立ち位置
そんな事を考えてながら、歩いていたらいつの間にか学校に着いていた。
いつもなら遅刻ギリギリだというのに、今日は余裕の登校だ。まぁ、オナニーを我慢したせいなのだが、偶にはこんな日があってもいいだろう。そう自分に言い聞かせ、欲を押さえ込んだ。
『おっす!今日は速いな~』
『おう、今日は早く目が覚めちゃってな』
教室に入ると、飛澤淳が元気に挨拶を交わして、またすぐに違う奴のとこに飛んでいった。相変わらず落ち着きのない奴だ。ちなみにこいつはAグループだ。
『祐樹君、おはよう~』
『祐樹君~、おはよー。昨日のドランゴルーボ見た?あれすごかったよね』
『越前に、前田。おはよう。昨日ねのドランゴルーボは、あれやばかったよなー。まさかあそこで変身してくるとはな』
最初に挨拶をしてきた小太りの眼鏡が、越前悠太、それでもう1人が、前田太一。2人ともBグループで、いつも俺に着いてくる。
言い忘れていたが、学校での俺の立ち位置は、自分ではBグループの最上位だと思っている。何故、『思っている』をつけたのかというと正直なところ、自分でも自分の立ち位置がよく分かっていないからだ。というのも、俺は小学校の時からAグループのトップに君臨していた。しかし、ある揉め事のせいででAグループのトップの座を離れる事になった。
それからは、何故かBグループの奴らから慕われていた俺は一緒に行動をするようになっていった。ただ、だからと行ってAグループの奴らとも仲が悪いわけではなく、普通に会話をする事ができる。
ただ、基本的にAグループの連中はB以下のグループとは会話をしようとはしない。それはつまり、俺はまだAグループだと認められているという事なのだろうか?
少なくとも俺にはあのAグループに戻ってくる資格はないと思っているし、その気もない。
ほら、またあいつが来た。俺はあいつを見るたびに思い出してしまうんだ。だから、それだから俺は学校が嫌いなんだ。




