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第183話 タジタジ鳥とはうまい鳥

 その後の私たちの旅は順調に進んだ。

 (ティティ)遊び(欲望)を抑え、ノアの体調を気にしつつ、歩みを進めた結果である。

 私は失敗から学ぶ幼女である。えっへん。

 私とノアとスヴァだけの旅だったら、こうはいかなかったかもしれない。

 子供だけの旅はもっと危険がいっぱいだったろう。

 不便は多々あれど、結果的にはルミエールたちの視察におまけとして同行させてもらったのはよかったのかもしれない。

 さて今回旅の1番目の目的地。

 国守さまが降臨されるとされる森、アーリデアルトの森に一番近いマノリ村まで後少し。

 そこに行くまでの間に、美味しいご飯処に寄れるのは後1つ。1つしかないのだ。

 ふふ。ここは他薦ではない。自薦である。

 ジオル(前世)時代、東に行く途中で寄って食べた、タジタジ鳥の卵とじ丼である。

 タジタジ鳥は鶏よりも小柄な黄色い羽を持つ胸が異様に発達している鳥で、その胸肉が柔らかくて美味なのである。その柔らかいとり肉と卵が絡み合った丼は一度食べたら、もう一度食べたいっと思わせる味なのである。

 おやっさんの腕が落ちてないといいな。あ、もう想像しただけでよだれがでるっ。

「小さいレディは、情報に長けているね」

 ヒースが馬を横に走らせながら、感心したようにこちらを見る。

「あははは。ゴルデバの冒険者ギルドの職員の方が色々教えてくれたんですよ」

 嘘ではない。これまで寄ったお店の情報はまさに彼女たちからである。

 うん。ありがとう、カミオ、マージ。

 さて、その絶品タジタジ鳥の卵とじ丼を食べさせてくれる村の名前はタウリ村。

 ぜひテイクアウトしたいし、卵や鶏肉も補充したいっ

 そしてこの7年間で新メニューのあれば、ぜひ試したい!

 この丼を食べられれば、マノリ村までは我慢する。

 みんなだって、あれを食べないと損するよ!

「はあ。早く着かないかなあ」

 馬の背から遥か前方に視線をやりつつ、私はため息をつく。

<冷たいぞ。よだれをふけ>

 えっ。マジに垂れてた!?

<冗談だ>

 ちょっ! スヴァ!

卵とじ丼大好きです。


誤字報告ありがとうございます。

とても助かります。

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