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3話

その日から、正夢は何度と続いた。嫌なことにあったり、ラッキーを逃したり、そんなことを予期できるので、現実での生活はとても充実した。自転車との衝突事故があっても回避できるし、じゃんけんも勝てる選択肢がわかるので負け無しだ。


 『にひひっ! 私にかかればテスト何て楽勝よ! 点数に三つしか数字が無いなんてさびしいわね、そろそろ四桁なんかとっちゃおうかしら』


これは明日の私。


つい最近受けたテストなんかも、出題される問題がわかっていれば、元々頭の良い私にとって怖いものではない。


『祈里ちゃん、ほっぺにご飯粒』


『うわっ!』


 弥乃は小さな声で言ってくれたけれど、さっきまで得意気だった私にこれは恥ずかしい顔を赤くして頬を払う。


 ピカピカ


まただ。

私が何か、変えてしまいたいと思うと、いつも白光が現れる。今回は小さいが、時によって眩しかったり、白光がこちらに寄ってきたりする。


「……、不気味ね」

 

だからこそ、あまり関与しないよう努める。

毎日がこんなにも楽しいのだもの、ちょっと怖い光があった所で、気にすることではない


 


『祈里ちゃん!』


 弥乃の尋常でない叫び声が聞こえると、考え事をしていた私の頭は我に帰る。


弥乃が車に轢かれた


今までに聞いたこともないくらいに大きな音を出して、弥乃は吹き飛んだ。


『「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」』


夢でも現実でも、私は悲鳴を上げる。


そして動かなくなった弥乃のそばに、人間の形をした白光が現れる。


 白光は何も言わず、こちらを向いているのかいないのか解らない様子だった。


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