プロローグ
つい先日新たに小説を執筆したてだったのですが、少々問題があったため削除し異世界物の後に投稿予定だった小説を代わりに投稿します
転生ではない異世界物も書いてみたいな...ということで少しづつ温めていたものですので、ぜひ良ければお読みください
俺はカイト、生まれは決して裕福ではないが貧乏でもない家庭だ
この世界ではどれだけ高いクラスの魔法が扱えるか、どれだけ魔法適正が高いか、
それによって一生が決まるといっても過言ではない。
魔法適正が高い魔法使いは魔導士と呼ばれ、騎士や王族入りといったいわゆる貴族になることが約束される
だが、逆を返せば魔法適正がない、もしくは低ければそういったいわゆる高い身分の人間になることは許されない
生まれつき魔法適正反応があった俺は、5歳になると同時に魔法学校へと入学することが約束された
父は漁師、母は父のとってくる魚などを売り生計を立てる
両親は魔法適正がなく火をつける、水洗いするといった簡単な魔法すら扱えない
そんな両親の間に生まれた俺は両親の期待を一身に背負い騎士になることを夢見ていた
だが、現実は残酷であまりにも非情だった
入学して二年、7歳の時に行われた組分けで俺の夢は音を立て崩れ去った
「カイト君は...Fクラスですね」
魔法適正には10ランクに分けられる
上から順にSS,特S,S,A,B,C,D,E,F,NULL
NULLはNともいわれ魔法適正0の人間のことを指す
俺が振り分けられたFクラスはつまり、魔法が使える人間の中では最下位、最底辺の人間ということだ
幼いながらに自信に突き付けられた現実を理解した。
実際のところ、魔法適正者の半数以上はFクラスだ
基本的には振り分けられたクラスから1つまでならば努力でなんとでもなるといわれている
が、Fから1つ上がったとしても所詮はEクラスであり、魔法適正はないことに変わりない
魔法学校は5歳で入学し7歳でクラス分け、卒業は15歳の成人と同時でそれまでに自身の進む先を見つける必要がある
D~Fクラスのいわゆる下級適正と判定された者たちは中級貴族程度になる可能性があるCクラスを目指し学業に打ち込むもの、魔法はあきらめその他の道へ進むため学校を去るものの二通りに分かれる
俺は少しでも魔法を身に着けるため学校へ残ることにした
もしかしたら、何かの手違いでFクラス判定されただけかもしれない
というわずかな希望にかけたのだ
生まれ持った能力で一生が決まるってなんだか残酷ですね
まぁ、そういう設定に決めたのは自分なんですけど...
次回もプロローグ的な話です