表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖霊退治忍!くノ一妖斬帖  作者: 辻風一
第六話 幽幻!呪われた山の土蜘蛛
144/429

あとがき 

「くノ一妖斬帖」第六部「幽幻!呪われた山の土蜘蛛」を読んでいただいて、ありがとうございます、辻風一です。

 

 今回は江戸の町を離れ、成木(青梅)街道を旅して、青梅宿、氷川宿をめぐり、土隠山つちごもりやまに巣食う人喰い妖怪・土蜘蛛と戦う女忍者三人娘の話でございます。

 以前、登場した助平で酒好きの山伏忍者・轟竜坊が再登場し、新しく鎌倉の退魔僧が参戦し、さらに道中でも怪事件や怪現象が起こり、一筋縄ではいかない話となっております。


 今度の話は、山奥の秘境・祟り山が舞台となっていますが、もともとは、さいきん書店で「山怪」という本が話題になり、読んでみたところ、面白いな、と思ったからです。

 昔話にあるような不思議で怖ろしい話が、現代でもマタギや山の町村では現在進行形で残っているのです。


 妖怪退治の本書ではうってつけの舞台だと思い、山での怪現象や怪談などを調べたのですが、一部しか使えなかったのが残念です。

 また次の機会で使おうと思います。


 それから、敵の妖怪に土蜘蛛を選んだのは、もともとストックしてある話にあったのです。

 でも、そのあらすじでは、大和王朝に排除された古代民族の怨念が現代(江戸時代)に復活するという、佐々木守氏脚本路線を目指した話でした。


 でも、今回は紅羽の新しい霊刀の登場と、活躍回なので、今回はその路線をやめて、「エイリアン」風のモンスターバトル路線にシフトしました。

 「エイリアン」といっても、正しくは「エイリアン2」のほうですね。

 なので、そのオマージュ的なものが感じられると思います。


 そういえば、「エイリアン2」の元ネタであるハインラインの「宇宙の戦士」に出てくる宇宙生物も蜘蛛型だった……


 もっとほかにも、洞窟内でフェイスハガーとか、パワーローダーとかやりたかったのですが、さすがに自粛して、知恵をしぼって、今回のようなクライマックスにしました。


 実は他にもドマイナーな怪獣映画が二本、元ネタになっているのですが……ここに名前をあげても、誰も知らない……ドン引きされる……と思って、内緒です。


 この話を書くため、蜘蛛について調べまくり、にわか蜘蛛博士になりました。あれ、「蜘蛛博士」って、漢字で書くと、江戸川乱歩の少年探偵団みたいな字面ですね……


 夜の銀座に人間大の蜘蛛が現れ、高価な時計や宝石を食べて姿を消し、大富豪の屋敷から、令嬢を密室状態から煙のように誘拐するという話です。

 そして、事件の背後に妖しい昆虫学者・蜘蛛博士が登場し、実は彼は二十面相の変装だった……という奴。


 それはともかく、実は蜘蛛妖怪ネタでもう一つストックがあるのですが、数話くらいおいてからでないと、使えないですね……


 そして、執筆中に大変ももうしわけないことに気がつきました。


 今作のメインキャラである松田「半」九郎を、松田「新」九郎と間違えていたことに気がついたのです……

 読み返してみると、第四章後半から、半九郎と新九郎が混濁し、五章からずっと間違ってしまっていた。

 うっかりしたというか、脳味噌がボケはじめたのかもしれんと、恐怖を覚えましたよ……

 SF的には記憶改竄の名残りかも……


 って、んなわきゃないか……

 小説の登場人物が作者の子供であるならば、名前を間違えるなんて、酷い親……ネグレクトだ……反省。

 ひどい間違いに3月からず~~~っと、気がつかなかった事をお詫びいたします。


 そして、修正作業中に第五章のクライマックスの「赤沼血汐丸」の章が、データが消えたか、アップロードし忘れたか不明ですが、無いことに気がつき、慌てて再アップしました。

 前後のつながりがおかしいと思われた方も多いと思います。誠に申し訳ありませんでした……


 さて、クライマックス執筆中に京都アニメーションスタジオの痛ましい事件があり、更新を自粛しようと思いました。

 でも、内容的に悪意があるわけではないので、更新することにしました。

 事件で亡くなった方々の冥福をお祈りし、怪我をされた方々のいっこくも早い回復を願います。

 京アニの丁寧な作品作りの姿勢は、クリエイターの鑑です。


 なので、当分、残酷なシーンのあるホラーアクションやチャンバラなどの執筆は自粛しようと思います……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ