第421話 ティティ、急ぎつつ、ノルマをこなす
翌朝。
またまた早くに出発したティティたち一行。
楽しみが先にあると思うと、自然と早く目が覚めるねっ。
早起き、全然苦にならないねっ。
そしてティティとノアは、進んだ先、最初に出くわした護石像に対して、抜かりなく掃除に精を出す。その間ライアンは2人の警護、ブライトは食料調達に森へと入る。
うむうむ。それぞれ役割があっていい感じだ。
いつもなら、ここでニーネを放して、自由にご飯を食べに行ってもらうのだが、今日は彼女には重要な役割がある。
<ニーネ、ごめんな。今日は頼みたい事があるから、お散歩はまた後でな>
<いーよー。ニーネはあるじさまといっしょにいれるだけでいーから~」
可愛い奴め。
腕に絡まったニーネの頭を一撫でしつつ、掃除に勤しむ。
「ふう。こんなもんかな」
額の汗を腕でぬぐい、達成感を感じることしばし。
ティティはそれからいそいそと綺麗になった石像をスケッチする。
その間ノアはティティの隣にちょこりと座り、飽きずにティティが描く絵をじっと見ている。
ノアも描いてみるか?ときいたところ、首を振られた。
見てるより、自分で描くほうが面白いと思うが。
まあ、いい。描きたくなったら、いつでもウエルカムである。
「よっし。こんなもんだな」
新たに加わったコレクションの一枚に満足して、ティティは立ち上がった。
ゆっくりとしてはいられない。今日のノルマは後2体の護石像の掃除と、スケッチが待っているのだ。
ティティはライアンと戻って来ていたブライトに声をかけて、すぐに移動した。
今日はね、掃除とスケッチの他に、やりたいことがあるのだよ。
少し急いで熟さないと。
でも掃除は手を抜かないよ。
「ふふふ」
<気持ち悪いな>
スヴァ、ほっとけや。
短いので、本日はのちほど、もう1話投稿します。




