表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
305/496

第303話 ティティ、ヒースとブリアに相談する。

 なぜにあんな頑な青年になってしまったのか。

 その原因を突き止める為には、彼と過ごす時間が必要である。

 ブライトは砦見学をと勧めてくれたけども。

 やっぱり、ライアン青年を優先したい。

 つーことで、昼食後、ヒースとブリアに相談した。

 難しいかもしれないが、もう少し話をして仲良くなりたい。

 だから彼と過ごす為時間が欲しいと。

「よいよ」

「ええ」

 ヒースとブリアは快諾してくれた。

「いいんですか? 私、おまめではあるけれど、一応ここには視察というお仕事で来ているのに、それを2の次にしてしまいますが」

「構わないとも!」

 空になったお皿を前に、ヒースが大仰に頷いてくれる。

「そもそも視察団に加えたのは名目上のことだからねっ。ブルコワ様の望みは小さなレディの願いをかなえることさっ」

「ええ。それはつまりティティをライアン様に対面させるってことでしょ?」

 ヒース、ブリアぶっちゃけちゃったな。ブライトもいるのにいいのか?

「え、ええ。そうですけれど、もうお会いすることはできました」

「でも、それはティティが望むような対面ではなかったでしょ? だから、それを修復したいのよね?」

 その通り。

「ならば! 我々がそれを阻む訳がなかろう! 存分にライアン様と語り倒したらいいのさ!」

 ヒースが寸分の迷いもなく言いきってくれた。

 本当にそう思ってくれているらしい。

 うん。ありがたい。

 ヒースの言う通り語り倒して、しばき倒したい。

<おい>

 足元で昼ご飯を食べ終わったスヴァの突っ込みが入る。

<だってさ、そのくらいしないと、あのがんこちんの考えは変わらなそうでさ。つい>

<ふん>

 それよりもだ。

「お2人ともありがとうございます」

 ティティはぺこりと頭をさげた。

「お礼は無用だ。視察は私が進めておくよ。ブリアはティティの護衛を頼む。ブライトは私の案内を頼むよ」

 ヒースがそれぞれの役割を決める。

「ええ」

「了解しました。でも、あのライアン様と仲良くなるのは、相当難しいですよ。ライアン様がここに来て以来、誰もそれに成功した者はいないのですから」

 あ、ブライト、ヒースのぶっちゃけをスルーしてくれてる。まあ、ヘクタ様への親書でだいたい察していただろうから、問題ないのかもね。

「ということは、ライアン様に友達はいないのですか?」

「私の知る限りいないね」

 ブライトが迷いなく答える。

「孤高の英雄か」

 ヒース、恰好よく言っているけど、ぼっちなだけでしょ。

 おいおい7年も友達なしかよ。

 だめでしょ。それ。


題名のテイストを少し変えてみました(笑)

そしてそして。

いつもお読みいただきありがとうございます!

少しでもおもしろいっと思っていただけましたら、ブクマ、評価をどうかよろしくお願い致します。

励みになります~。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ