第196話 国守さまVSスヴァ?
短めです。
なっ、なんか不穏な空気。
どうしたんだよ、スヴァと、声を掛けようとした矢先に、国守さまがスヴァをぎろりと睨んだ。
「そこな小魔王がもっとしっかりしておれば、妾が出張る必要もなかったのだがの、使えぬ奴め」
おおっ!なんでだ? なんでか、国守さまの低いお怒りモードのお声だ。
対するスヴァも、いつもより低いひくーい声。
「我はもう魔王ではない。それに以前も魔王であり、小魔王ではない」
なぜに2人とも、戦闘モードなの?
「ねえね、スヴァっておはなしできるの?」
手をつんつんとひっぱって、ノアが尋ねる。
「あー、うん。内緒だよ。お話できるとなったら、スヴァが攫われちゃうからね」
「ルミエールしゃまにも、ヒーシュしゃまにも、ブリちゃにも?」
「そう」
「んーわかった」
「ノアはいいこだね」
よしよしと頭を撫でてやる。
「えへへ」
にぱっと笑うノアが可愛い。そして全然この険悪雰囲気に動じないノア。大物だな。
にしても、スヴァ、迂闊だぞ。ノアにバレちまったじゃないか。
「ねえね、ねえね。まおう? こまおう? ってなーに?」
なになにがはじまっちゃったか?
「あー、うん。それはね、スヴァのあだ名かなあ? ただし秘密のおなまえだから、秘密だよ。ねえねとノアとスヴァの秘密、その2だ。約束できるかな?」
「できう!」
手をあげて、主張する。
「ノアはおりこうだねえ」
まあ、ノアとはずっといるからばれてもいっか。
にしても、国守さまとスヴァは知り合いだったのか。
そしてなぜに2人バチバチなんすか?
「国守さまはスヴァを知っているんですか」
「ああ。魔王は世界を循環させる要な存在だからからの。歴代の魔王を知っておる」
「我も御使いについては知識として植え付けられていたからな。こうして会うのは初めてだが」
「そうなんだ」
両者が互いの存在をしりつつも、不干渉な関係だったのかもしれない。
にしても、2人とも敬称なしっすか。
段々と200話が見えてきました。
驚いています~。