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5C=Ⅴフェスティバル〈文化祭、閉幕〉

短い上に半分手抜きかも知れません。目指せ「適度に適当に」。


 PM6時00分

 ~柊木ヒイラギ視点~

「……なあ」

 おれは栗栖に問う

「なに?」

「なんでおれ達はここにいるんだ?」

「寝ぼけてるの? 打ち上げよ」

「いや、それは解るんだが」

 周囲を見渡す。

「普通打ち上げする所の定番は焼き肉屋だろ。なんで喫茶店なんだ?」

「昨日華葵ちゃんから聞かなかった?急遽料理教室を開かせた人が居るって」

「ああ。そういえば言ってたな。それが?」

「ここのマスターがその人よ」

「……つまり、恩返しって事か」

「ええ。あの人のおかげで料理の出来が良くなって喫茶店が繁盛したのは事実だし」

 そう言ってふふっと笑う。

「ま、相手に取っては仇返しとも取れるかも知れないけど」

「……まあ、そうだろうな」

 夏休み、華葵の誘いでここの喫茶店に来た事は有るのでここの喫茶店の面積は朧げながら解る。

 けして広く無く、どちらかと言えば狭い空間。

 そこにまるまる一クラスプラス何人かの部外者が混じったらどうなるか?

 簡単だ。室内は満員電車のように混む。

 人に押されながら俺は栗栖に言う。

「栗栖。2、3点聞きたい事が有る」

「私に答えられる範囲なら答えるわよ?」

「ああ。それで良い。じゃ、まず一つめの質問。おれはその時は材料の買い出しに言ってから見てないが、おれ達の喫茶店から人が飛び降りたんだって?」

「ええ。人伝に聞いたから何故飛び降りたかは知らないけど」

「それで良い。おれが知りたいのは何故飛び降りたかじゃなくてどうなったかだ」

「……ああ。結論から言って逃げられたわ」

「……へえ。おれの記憶が正しければここの警備員はなんでも元自衛隊だとか元SPだとかふざけた奴らって聞いたんだが……そいつ等から逃げた奴は大した奴だな」

「そうね。……で、次の質問は?」

「ん? ああ、二つめの質問。強盗は捕まったと聞いたが……どういう事だ?」

「こっちも人伝に聞いたから詳しいは知らないけど……。突然倒れたらしいわよ」

「倒れた?」

「ええ。いきなりドサッと」

「ドサッと……ねえ。……ん? じゃあなんで強盗だって解ったんだ? いきなり倒れた奴が強盗って証拠は無い」

「それが有るのよ。その人が持っていた紙袋に売上金が入った箱があったの」

「へえ。で、ばれて警察行き、と」

「まあそんな所よ。他には?」

「あ、んじゃ、三つめの質問」

 そう言っておれは右を見る。

 そこに見えるのはハロルドだった。

 カウンター席に座り、優雅にオレンジジュースを飲んでいる。普段なら格好良かっただろう。普段なら。

 そう、ハロルドの服は普段通りじゃないのだ。誰が好き好んで赤いもじゃもじゃの雪男の着ぐるみなど着るのだろうか。

「なんでハロルドの格好だけあのまんまなんだ?」

「ああそれはね……」

 ゾクリ。

 瞬間、おれの背筋に悪寒が走った。

 何故かは解っていた。目の前の女の微笑みにだ。

「逸材だからよ」

 背筋の悪寒を堪え、おれは聞く。

「逸材?」

「ええ。私の想像によると彼、女装もタキシードも似合うのよ。私達こすぷれまにあに取ってこれ以上の逸材は無いわ」

 そう言って「ふふふ」と笑う栗栖。

 もう限界。おれは後ろ向きで迅速に栗栖から距離を取る。一定の所まで離れた所で背中を向けた。

 とりあえず三珠ミタマの所に行こう。あいつは性悪だがまともだし。


「せ~~んぱいっ!」

 三珠の居るテーブルを見つけると同じテーブルに居た華葵が変な呼びかけと共におれに突っ込んできた。三珠を見つけた時点で華葵が居る事に気が付いていたので素早く避ける。ずざー、とダイナミックにフローリングの床を滑る華葵。

 おれはそれを華麗に無視し三珠に声をかけた。

「よお」

「……んー? マコトに声をかけられるのってなんか久しぶり」

「? 何言ってる。文化祭の準備中に何回かかけただろ」

「……どうせ主役級の人間には解らないのさー」

 そう言ってテーブルに突っ伏す三珠。なんなんだ?

 ツンツンと頭を突くが反応無し。仕方無く同じ席に居る菱谷ヒシタニに話しかける。

「なあ菱谷。聞きたい事があるんだが」

「……なんでうちやねん。他にも居るやろ」

「言っちゃあ悪いが三浦は少々頼りないからな。三珠はあんな調子だし」

「……んー。そやな、解ったわ。で、何を――って柊木ヒイラギ後ろ後ろ」

「んあ? 後ろって――うおわ!?」

「せ・ん・ぱ・い・追尾タックルー!」

 菱谷の言う通り後ろを向くと、先程避けた華葵が変な技名をほざきながらおれに向かって来やがった。

 慌てて横に避けるが追尾タックルだとかなんだとか言うだけはあって華葵はテーブルにぶつからず綺麗にカーブしておれを追ってくる。

 テーブルと人の間を縫って逃げるおれ。追ってくる華葵。

「だあ、付いて来るな華葵!」

「ふっふっふっ、無駄ですよ先輩! この技は先輩に抱きついても止まりません!」

「いや止まれよ! 迷惑だ!」

「ならさっさと観念してください!」

「断る!」

「ならどこまでも追い掛け回します! 波打ち際で「待てよこのー」「捕まえてみなさーい」とか言うウフフアハハな追いかけっこみたいで楽しいですし!」

「いや楽しくねえよ!」

 そうツッコミながらおれは逃げる。華葵はしぶとく追ってくる。……どうすればいいんだ。



 ~美端ミハタ視点~

「楽しそうだね~。あの二人」

 喫茶店にて追いかけっこをしている高校生らしき2人組を見ているとヒジリがそう言った。 あたしはその言葉に反論する。

「どこがよ。あの先輩の方明らかに嫌がってるじゃない」

「むっふっふっふっふ。甘いね姫。あれはツンデレなのよ。そう、姫がにっしーにツンツンデレなように!」

「誰がツンデレよ。というか何を根拠に」

「根拠? そんな物は無いわ! この人がツンデレだって瞬間的に思えばその人はツンデレ! おっけい?」

「はた迷惑ね、その理論……。そう言えばあいつどこ行ったの?」

「ふっふっふっやっぱり姫はツンデレだねー」

「なんでよ」

「好きな人の名前を呼べない、これもツンデレの証拠!」

「……勝手に決めつけないでよ」




 ◇

 とある路上にて。

「ああ愛しのハニー……。キミはどこへ行ってしまったんだ……!」

 待ち合わせをし忘れていたとある少年が路上をさまよい歩いていた。

 彼が「ハニーの気配がする!」とか言って喫茶店に乗り込むまで――あと数十分。



 PM6時10分

 ◇

 日向高校校門前。

 真っ白な三つ編みの髪の少女が一人壁に背中を預け、夕焼けに照らされ立っていた。

 どうやら何かを待っているようだ。

 やがてパタパタと足音が聞こえ――三人の人影が街灯に照らされる。

「ごめんごめん待たせたかにゃ?」

 猫のような喋り方をする少女と、

「あー、ごめん。待たせた」

 平凡な体つきの少年と、

「一応謝っとく。すまん」

 背の低い少年。

「……遅い」

 真っ白な少女は無表情で言う。

「謝ったから許してくれにゃ」

「……私はそんな事で怒ってるんじゃありません。私が怒ってるのは店番をサボった事にです」

「あにゃー。湧き上がる情熱ほんのうに従っだけにゃ。断じてサボリじゃにゃいにゃ」

「いやそれはサボリだ」

 猫な少女に背の低い少年がツッコミを入れる。

猫な少女はそのツッコミに目を細めた。

「ふにゃ。にゃらにゃんでいぬいぬは居なかったにょ?」

「お前よりはまともな理由だ。助っ人を頼まれたんで手伝ってきたんだよ。……ま、そのお陰で遅くなったんだが」

「まともじゃにゃいにゃ。他の部活か組の手伝いをしたと言う事は、文芸部に対する裏切りにゃ」

「裏切りって大げさな……」

「大げさじゃにゃいにゃ。これが昔だったら尋問か拷問だにゃ」

「……二人が遅れた理由は解りました。で八崎ヤツザキ、貴方は」

「おれは華葵と一緒に二年B組の手伝いをしてた。ちなみに華葵は今頃二年B組の打ち上げに参加している」

「貴方は?」

「断った」

「そうですか。打ち上げみたいにとりあえずレストランにでも行きましょう」

 そう言って白い髪の少女は歩き始める。平凡な少年もそれを追う。

 言い争っていた猫な少女と背の低い少年も気付き慌てて歩き始めた。

「にゃ、そういえばコクトー。売上はどうだったにゃ」

「古本は三冊。文集は一冊。後は実作が一冊」

「へにゃ? 古本は良いとして実作? 売れそうにゃ実作本なんてにゃかった気がするんにゃけど……誰のが売れたんにゃ?」

「私の」

「コクトーの? コクトーが作ったのって確か料理の本だったようにゃ……」

「そうその本」

「……ふにゃー。物好きにゃ人もいたものにゃー」

「それはどういうこと?」

「にゃ、にゃんでもにゃいにゃ」

 じっと凍るような視線を向けられ、うろたえる猫な少女。真っ白な少女はしばらく見つめた後、ぷいと目をそらし、見え始めたレストランに向かって歩みを早めた。



 PM6時半以降

 日向市南。ビルとビルの間にある路地にて。黒いフードの男と男と見間違えそうな女が佇んでいた。

 黒フードが口を開く。

「……こんな所まで呼び出して何の用だ?まさか告白するとか言うなよ」

「する訳無いだろ。漫画じゃ有るまいし」

「それもそうか。で? 何の用だ」

「ああ。……と、その前に質問だ。お前今どこに住んでる?」

「……? 空き家だが」

「そうか。電気とかはどうしてる?」

「……懐中電灯とかを使っている」

「食事などは」

「外食だ。殺し屋の時の財産と喫茶店のアルバイトで食ってる」

「……じゃあ最後に一つ。お前はその生活から抜け出したいか?」

「おれだけなら別に良いが……流石にいつまでもあいつ等にこんな生活は送らせたくない」

「そうか。なら一つ提案だ」

「……提案?」

「ああ。オレは一つお前等が住める場所を知っている」

「本当か」

「ホントだよ。住み心地は悪くない。食事は各自で。風呂は近くに銭湯がある。家賃は一人三万。どうだ。悪くないだろ?」

「確かに悪くは無いな。それにそんなに詳しいって事はお前、そこに住んでるんだろ」

「そうだ」

「……ふむ。解った、その提供受けよう。が、流石に今からは駄目だ。明日で良いか?」

「ああ良いぞ。これはオレの独断だから日は置こうと思っていたしな。いきなり連れてきたら管理人にぶん殴られる」

「……お前をぶん殴れるって事はまともじゃないんだろうな。その管理人」

「まあね。んじゃあ場所はこれに書いて置いといたからな」

「ああ」

 黒フードの男は女から紙を受け取った。

女はひらりと手をあげた。

「じゃ、また明日」

「ああ明日……な」

 そしてその路地裏には誰の気配もしなくなった。



 ~矢神ヤガミ視点~

 同じくPM6時半以降。

 路地裏から少し離れたビルの屋上にて。

 全身真っ黒の青年と俺は対峙していた。

 俺は口を開く。

「お前だろ詐欺師」

「何がだい?」

「とぼけるな」

「いやだなあ。とぼけてはいないさ。唯お前だろと言われる事に覚えが有りすぎるだけさ」

「その態度が既にとぼけている証拠だ。答えろ。お前、文化祭荒らしあいつに何か吹き込んだな」

「……どうしてそんな事を言うのかな?」

「あの後あいつ、警察に捕まっただろ?俺はそこに侵入して、警察の奴らがあいつの部屋を離れた時に自白剤を飲ませた。ちなみに痕跡は完璧に消しといた。俺が持っている自白剤はすぐ溶ける物だしな」

 あっけらかんと俺は言う。それを呆れた表情で眺めながら青年――詐欺師は言った。

「無駄な事をするね」

「校長に命令されただけだ。……で? どうする? 弁明するかそれとも黙殺するか」

「……そうだね、弁明するのも悪くない。伝説相手にならより……ね」

 詐欺師がそう言う。俺苦々しい表情で否定した。

「その伝説ってのは止めろ。俺はしがない管理人だ。最早暗殺者でもない」

「ん? そのわりには鈍って無さそうだけど?」

「サボると覇峰ハミネの奴に殺されるんだよ。あいつ顔を合わせる毎に稽古稽古言いやがるし」

「ふうん。まあいいや。で? 何が聞きたい? 別に弁明してもいいんだけどよくよく考えると今日は見たい番組が有るんだよね」

「……マイペースだな、オイ。ま、俺も早い所終わらせたい。早く帰らんと巴手ハテはともかく覇峰や華葵が五月蝿い」

「随分と所帯じみてるねえ。キミのアパートの人々。しかも女ばかりだし」

「失礼な。男も居るぞ。俺とかサンダースとか」

「二人だけじゃん。……とと、また話が脱線してる。もう番組が始まるまで一時間しか無いんだ。早くしてよ」

「ああ解った。じゃ、質問だ。結局お前何がしたかったんだ? 金は違うよな。お前腐る程持ってるし」

「ん、ご名答。お金じゃないよ。僕がしたかったのはね、知ってる人を巻き込まない事さ」

「? なら強盗なんてさせなければいいじゃないか」

「それが無理だったんだよね。僕が彼と会った時にはもう彼は止まる気がなかった。強盗する気満々だったんだよ。キミも知っての通り僕が出来る事は言葉で騙す事のみ。彼にはそれすら通用しないんだからしょうがない。だから僕は手助けする振りをして被害を最小限に抑えた。悪い判断じゃないだろ?」

「……確かにな。お前にとっちゃ良い判断だ。見知った人間以外は――見知らぬ人間は人間だとも思わないお前にとっちゃな」

「ま、そうだね。で? 質問はこれだけかい? それなら僕は帰るよ」

「ああこれだけだ。ま、今の質問も校長の命令云々じゃなくて唯の好奇心だからな」

「そうかい。じゃ、さよなら」

 そう言って、くるりと踵を返す詐欺師。

 そのまま下に通じてる階段に向かう。

 ちなみに奴は考え方以外は普通の人間だ。よって鉄骨をぶん投げたりするどこぞの馬鹿力女やサンドバックを拳骨一発でぶっ飛ばす修行大好き女のような事は出来ない。無論ここから飛び降りる事も。俺は出来るが。

 ま、普通に俺達の方が異常だと言う事だろう。考え方はあいつの方が異常だが。

 そんな事を考えながら俺は屋上から飛び降りた。

 さっさと帰って夕飯の支度でもするか。



 PM7時00分。

 柊木信は逃げていた。

 華葵にでは無い。華葵暴走形態からだ。

「せ・ん・ふぁーい。火照ったこの体をせんふぁいの愛力まなぢからで冷やしてくだひゃーい」

「っだああ! 誰だよ、ウイスキーボンボンなんか持ってきた奴は!」

「ぼくだ!」

「お前か、松平マツダイラぁぁぁぁ!」

 原因は以上の台詞から察する通り。華葵がウイスキーボンボンを食べ過ぎ酔っ払った。

「だああ! くそ、後で覚えてろよ松平!」

「ぼく的には忘れてくれると嬉しいなあ!」

「絶対忘れねえ!」

 そう喚きながらおれはテーブルを跳んで跨ぐ。いつもの正常(?)な華葵に捕まるのならともかく今この異常な華葵に捕まる訳には行かない。捕まったら最後、子供には見せられない何かをされる筈だ。なりふり構っている暇は無い。

 そう考えながらおれは店内を駆け回る。外に出ても良いのだが華葵の事だ。愛の力とかなんとかで追跡するに違いない。そうしたら近所によからぬ噂が回ってしまう。それはいやだ。

 とりあえず華葵が酔いつぶれるまで逃げ回ろう。幸い明日は休み。筋肉痛になっても支障は無いだろう。

 バターンと扉が開く。入ってきたのは整った顔立ちの少年だった。少年は店内を見回し叫ぶ。何故店がこんなに荒れているのか等の叫びでは無い。

「ハニー! どうして君は僕の前から姿を消してしまったんだい!? 僕はまるで月明かりの無い夜の砂漠を歩いている心地がしたよ! さあハニー、もう二度と僕の前から消えないように愛を誓ってく「「うっさい黙れ」」れびおるふ!?」

 なんか華葵みたいな事を言い出し始めた少年を止めたのは少年の知り合いらしき少女とノクターンのマスターだった。二人の拳を受けて床に沈む少年。華葵から逃げながらそれを見ておれは思った。

 華葵みたいじゃない。華葵そのものだと。

 さぞかし苦労しているであろう少女に合掌し、おれは逃げ回る速度を速めた。



と言う訳でようやくのところ文化祭終了~。次からは通常営業に戻ると見せかけて戻らないとか。登場人物紹介全集をやるとか。

まあ、とりあえず予告しときましょう。



次回予告

日向中学校。その屋上で彼らは語る。

凡人。暴食少年。無気力少女。快楽求道者。疑問人間。

これは仮想の話だ。それを理解しさあ始めよう。


the next title

「仮想倶楽部」

誇張95,999999%




おまけ~柊木と華葵の夫婦漫才~


(フェードイン)


「……おい、なんだこれは?」

「なんらかのタイトルらしいですよ。……しかし間違ってますよね、このタイトル」

「まあそうだな」

「私だったら先輩と架恋のラブラブ♪ トークってタイトルにします!」

「ああ、そう言うと思ったよ。……で、俺達は今から何をすればいいんだ?」

「私とのラヴラヴウフフな会話をするんですよ!」

「絶対違うだろ」

「むうう、つれないですね~先輩。まあいいです。これもツンデレと言う事で諦めましょう……はっ、先輩のツンデレな台詞を想像したら萌えてきました!」

「萌えるな頼むから。ん? 華葵、その紙はなんだ?」

「え……あ、これですか? なんかこのコーナーに関係する何からしいですよ。……あ、そうです、先輩、この紙に書いてある事を読んでください! そうすれば早く終わりますよ!」

「……あー、まあそんなんで早く終わればいいがね。なになに……。

『感想、批評、質問、助言、要望等待ってます。……べ、別に貰っても喜ばないぞっ!』……って、おい華葵。なんだこれ」

「キャー、先輩ツンデレですっ!」

「よし、質問だ華葵。これを書いたのはお前か?」

「前半の方は違いますけどね。後半のツンデレ台詞は私が書きましたっ!」

「……はあ」

「あれ? 先輩どこに行くんです?」

「帰る」

「え~。先輩、私とのラブラヴトークは~?」

「無い。じゃあな」

「……ホントに行っちゃいましたよ、もう。……はっ! これは一種の作戦ですね!? 私が追い掛けた直後に現れて「寂しがり屋だなあ。しょうがない、ぼくの懐に飛び込みなさい」と爽やかに言う作戦! フフフ読めましたよ先輩! さあ我慢比べと行きましょう!」


(無論そんな事はありません。柊木君は普通に家に帰りました)


(フェードアウト)



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