第383話 ティティ、むずっと思う
最初のミッションとして、ディッセントヒルに行き、人魚と接触して、人魚の卵のカラを貰って、更にその卵のカラを人魚の涙で補強してもらうと。
ほわあ。改めてまとめるとすっげえ、むずっ!
この森に帰って来た時には、へろへろになってそうだなっ。
それでも、天の溶光は、まずは国守さまにもらわなきゃだし。
きっとミッションをクリアしてきたら、国守さまは天の溶光とやらをわけてくれるはず!
長い旅路の第一歩として、勢いがつくように、もらいやすいところからもらわないとねっ。
その為なら、この森にまた帰ってくるのも、やぶさかでないよ。
<いや、それも手間であろう。お主にはこれから存分な旅が待っているのじゃ。同じところを何度も来させるのはの>
「国守さまに会えるなら、何度来ても嬉しいですよ?」
もっといえば、この森は苦労した心を癒してくれるだろうしね。
この森、いるだけでヒーリング効果ありそうだし。
それに色々珍しいものもあるし、飽きないし。
<嬉しいことを言ってくれるな。しかし、そう何度も頻繁に訪れると、良からぬ輩に目を付けられるやもしれぬからの>
「あー‥。それはありそうですね」
「お主、わかるのか」
スヴァが、感心したようにこちらを見る。
スヴァ、失礼だぞ! 私にだってそれくらい、わかるぞ!
てか、ジオル時代も、ちょっとそういうことあったしね。
<人魚の卵のカラを無事に手に入れることができた暁には、妾がでむこうぞ>
国守さまが、目を細めて頷く。
「ええっ!? 国守さまが来てくれるんですか!?」
<ふふ。人魚の里にもしばらく行っておらんからの、訪れるのもよかろうよ。そこで、次の目指すべき場を示そう>
「く、国守さまあ、その口ぶりだと、人魚の卵のカラ入手すれば、天の溶光をもらえるって訳じゃないのですか?」
<ふふふ。何事も有意義な働きがなければ、得るものはないということじゃの>
「ええー‥」
だって、人魚を見つけて、卵のカラをもらうのだけだってたいへんなのに。
そのうえ、まだ課題出されるとか、ハードすぎるでしょ。
<魂の修復は、それだけ困難ということよ>
それを言われてしまうと一言もない。
「そうっすね」
口調がジオルに戻ってしまうよ。
顔がスンとなったよ。
ティティ、課題蓄積していきます、スン。
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