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憑依霊がうちの居候  作者: 拓溟
6/11

6話 / 暇つぶし

日曜日。

この日は大体の人が仕事やら学校やらが休みになる。

イコール、ハッピーな一日。

な訳だか……。

「暇だ!」

ってなる人も少なくないと思う。

「どうしたんですかレイ君。話始まって5行目で突然叫んだりして」

「暇なんだよー。ゲームのスタミナは切れたし、どっか行く場所も無いし……。日曜なのに暇の一言に尽きるとはなー」

「確かに何にもありませんよね。でも平和でいいんじゃないですか?」

「いやそういう訳にもいかんだろー。6話目がまさかの『暇だ!』の一単語で終わるのも考えもんだろ?」

「そうですね。また長い間次話投稿せずにいたんですから、一単語で終わらせちゃ流石にまずいですよねー。というか、作者何してたんですかね。4話目の伏せ字ネタの時反省しての謹慎ですかね?」

「いや、自分で書いたのに自分で謹慎はないだろ。何か忙しかったんだよ。きっと」

「そう信じたいですね」

こんな会話をしてみるが、こんなんじゃ10分も経たない。ユウはマスターに借りた漫画読んでて、俺は寝てる。こんなんじゃこの先(7話以降)が思いやられるな……。

とりあえずこんなんじゃ駄目だと、俺は立ち上がった。

「よし、何か暇つぶし探すかー」

「何するんです?」

「………分からん」

そりゃなんかしらの案があって立ち上がったんじゃない。このまま何もしないでいると、萎れそうだからだ。

「うーん……」

俺が一人悩んでいると、ユウが話しかけてきた。

「そうだレイ君、『あっち向いてホイ』しましょう」

「??!?」

唐突。

唐突の「あっち向いてホイ」。

何故⁉何故今それなんだ!?

「ゴメン、唐突過ぎて今頭の上に『?×3+!×1』の式が浮かんだんだけど……。え、何故急にそれ?」

「えーだってどうせやることないじゃないですか。どうせなら初心に帰って懐かしい遊びをと思って」

確かにユウの言うとおりだな。やることが無くて暇つぶし探そうって言ったんだ。俺が言った「何か」が「あっち向いてホイ」でもいい筈だ。

「……そうだな。暇がちょっとでも潰せるならやるかー」

「やりましょう」

そう言って、俺達は向かい合うようにして座った。


「しっかし『あっち向いてホイ』なんて懐かしいなー。何年ぶりだろ……。てか俺くらいの世代で『あっち向いてホイ』やる人今いる?」

「人によるんじゃないですか?」

あ、そっか……。

「幽霊もするのか?」

「勿論しますよ。幽霊だって元々人間ですからね。」

やっぱするんだ。人間と何ら変わらないんだな。

「そういえば最近、『あっち向いてホイ』で負けた悪霊が成仏するって事が分かったようなんですよ」

「!?!?」

はぁ!?

「なんだその話!?『あっち向いてホイ』の予想外の効果に今俺の頭にまた式が浮かんだよ!?『!?²』って!!」

「びっくりですよねー」

「ホントだよ!!え、てか大丈夫なの?!ユウの場合!」

「大丈夫ですよー。僕悪霊じゃありませんし」

ならいいんだがな……。

「急に成仏とかやめてくれよ?シャレになんないから」

「大丈夫ですってー。じゃあいきますよー」

「ジャンケンポン」

あ、俺がグーで勝った。

「あっち向いて……」

右にやろう…。

「ホイ」

あ、右向いた。一発で勝ったー……。

と、その瞬間、ユウが、消えた。

「え……」

消えた…?ウソだろ成仏した…?!

「おいユウ!!」

慌てて俺が呼ぶと、

「何ですかー?w」

はぁ!?

ユウが床の下から出てきた。

「な……お前なぁ!脅かすなって!!」

「えーそれが幽霊ですよー?」

「脅しの意味が違う!」

どうやら向いた途端にすり抜けで床の下に潜ったらしい。

ガチで成仏したのかと思った……。

「面白いですねーw」

「いや、お前だけだろ!!俺はただただビビっただけだよっ!!」

「じゃーもう一回やりましょっかーw」

「お前次やったらジャn……漫画取り上げるからな!?」

「あははーw」

「笑ってんなー!!」


「あー、以外とやったな」

「そうですねー」

気が付けば最初に「暇だ!」って叫んだときから2時間近く経っていた。

「あっち向いてホイ」で2時間遊べるって何なんだ俺達。暇すぎるにも程があるだろ。

「あー、だいぶ暇つぶせただろー!」

「ですねー」

と言って立ち上がったその時、机の上にあったプリントが俺の目に飛び込んできた。

   「中間テスト 範囲表」

………………。

「はーーーー!!!!」

「もしかしてテストですか?」

「清々しい程に忘れていたーーー!!!!」

「良かったですねぇ。暇つぶし見つかってw」

「うっせー!!『あっち向いてホイ』で2時間使ったわ!!やばい数学終わってねーーーー!!!!」

テストは3日後。完全に暇を………いや、時間をつぶしすぎた。

「何故忘れていた俺ーー!!」

「頑張ってくださーいw」


こうして、俺の何だったのかよく分からない日曜日は終わりを告げたのだった……。

どうも、拓溟です。

また間が空きましたが、頑張って投稿しました。

もういっその事一ヶ月置き投稿にしようかと考えましたがそうすると一年に12話分しか投稿できないので頑張ります。

最近お外でGOするスマホゲームがどんどん面白くなってるので、ガチ勢の私は大忙しです。

あ、それと4話目の件で謹慎してたわけじゃないです。安心してねユウ君。

外はどんどん寒くなっているので、風邪などひかないように!

次回は、ユウ君が学校に行きます。

ではまた次回!

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