第217話 ちょこっとまったり
短めです。
仕分けを中断して、ささっと薬草を亜空間へと片付ける。
と、同時ぐらいにブリアが部屋に入ってきた。
「あらまだ起きていたのね」
「初めてのところで、少し落ち着かなくて。ブリアさん、お疲れさまでした」
視察団大人3人組は夕食後、なにやら話し合いがあるらしくどこかに行っていたのだ。
となると、ティティは城の中をウロチョロする訳にも行かず、割り当てられた部屋でスヴァと戯れていた訳だ。
その時間を使って、アーリデアルトの森で採った薬草類を整理することができた。
ぜひとも視察の合間に冒険者ギルドに素材を売りに行きたい。
それもなるべく早く。
お金作らなきゃである。
「ブリアさん、視察の合間に、冒険者ギルドに素材を売りに行きたいんですけど」
「素材?」
「はい。ノアへのお土産を買いたいんですが、ヨハネ村で大分散財してしまったので、ちょっとお金を稼ぎたいんです」
ブリアは少し考えてから口を開いた。
「それなら、ヘクタ様に直接買い取りをしてもらったら? きっとギルドより高くかってくれるわよ?」
げえっ。いやっす。結構レアもんがあるし、その素材の採集場所とかで、国守さまとの関係がばれたら超いや。
「その手もありですが、ギルドに素材を下ろすことによって、ランクの評価にもつながりますから」
そう、私のランクEにしてもらったけど、Eでもなかなか、しょっぱい依頼しか受けられないからね。目指せDランク!
「そうか。そうよね。わかったわ。そういうことなら、調整してみましょうね」
「ありがとうございます」
「さあ、私はお湯を頂いて来るから、ティティは寝てていいわよ。明日朝早いからね」
「わかりました」
明日の予定を聞きたかったが、ブリアさんも疲れているだろう。
邪魔をしてはいけない。
どうせ私はおまめである。
明日朝に予定を聞いても何の問題もない。
<よし! スヴァ寝るぞ!>
<寝るのに、そんなに気合を入れてどうする>
ごもっとも。
さあ、明日はどんなことが待ち受けているのかなあ。
ノア、おやすみ。ねえねはがんばるからね。
箸休め的な回でした。




