第402話 ティティ、自由時間を強要する。一部失敗
「さて、小腹も膨れたし、買い物を進めよう!」
「おー!」
お店を出た後、再びノアと手を繋いで、お店回り再開である。
とはいっても、小さな村だ。初めてでもないので、すぐに終わってしまった。
それでもノアは、終始にこにこ顔だった。
そうだな。お祭りが終わってからはゆっくり店回れなかったしな。
うんうん。楽しんでもらえてよかった。
それに特産の蜂蜜も手に入ったし。
さて、これからどうしようか。
明日に備えて宿でゆっくりっていうのもありかもしれないけど、せっかく国守さまお膝元の森に来てるし、次にいつ来れるかわからないし、もう少しレア素材を集めておくかな。
後ろを歩いていた二人を振り返り、提案してみる。
「あのこれからの予定なんですけど、森に入って素材を集めようと思うんですけど」
それに対し、2人は眉を寄せる。
「僕は森に入れないのでお供できません」
「私も、途中までしか行けません」
うん。忘れてないよ。
「この森に限っては危険はないと思いますので、ノアと2人でも大丈夫ですよ」
「まあ、そうっすよね」
「そういう訳にはいかないです」
ブライトはすぐさま納得顔。村の中より安心ってことかな。
まあ、国守さまのお膝元だしね。
けど、ライは不満顔。
もう、ここを離れたら、ずっと私たちのお守りをしなくちゃいけないんだから、ここが最後に羽を伸ばす最後かもしれないんだよ。
だから自由にしていいのに。
「スヴァもいますから、ゆっくりと過ごしていいですよ」
ブライトはすぐに頷いたか、ライアンは顔を顰めるのみ。
もう。真面目なんだから。
「わかりました。ライは祠のところまでは行けたので、そこで、採集をしましょう」
どのみちこの時間からじゃ、あまり奥にもいけないしね。
「ブライトには、国守さまからもらった地図を渡しておきますから、じっくり見ておいてもらえると嬉しいです。後、旅で必要なものを買っておいてもらえると助かります」
「わかりました」
地図を渡しながら、お願いする。ま、地図の再確認なんてすぐ終わりそうだよね。簡単な地図だもの。だから、本当、自由にしてていいからねっ。自由時間だよっ!
「それじゃ、ここで別れましょう」
森に出発だあ!
真面目なライアンはなかなか遊びに行きません(笑)
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