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幕間 バレンタインデーのツンツン上村さんとクールな仲村君。

 バレンタインデーは一年に一回しかない! と言う事で書いたぜ。

 2月14日。青い春を過ごす少年がドキドキするイベント、バレンタインデーがある日だ。

 ちなみに僕は甘い物があまり好きではなかったため、高校生の頃にはなんか挙動不審溢れるクラスメイトを横目に悠々と帰宅していた。

 さて、そんな擦れた高校時代はさておき今に戻ろう。

 目の前には少し顔を赤らめラッピングされた包みを差し出す僕の上司上村さん。

 現在昼休み。弁当を食べ終えた所でいきなり奇襲され、このまま。もうカップ麺やカップ焼きそばが作れるくらいの時間が経っている。もう青い春の頃を回想するのも飽きてきたので聞いてみた。

「……なんでしょうか、これ」

「見てわからない? チョコよ」

 ……ふむ。とりあえず近くで上村さんが差し出した包みを凝視している同僚の頬をつねりあげる。

「いてえ!?」

 騒ぎ出す同僚A。どうやら夢では無いようだ。煩い同僚Aから視線を切り、上村さんの方をみる。

「何よその目。爆薬が入ってるんじゃないかとか疑ってるの?」

「いえ。……義理ですよね?」

「……そうよ、義理よ! 文句ある!?」

 いつもよりツンツンした口調で言う上村さん。僕が答える前に乱暴にチョコレートを置き、隣の同僚Aにも置いて自分の机に向かって歩いていった。

「残念だったな、仲村~」

 隣の同僚Aがざまーみろとばかりの表情で言う。

「別に残念じゃないですよ、同僚A」

「負け惜しみか? ……って誰が同僚Aだ!」

 喚く同僚Aの机をみる。そこには上村さんのチョコレート。正し、素っ気なくラッピングされている自分のと違って可愛くラッピングされている。通常なら負け惜しみを言うのは僕だろう。だが、僕は仲村さんの性格をよく知っている。だから負け惜しみは言わなかった。それどころかホッとした。

 ――……僕が思うに仲村さんは、恥ずかしがり屋なのだ。故に興味の無い人間には可愛くラッピングされた物を出せるが、父親やら母親やら親しい人間には可愛くラッピングされた物を出せない。そう言う難儀な性格なのだ、仲村さんは。

 そう考えた所で僕は思った。

 ……仲村さんの性格をここまで解っている自分も難儀な性格なんじゃないか?

 その考えに苦笑しつつ、僕は仕事を再開した。




 ちなみに上村さんと仲村君は絶対本編に出ません。インターバルな形で出てきます。


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