芥川龍之介
芥川 龍之介(あくたがわ りゅうのすけ、1892年(明治25年)3月1日 - 1927年(昭和2年)7月24日)は、日本の小説家。本名同じ、号は澄江堂主人()(ちょうこうどうしゅじん)、俳号は我鬼。
その作品の多くは短編である。また、「芋粥」「藪の中」「地獄変」など、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』といった古典から題材をとったものが多い。「蜘蛛の糸」「杜子春」といった児童向けの作品も書いている。
小学生の頃、自習の時間に見回りをしにくる先生がよく蜘蛛の糸や杜子春の話をしてくださいました。私も小学生の頃、蜘蛛の糸を読んでなんて面白いお話なんだ! と思っていました。シンデレラみたいに『真面目な人はいつか報われる』というお話でもなくて、白雪姫みたいに『綺麗な心でいることが大切だ』とか外国の童話とは全然世界観が違うことも好きでしたし、日本独特の因果応報をテーマにした『いいことをしたらその行いは自分に返ってくる』という考えが好きでした。
そんな、私にとっては芥川さんの小説は童話と一緒に幼少期の頃から聞かされていたので、今では現代文学も抵抗なく読めます。見回りの先生に感謝です。
ビブリオ古書堂の栞子さんのように上手に説明をすることはできませんが、自分が抱いたその時の気持ちを伝えられたらいいなと思います。
Wikipedia先生から読み取れる情報からいうと、まず芥川龍之介という名前はペンネームではなく本名みたいです。坂本龍馬さんみたいです。かっこいですー。
作品の多くは短編である、と書かれているとおり、事実短編が多いです。なので活字が苦手な人も休憩しながら読むともしかしたら読めるかも! レベルです。
私は芥川さんの短編では『蜜柑』が一番好きです。
灰色な汽車に揺られていると、正面の座席に座っている女の子が窓を開け、開けた瞬間汽車はトンネルに入ります。蒸気機関車ですので、煙が車内に入ってきて、作者も女の子も乗客も全員煤だらけ。
そんな女の子に作者はいらいらしていると、駅について開けた窓から女の子が手を振りました。ドラマでよくある感じの。
どんどん灰が車内に入ってきて世界観が灰色になっていくときに、女の子が見送りに来てくれた人に蜜柑を投げる。その情景、その色が鮮やかで、とてもいいお話だなと思いました。
文学少女シリーズでも紹介されているように、文章は渋いワインを飲んでいると思わぬ風味を発見した、というような味がするのでしょうか。。。
蜘蛛の糸でも、きっと泥棒さんは助かるという期待を込めて話を聞いていると、お前らさっさとその糸から降りろというその一言で糸が切れてしまいます。
最後の最後の終わり方に注目するということを、芥川さんの短編を読んで、私は知ったのかもしれません。
少し短かったのですが、以上で、芥川龍之介さんの紹介を終わります。
最後まで読んでくださってありがとうございます。