第367話 ティティ、休憩前に、一掃除をする
ルミエールとブライトの脱落後は。
特にトラブルなく進めた先には小さな祠。ここも一つの分岐点である。
ここまではルミエールとブライト以外かけることなく、到着した。
「ライアン殿! おめでとう! 祠まで来られたのは重畳らしいのですよ! ここまで来られるのは心が清く正しく美しい人間のみらしいです! 我々はそれを証明しているのです!」
ヒースは胸に手を当てて、感動している。
「大げさだなあ」
君は前回もここまで来たでしょ。
「そんなことないわ。ティティには大したことないかもしれないけど、ここまで来れるのもほんの一握りらしいわ」
ブリアがヒースをフォローするように付け足す。
「ふあ、そうなんだあ」
てかブリア調べたんか!?
むーん。するとライアンとブリアはともかく、ヒースも心が清いのか?
女の子好きは関係ないのか。
ま、そこの追及はしないでおく。
では。
「さてと、早速掃除しようか」
「掃除、ですか?」
ライアンが不思議そうに首を傾げる。
「そう。祠が汚れてると気持ち悪くない?」
国守さまがここで休んだりするところだしね。
まあ、少し前に来た時に、掃除をしたから、それほど汚れてないけど、やっぱやらないと気分がね。
「ライアンは掃除できる?」
「はい。城では自室の掃除は自分でしておりましたから」
あー。きっと部屋に人をあまり入れたくなかったからだな。本来ならメイドのお仕事だろうし。
まあ、掃除できるのはいいことだ。
「じゃ、ちゃっちゃっと掃除をしちゃおうか」
収納袋から掃除道具を取り出し、ライアンに渡した。
「小さなレディ! 私にも頼む!」
ヒースも掃除、嫌がらないよね。お貴族さまなのにさ。
そういうところが、国守さまに気に入られるところかもね。
よきよき。
短めです。区切りがいいので。




