第446話 ティティ、再度心配性になる
よし。これからの大体の行動は決まったね。
後は行動するのみ!
とは、言うものの。
ざっと聞いたホープトーチ行きって、やっぱ、すっごいデープな場所にあるよね。
やっぱりお姉ちゃんは、心配だよ! ノア!
今回ばかりは、ブライトと同行したほうがいいと思うんだよねえ~。
ばっさり、断られたけども!
だってさ、魔王領ってそれでなくても、魔素が濃い場所でしょ。
況して、これから向かうホープトーチがある場所は、人間が入った事ない場所って言うし、てことは、魔素マシマシだと思うんだよねえ。
ライは魔王城まで行ったことあるし、ニーネは言うにおよばず、魔王領に7年いたから耐性に問題ないでしょ。
ノアもワイスがいるから大丈夫とスヴァは言うけどさあ、やっぱ心配な訳だよ、お姉ちゃんとしては。
だって、まだノア、4歳だぞ。
やっぱ、今からでもブライトに頼んだほうがいいような気もする。
<過保護すぎる。この先いくらでも似たような場面があるぞ。そのたびに置いてきぼりにするのか?>
ズバッとスヴァが心話で切り込む。
うっ。そう言われると。
<これから共に弟と旅するのならば、今のうちから荒場に慣れさせておくのがよい>
そうなんだけど、ほら、姉としてはね。
<心配というが、かくいうおぬしだってまだ7歳ぞ。幼さであれば五十歩百歩だろう>
私は精神年齢が成人してるからさ。
<肉体は7歳だろう。魔王領に臨むのは十分危険ぞ>
そっか。そうすると、ノアはやっぱ私より危険だよね。
<戻ってしまったではないか。いい加減諦めろ。弟はおまえと一緒にいる為に、御使いの元で強くなるための訓練をしたのだろう>
いや、訓練はノアが生き残るためだろう。
<それだけではあるまい。姉と共に生き、助けるためだろう>
うう。ノア! なんていい子なんだ!
「ノア~!」
「う?」
思わず、隣にいるノアを抱きしめる。
可愛い上、なんてよい子なんだあ。
<姉馬鹿は、もうよい。それにな。魔素の濃さはともかく、ホープトーチ周辺は魔王城付近より、そしてマクベス砦があるところよりは安全ぞ>
えっ。マジ? だって、場所的に結構深いところにあるんだよね?
<見方に寄るがな。だが>
えっ、なにその沈黙、何かあるの。
そこでスヴァは首を振って説明を拒む。
<おぬしは甘いが、割り切りもできる。だから問題なかろう。いや、御使いの狙いはそこか>
なになに。その意味深なことば。全然訳わかんないんですけどーっ!!
それから、スヴァは何をきいても答えてくれなかった。
もう。ノアの心配に加えて、もやもやが残ったよー!!
スヴァどうしてくれる!?
姉馬鹿な回でした。
この回いらなかったかなあ。
そしてまだ出発してない(笑)




