第113話 メインクエはどこからですか。
やっとここでメインクエの話をします。わ、忘れてたわけでは!
時系列:106話冒頭と107話の間くらい。
なんかそこ、時間経過短い気がしません?的な話。
メインクエの続きは、製品版スタートと同時実装……ではなかった。
なんか符術師勢のフラグが複数飛んでるから、導線整理が遅れてるとか聞いた気がする。
我々のせいですかすいません……変な飛ばし方した自覚はありまーす……
「子狐や、ちょいとお使いを頼まれておくれ」
そしてある日突然、おばあちゃん師匠から依頼が出て、おもむろにメインクエが再開だ。
「はぁい!どちらに行けばいいですかー?」
「うむ、一旦翠玉茶花の領主へ書状を届けて貰いたいのじゃ。
そこからは領主から別の依頼があろうから、そちらで話をきいておやり」
わあ!領主様直々に面会できるパターンだよまた!
でもおばあちゃん師匠は偉い人なので!仕様!
ひまり:そんなわけですのでメインクエ、オファーできそうな人集合。
ミュー:集めてから言う?!
アン:いやまあ確かに受けられそうな感じはしてますけど……
玉兎:なるほど、パーティ組んで御札屋に行けばいいと。
ミケ:だがお使いクエの予感だな。
そんなわけで!いつメンでいつものパーティだよ!
北斗:完全にいつメンだが新規組はいいのか?
ひまり:我々が手伝い過ぎたんでティキちゃんもファディさんもフラグ立ってません!
アン:うっかりしていましたよねえ。
玉兎:真龍の人は別件でフラグが不発してる疑惑もあるが……
そう、ベータ版の時同様、我々が手伝い過ぎるとメインクエのフラグが立たないのだ!
だもんで、ティキちゃんもファディさんも、Cランクにはなってるけどメインクエ未進行のままだよ!
ただ、ファディさんに関しては、真龍族だとバレた時点でNPCの態度が変わるので、どうもメインクエに制限がありそうな予感なんですよね。
掲示板でも運営がその辺は認めてたし。
……後日自力でメインクエ出してたけど。
出るんだ?と思ったら私の好感度外れ値が仕事した、と、掲示板でオペ姉さんが頭を抱えていた。ごめんて。
翠玉茶花の町も、今はポータルで飛べば一瞬だ。
そこからサリクの港とか行こうと思うと騎獣が要るけどね。
今回は皆でぞろぞろと領主屋敷に向かいますよ。
「こんにちはー!お届け物に来ましたー」
「うむ?お嬢さんがたは冒険者のようだが……む、天元様のお弟子様ですか、暫しお待ちを」
ひまりちゃん、やっぱり称号が仕事しすぎている件。
これというのも、『称号は詐称できない』という仕様……地元NPCの基礎認識がそうなっているせいね。
なお弟子称号はサボってると消えたりするらしい。
なので私はその維持のためにもマメにお札書きのバイトをしてるんだよ!
(……☆の場合は消えんぞ)
な、なんだってー!?
まあいいや、好感度の方はカンストしてても下がるときには下がるらしいから、そっちが主目的だから!問題ないない。
数分も待たずに、全員で中に通される。
ベータ版の時はアライアンスでお使いクエやってたけど、流石に製品版であっちこっち自由に飛べるようになると、大アライアンスの用事は減ってしまった。
ダンジョン巻き狩りとか、新規ドロップ品捜索とか、時々発生する防衛戦ワールドクエストくらいかな。
ワークエはレガシー鯖だとリアルふた月に1回もない程度らしいよ。皆真面目にモンスター狩ってるからね。
直近で一番怪しいのはレベルが足りてないのにNPCの存在も薄口な赤金鉱山だっていう。
白銀百合もレベル高いけど、あそこは軍が凄くしっかり働いてるから問題ないそうな。
「天元様の使者とは其方等か、漂流者たちよ。
我はこの翠玉茶花の領主を務める獅子聖オルゴースル是典である。
恐らくは港の件であろうが……書状をこれに」
「はい、書状はこちらに」
室内に入った時点でイベントムービー、出てきたのは壮年の武官っぽい偉い人。
獅子聖、って名乗ったから王族の人だねえ!
いつも通り袖口から書状を出して、お付きの人に渡すひまりちゃん。
こういうのは直接偉い人に渡しちゃダメらしいんだよねえ!
あ、イベントなんでオートムーブの後方視点なうです!
「……うむ。確かに。
そうだな、其方等、ついで故、サリクの港の状態を確認して報告して貰えるか。
軍部からの報告は上がっておるが、情報そのものに漏れがあるようでな。
第三者の目で見てもらいたい」
「はい、承知致しました」
即答でおっけーして退出したらイベント終わりだ。
玉兎:これひまりさんもオートムーブ?
ひまり:そうだよー!イベントだから後方腕組み!
北斗:んで次はサリクか。
という訳で、レンタル走鳥さんで久しぶりのサリクの港だ。
ここでは大きなイベントはなし。
手分けして、兵隊さんたちと港のおばちゃんたちから聞き取り調査をして、実地の海賊被害や回復度合いをきちんと調べる。物的被害がまた出てたけど人間は大丈夫だったらしいのでちょっと安心。
ミケ:領主の言い分通りなら妨害イベントでもありそうだが
ミュー:なさそうだね?
ひまり:ああ、前に防衛戦不発だった時の隊長さん、王都に召還されたから今いないって。
玉兎:ほー。召還であって栄転じゃないんだな?
つまり、バレてるんだな多分。
地元の兵隊さんたちは相変わらずいい人たちだったよ!
アン:やっぱりここのおにぎり弁当は美味しいですねえ。
ひまり:来ると買っちゃうよねー!
お昼ご飯はおにぎり弁当。だって美味しいんだもん!
食べたら一旦仮眠室で休憩して、また走鳥さんで町に戻る。
レポートは幸い自動作成なので!
そしたらお礼のイベントがあって、今度は青山欅への書状を託された。
これもホイホイ受けるイベントムービーのひまりちゃんです。
玉兎:上の方はポータル使える人間なら確実に使え、って感じだなあ。
北斗:偉い人が有能なのはいい事だろう?
ミケ:我々は常時ツカイッパー
ひまり:まあメインクエストなんて序盤はだいたいおつかいだよね!
ミュー:なんか身も蓋もない人がいますね?
アン:その身も蓋もない人に便乗する我々ですから。
だって実際たいていのゲームのメインクエって序盤はおつかいじゃん!
これでも偉い人に直接依頼されてるぶんスタートライン底上げされたお使いだと思うよ?
玉兎:しかし青山欅か……
ミケ:復興イベントなかなか捗らんよなあ、あそこ
北斗:サルが悪いサルが。
そう、青山欅の復興事業は遅れに遅れている。
ポンチョヒヒが相変わらずのさばってるのが主原因だ。
でもあそこも軍隊いたよね?黄金桜にはいないけど。
移動手段は問われないので、ポータルで雑に青山欅に飛ぶ。
そしたら、移動完了した瞬間からイベントスタートだ!
冒険者組合を、何故か領主警護してるはずの軍の部隊が囲んでいるよ!
「ですから!供出する契約もなしに出すわけにはまいりませんと!」
「煩い!つべこべ言わず移動手段になる騎獣をすべて出せ!!」
ひまり:あ、あの隊長絶対悪いことしてる奴だ。
玉兎:ああ、馬の移送イベントの時の守備隊長だなあいつ。
ミュー:よく覚えてるねえ。
アン:あそこまで印象が悪いと覚えますね。
我々が出たのは修復完了した組合前噴水ポータル、つまり組合支部を囲んでる兵隊の後ろ側だ。
そんなわけで、ムービー終了と同時に、始めこそこそあとはダッシュでご領主の屋敷に向かうよ!
「こんにちはー!翠玉茶花のご領主様からの書状を届けに参りました!!」
「えっ冒険者……ってあー!天元様のお弟子様ー!!いいところに!!」
おう?なんかいつもと反応が!違う!
屋敷の門番さんに速攻で案内された先は、よもやのご領主の寝室だ。
そこにいたのは、何をやらかしたのか、大量の本に物理的に埋もれたご領主様っぽい人、だ。
「ええっとー……救出っ!!」
「はっはい!!」
どうやら案内してくれた人も埋まってるのは想定していなかったようで、大急ぎで本を横にどかして埋まってた人を救出する。
良かった生きてる意識もある!というか崩れた本であっちこっち青あざできただけだね!
「う、うぬぬ……不覚……済まぬのう、ばば様のお弟子様の手を煩わせてしもうた」
そう述べるのは青山欅の領主様、獅子楽アンダレント成杜様、おばあちゃん師匠のお兄さんの孫だよ!30歳過ぎたところって聞いたかな?
実はこの人はベータ版のご領主とは別人だ。前任者の老領主さんはポンチョヒヒ対策の不備を責められて辞職しましたので……
でも、何故かあのいけ好かないというか、いつ見ても機嫌が悪い守備隊長氏は留任になった。
あの人、我々視点だと明らかにちょっとおかしいんだけどね。
例の浅葱菫から移送した馬も、まさかの消息不明になっているらしいんだよ。
これは製品版になってから初めて判明したんだけどね……
部屋の崩れた書籍は結構大事なものもあるそうなので皆できちんと横に積みなおして、その場でお話だ。
「守備隊長の尻尾を掴まねばならんのだが、新任の領主である私には信頼できる部下がまだ殆どおらんのでな……やむなく漂流者の手を借りるという次第だ」
ばば様のお弟子なら信頼できそうだしな、と述べる領主様。
曰く、どうもあの守備隊長氏、赤金鉱山の誰かと組んでなんぞか……恐らく密貿易をやってるんじゃないか疑惑があるんだとか。
玉兎:赤金の守備隊長と同期かぁ。これはアウトな奴。
ミケ:だが赤金の地上で活動するのはちょっと厳しいレベルだから、この次は未実装かな
ミケさんのいう通り、領主さんの依頼を受けついでに冒険者組合での蛮行を止めるよう頼んだ時点でメインクエ全部終わった。
うぬぅ、もう少し!先が!見たい!
ごめんね次は50キャップ来てから。
製品版だと囲まれる冒険者組合とかはムービー枠でオファーしてないプレイヤーには見えない仕様。




