第473話 ティティ、おいしさにひたる
皆様、お久しぶりです。
本日から、隣国への旅立ち、ゴルデバ編の始まりです。
どうか最後までよろしくお願い致します<(_ _)>
「はあ!おいしかったねー!」
「ねー!」
私とノアは顔を見合わせ、にっこりと笑い合った。
<うむ。美味であった>
スヴァも私の足下で自身の専用の皿より、料理を堪能して、ご機嫌なようである。
ニーネは私の腕に巻き付き、居眠りをしている。ワイスは疲れが出たらしく、部屋で甲羅にこもって睡眠中である。うん。結界を張ってノアを守ってくれてたものね。よく眠るといいよ!
私たちが今料理を堪能している場所は、ブライト推薦の<森を抜けたぜほっと一息つきたい宿>の1階食堂である。
私とノアとライ、それにスヴァ、ニーネ、そしてワイスはゴールデンシープのありがたい導きの元、ライの愛馬を足に<森を抜けたぜほっと一息つきたい宿>に無事到着した。
宿に入ると、すでにブライトは先に到着しており、私たちを満面の笑顔で迎えてくれた。どうやらカリアさんたちとの取引は殊の外うまく行ったらしい。
ブライトって、商人なのに、意外と顔に出ると思う。私が言えないけれども。
ならばと、旅の一行勢揃いしたところで、宴会だ!と、<森を抜けたぜほっと一息つきたい宿>のおすすめ料理を堪能したところであった。
マジでおいしかった。
なかでも絶品だったのは、炙りカッツオとイルネッセのサラダである。
これは宿の近くの森で採取できる食べられる花、イルネッセを皿に敷き詰め、その上に火で炙ったカッツオを載せた一品である。
このイルネッセはピンク色や白、黄色と同じ花でも色が何種類かあるらしく、見た目にも華やかなのだ。加え、宿秘伝のタレが2つの素材の味を存分に引き立てており、もううまいの一言しかない!魚の生臭さもまったくないのである。
そして最後の締めとして出てきたのは、炙りシャッケ丼である。
これが熱々のご飯に、炙りシャッケがこれでもかと載せられ、その上にこれまた宿自慢のニンニコが効いたタレがかけられている一品である。タレしみしみのご飯が更に食欲を誘う。
これはもう口に掻き込むしかない!の一択の品であった。
そして今私たちは、食後のデザートとお茶を頂いてまったりしているところである。
ちなみにデザートはイルネッセのリゼーである。
ヨーカに似ているが、あそこまでの固さはない、むしろぷるんぷるんとゆれる程の半透明の四角に切られたもので、上にはイルネッセの花が載せられいる。
イルネッセは煮込むと甘くなるらしく、このデザートもほんのりした優しい味に仕上がっている。
お茶はハルカ茶というお茶だ。
これは少しツンと鼻に抜ける爽やかさがあり、少し甘みのあるお茶である。飲んだ後、口をすっきりさせてくれる気持ちいいお茶である。
私はとても気に入ったので、お土産に買い求めようと思っている。
はあ、至福である。
いつもお読みいただき、ありがとうございますv
もし少しでも続きが読みたいっと思っていただけましたら、☆をぽちりとお願いいたします!




