第395話 ティティ、議長になる
グロシルバ王国の地図を更新しました。
ほんの少しですが(汗)
ご参考までに。
さて、3人を見送り、ゆっくりと朝ご飯をみんなで食べた。
チョー美味しかった!
なんと薄切り肉に、ぱかりと割った卵をのせて焼いたものが出た!
スープも優しい味で、パンを浸して食べたら、幸せの味がしたよ。
いやあ。癒された。
朝からテンション上がったよ。
その勢いのままに、面倒ごとは済ませてしまいましょう!
「と言うことで! はい! では会議を始めます!」
会議の場所はティティとノアのお部屋である。
今夜はブリアが居ないので、子供2人では危険ではないかとのライアンの進言があったが、ニーネがいるからとの一言で、2人納得してくれた。
だよね。ニーネ、物理的にかなう奴なんて滅多にいないよね。それに、国守さまのお膝元のヨハネ村。
なにかあろう筈がない。
<単に移動が面倒なだけであろう>
そうとも言う。スヴァわかってるね。
まあ、そんな一コマの後で、丸テーブルを囲んで、第2回会議の開催である。
今回の参加者はティティ、スヴァ、ライアン、ブライト、そしてノアだ。
ニーネとワイスはお部屋を好きに散策中である。
ニーネは元々フリーダムだが、ワイスもなかなかだ。
まあ、余計な事を言われても困るので、不参加なのはありがたいかもしれない。
「会議って、ああ、今後の行き先について話してくれるのかな?」
「そう! その通りだよ! ブライトくん! ただ、発言をする時は、挙手をするように!」
えへん!と、会議を仕切る議長のように偉そうに言ってみた。
あ、ライアンが真面目に頷いている。
冗談だからねっ。
否定しようと口を開いたところに、ブライトが更にかぶせてきた。
「はい! ではティティちゃん! 人魚の里ってどこにあるの? さあさあ、早く教えて? 教えてよ!」
ブライト、ちゃんと手を挙げて発言してくれたのはいいが、こちらに身を乗り出すな!
そのギラギラした目をやめろ!
「落ち着いてよ! そんなブライトだから、忠告するよ!」
一番大事な事だから、一番最初に告げておかないとねっ!
「人魚といえば、昨日話に出た通り、レアな存在だから、彼女らの居場所は大っぴらに告げる訳には行かない。そして場所が分かったとしても、今ここにいるメンバー以外には絶対にもらさないように!」
「わかりました」
ライアンは即座に頷く。
「わかってますとも」
ブライトは、胡散臭そうな笑顔で頷いている。
うーん。信用今一つ。これは念押し必要かな。
「この案件は国守さまがらみだからね。もし人魚の居場所が漏れて乱獲された場合、どうなるかわかるよね? ブライト?」
ブライトは笑顔のまま、米神から一滴の汗を流す。
「わかりました。秘密にしますとも」
もう一押しだな。
「国守さま、アマノリア様の名にかけて?」
あえて、御名を口にする。
「ええ。アマノリア様の名にかけて」
ブライトがいよいよ観念したように、呟く。
「よろしい!」
これで、心置きなく話せるね!
「ノアも! ノアもおくちにチャックしゅる!」
「ありがとう!」
わかってるよ。信用してるよ、我が弟よ!
思わず抱きしめちゃう。
可愛いなあ。
お肉に目玉焼きがオンしてるのって、最高ですねっ。しかし、衛生面もあり、黄身までしっかり火が通されています。半熟だともっとおいしいのになあ。
いつもお読みいただきありがとうございます!
少しでもおもしろいっと思っていただけましたら、ブクマ、評価をどうかよろしくお願い致します。
励みになります~。




