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憑依霊がうちの居候  作者: 拓溟
4/11

4話 / 伏字万歳

「ただいまー」

「あ、おかえりなさい。レイ君!」

学校から帰ってきた俺に、いつもの様にユウが迎える。

そんなユウの手に何かが握られているのに、俺は気付いた。

「何持ってんだ?ユウ」

「あぁ、これですか?漫画ですよ」

「漫画?」

「はい」

ユウが漫画読むなんて以外だな……。

「何読んでんだ?」

「あぁ、えと……」

何を躊躇してるんだ……?

「どうした?」

「あ、いえ。言っていいのかと思って……」

「?いいに決まってんだろ。何読んでんだ?」

もう一度聞いたら、ユウは答えた。

「ジャ●プです」

「ジャ●プ!?」

「はい」

えぇー……!!

「どうしました?」

今度は逆に、ユウの方が聞いてきた。

「え、いや何でもない……」

マジか。幽霊もジャ●プ読むのか……!やっぱ人間と変わりはないんだな。

そんな俺をよそに、ユウは更に読み進めている。

「特に銀●とワン●ースが面白くてですねー」

「うん、いや待て。やっぱ待て!」

俺はユウを止めた。

「はい?」

「はい?じゃねぇよ!そろそろ危ねぇ!!」

「何がです?」

「さっきからジャ●プとか銀●とかワン●ースとか!!伏字に限界がある!!」

「あ、マズかったですかね?」

「うん、多分マズい!!集●社に怒られたりするかもだし!!この小説4話目なのにいきなり危ないよ!?存続の危機!!」

「いやぁ、面白かったんで、つい」

「ったく、やめてくれよ……。4話目でいきなり伏字ネタ繰り出すとか何考えてんだ作者は……」

「まぁまぁ、次回はちゃんとするんじゃないですかね」

「だといいけど……。それよりユウ、お前、どっからそんなもん持ってきたんだ?」

「あぁ、これ、借りたんですよ」

「借りた?」

「はい」

これには素直に疑問に思った。

「借りたって、誰から?」

「ボクの恩人です」

俺は、ユウからあの時聞いた話を思い出した。

「あの、お前に名前つけてくれたりした幽霊か?」

「はい」

「以外だな、何でそんなやつがジャ……漫画なんて持ってたんだ?」

「知りたいのであれば、お教えしましょうか?」

急に聞こえたユウとは少し口調の違った声に、俺は振り向いた。振り向いた先には、ダンディー、という言葉が合うような、いかにも喫茶店でも営んでいそうな男だった。

「マスター!」

ユウが呼ぶと、その男は微笑んで応えた。

「どうですかユウ君。私が借したジャ………漫画は」

今言いかけたぞ。まぁ俺もだけど。

「とっても面白いです!ありがとうございます、マスター!!」

「それは良かった。また言ってください。いつでも借しますので」

ユウとかなり親しげに話してる?もしかして……。

「あの、あなたがユウが言ってた恩人……?」

「あぁ、申し遅れました。その通り。私が、ユウ君を助けた者でございます」

「えと、じゃあ、あなたも幽霊……?」

「はい。生前、喫茶店を営んでおりました。『マスター』とお呼びください」

喫茶店のとこまで読みが当たった。スゲーな俺。

いや待て、幽霊が一人増えた。

人間俺一人かよ!!

どうも、拓溟です。

4話目にして伏字ネタ。どうかご勘弁ください(汗)

そして新キャラ登場ですね。幽霊二人、人間一人。頑張れ、レイ君!

次回は幽霊の能力紹介、他色々です。

ではまた次回!!

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