ』

 倒したところでオペレッタさんが解説してくれる。


『最初の吹き飛ばしはあまり強いダメージは入らないから、見た目ほど危険ではないぞ。

 今回はレベル差で押し切ったが、適正レベルでは相応に、見た目通りに固いがな』

 ファンダルさんも続けてポイントを解説、親切だなあ、流石ベータ版。


『そもそもこのロックミンチャーは魔法でトドメを刺せない仕様ですね。

 とはいえ、ベータ版はともかく、正式版では恐らく一部仕様が変更されますから、そこはお気を付けください』

 最後にカンタータさんが注意点を述べ、全員が一礼して例の特殊挙動で消えたところで動画は終了だ。


 少なくともベータの間にもう一回くらいはこのイベントありそうかなー。

 そっちだと多分今回の動画の仕様で来そうではある?

 とはいえレイド戦だと少人数の時みたいなタゲ固定はなさそうだから対策が必要だろうなぁ……


 なお討伐報酬とかは内緒だそうです。そこはまあしょうがないよね!

 なお初回のカウンターは『愉快ポーズで吹き飛ばす・ダメージは飛ばされたプレイヤーの体力2割固定』という仕様なのでオペちゃん割ととばっちり。

 あと魔法15発でオーラ解除なのは最少人数構成だから。人数が増えれば増える程必要着弾数は増える。

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