第382話 ティティ、目的地を定める
「そうすると、当面の目的地はディッセントヒルかあ」
ルミエールたちと別れた後に、さてどこに向かおうかと思っていたが、割とすんなりと決まった。
もし決まらなければ、王都に向かうのも一つかと、密かに思っていたのだが。
なぜかって? ほら、ライアンがさ、ずっと両親に会ってなかったみたいだから?
胸のつかえもとれただろうし、会いに行ってもいいんじゃないかと思ったんだよな。
その間、私もジオルがいた孤児院を見に行ってもいいかなって思ったしね。
でもこうなると、まだ王都に行くにはまだ早いってお告げなのかもしれないね。
「お告げって、神の御使いが、今目の前にいるだろう」
何を言ってる?って顔で、スヴァが問いかけてくる。
「あはは。だから、そう。まさに国守さまが行き先を示してくれたのが、まさに我々に対してのお告げなわけだよ!」
「ねえね! なんかしゅごい!」
こじつけた言い訳をノアは感心したように尊敬の目を向けてくる。
「ノアよ。もっともなことを言っているが、そこまで深く考えてない。勘違いするな」
「ふ?」
スヴァが、ノアに諭すように言う。
「いいの! とにかく目的地決定! 目指すは人魚の卵のカラ!」
卵をくれって言ってるわけじゃないし、そこまで難しくないだろう。
ないよね?
国守さまを願いを込めて、見つめるが、謎な微笑なままだ。
答えはないっと。
よし。話を進めよう。
「それで、もしうまく人魚の卵のカラを手に入れられたら、またここに戻ってくればよいですか?」
その卵のカラって、そのままで器として使えるのか?
それとも、加工しないといけないのか?
あ、そういえば、人魚の涙で補強してもらえって言われてたか。
なんか、超ハードル高いんっすけど。
今更かあ。
いつもお読みいただき、ありがとうございますv
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そしてたくさんの誤字報告ありがとうございました。
とても助かりました!
その誤字報告の中、212話等で出てきたおまめなのですが、私の地方ではおまけ的な意味合いで使っていたのですが、あまり使わないようなので、おまけに変更させていただきました。
いやあ、いつも使ってる言葉が一般的でないって、あまり意識できないので、助かりました。
また何かあれば、よろしくお願いします(ぺこり)




