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憑依霊がうちの居候  作者: 拓溟
7/11

7話 / テスト①

足が重い。

朝起きてからやけに足が重く感じる。

何故かと思って理由を探そうとしたが、やめた。理由なんて一つしか無い。

「テストォ……」

今日から3日間、中間テストだ。

勉強するのすっかり忘れてたから、どんな結果になるのかは分かってる。

「おう!零!どーした、そんなにゲッソリして?ちょっと前までずっと授業中寝てた奴がまさか寝不足かー?w」

「ゲン……。テスト当日となってもお前は相変わらずだな…」

「そりゃどうも。ところでマジで寝不足?大丈夫か?」

「あぁ、そうだよ。3日前の日曜までテストあるのすっかり忘れてた…。おかげでそれから課題終わらせんのに毎日徹夜よ……」

「は!?3日前まで忘れてたの!?お前忘れっぽいにも程があんだろ!w」

「うっ……。言い返せん……」

3日前まで忘れてたのは別にユウが呪いをかけたからとかじゃない。俺がただ忘れてたからだ。

「まぁ、テスト中寝ないように頑張れよーw」

「うっせ、テストだぞ。流石に寝ねーよ」

そう言って、二人で教室に入った。

……さて、どうやって点稼ごう………。



今回の中間テストの最初の教科は数学だ。

数学はまぁまぁ得意な方だけど、今回はどうだろうか。授業は一応聞いていたし(若干寝てたけど)、徹夜で勉強したから少しは出来ると思うけど……。

そう考えてると、テスト監督の先生が教室に入ってきた。

しばらくすると、用紙が配られてテストが始まった。始めの合図と共に皆が一斉に用紙をめくって問題を解き始める。

俺も早速問題に取り掛かった。


30分位した頃、俺は用紙の半分位を解き終わっていた。今のところは、全部解けてる。

(これはいけるな……!)

居眠り気味だったけど授業聞いてた甲斐があったな。これは、数学に関しては赤点回避か……。

ふとゲンの様子を見てみた。

(ゲンはどうなってるか……)

すると……

(はぁ!?)

あれだけ人に寝るなよと言っていた本人が、

(寝てる……!)

机に突っ伏して寝てる。何やってんだあいつ……。

問題がどれくらい解けているかは分からないが、人に寝るなよと言っておいて自分が寝るとは。

笑いそうになったが、おやと、おかしな事に気付いた。

ゲンは普段なら、テスト中に寝たりはしない。

ゲンなら、時間ギリギリまで問題を解いている事が多い。

何故今回に限って寝てしまったのだろう。ゲンも徹夜したのだろうか。そんな疑問を残したまま、残りの問題を解いて数学のテストは終わった。



俺は一つ、心当たりがあった。

まさかとは思うが、一応確かめてみよう。

俺はチャイムがなったあと、教室から真っ先にトイレへと向かった。

幸い、トイレには誰もいない。

俺は、心当たりを確かめる為に、いるかもしれない奴に声をかけた。

「ユウ、いるか?いるなら出てこーい」

すると、誰もいないと思われた俺のすぐそばに、すぅーっとユウが出てきた。

「あははー、バレちゃいましたー?」

「うわ!ビックリした…。やっぱりか。なんでついてきたんだよ。今まで家にいたろ」

「いやー、一応僕憑依霊なのにずっと家にいるのもどうかなーと思って。あと面白そうだったので」

「そうか。で、ゲンを眠らせたのはお前だな?」

「やっぱりそこもバレましたか。勿論僕ですとも!おかげでライバル一人減ったでしょう?」

「ライバルって…。あのな、関係ない奴に勝手に呪いかけるのやめろよ?今回は俺がお前を見つけたから良かったけど……」

「えー、駄目でしたー?」

「駄目。あいつも、自分の成績があるんだから」

「はーい」

素直に分かってくれて良かった。で、ユウをどうするか……。

「とりあえず、今日俺テストだし、家帰っててくれるか?あと2教科やったら放課だし」

ここでユウに色々とやられるのもなんか怖いし、ここは帰ってもらおう。

「嫌です」

…………。

「……え?」

「嫌、です☆」

「……え??」

どうも、拓溟です。

今回はユウ君が学校についてきてしまったという話でしたが、久しぶりに出しましたねーゲン君!1話から一度も出してなかったので出せて良かったです。

2日程前にSwitchで、私が大好きなゲームのシリーズ最新作が発売されました。欲しいんですけどまずSwitchを持っていないので、Switchを買うところからかー、と今必死こいてるところです。絶対買うぞ……!!

次回、テストの話2話目です。

ではまた次回!!

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