表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
399/496

第397話 ティティ、首をひねる

 ヤル気につながるのは食事っしょ。

 そんな私にかまわず、ブライトは話を進める。

「今言った通り、街道沿いを含め、ディッセントヒルや、その周辺に、村や集落はなかったですよ? 本当にそこに人魚の里があるんすかね?」

 ブライトが顎に手をやりつつ、記憶をなぞるように天井を見上げる。

「ブライト、そこ通ったことあるんだ?」

 私もあるけど、ジオル時代だからねっ。情報が古い。

「ええ。これでも商人の息子ですからね。親父について色々なところに行ってますよ。それに騎士としても巡視でも回りますからね」

「そっかあ。そうだよね。やっぱ、あからさまに集落があったら、すぐに人魚も狩られちゃうし。接触できる場所ってことだから、そこに定期的に人魚が来るとか?」

「ありえますね」

「でも、人魚って人間に模倣できるらしいじゃない。どうやって区別すればいいのかな?」

 あからさまに分かっちゃったら、人間の男を騙せなさそうだし。

「うーむ。その丘に行けばわかるのかなあ」

 それまでだまって話をきいていたライアンが口を開いた。

「御使いさまのヒントはそれだけですか?」

「んんっ」

 そうだ。まだあったね。謎のヒントが。

「実はまだあるけど、意味がわからないんだよね」

「ティティちゃん、国守さまはなんとおっしゃっていたんですか?」

「里を見つけられるかは、私がいつも通りの行動をするかにかかってるって、そんなようなことを言ってた」

<正確に言うなら、其方がこの森でしてくれていること、そして妾との縁を結んだ時のようにしておれば、道は自然にひらける、だな>

 すげえ。スヴァってば記憶力いいな!

 スヴァに教えてもらった通り、繰り返して、ブライトとライアンに教える。

「はあ? 訳がわかんないっす」

「私もです」

 私も2人に同意。

 国守さまの言葉はいつも抽象的過ぎて、こちらは悩みまくるんだよねえ。

<いつも回らぬ頭を鍛えるには、よいのかもしれぬな。なるほど、御使いの裏の狙いはそれか>

 スヴァ、なに最もなようなこと言ってんの!

 失礼な!

 ‥‥‥でもそれが狙いなのか?

スヴァの辛口が好きです。

いつもお読みいただき、ありがとうございますv

もし少しでも続きが読みたいっと思っていただけましたら、☆をぽちりとお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ