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魔王追放。
「このバカ息子ーー!」 魔王様は激怒した。
「悪かったって親父!もうしないから許してちょ。」 雄魔(魔王様の息子)はおどけながら謝った。
「世界で一つのわしの宝を壊しおって!」 そう、たったいま雄魔は魔王様の大切な冠を割ってしまったのだ。
「親父の宝はそんなものだけじゃないだろ、お袋・姉貴・ドララ(魔王の飼ってる黒龍)、そして俺がいるじゃないか。」
「そうだった、わしが悪かった…母さんに姫華にドララ、みんなわしの宝だ。」
「え?!俺は?」雄魔は心に深いキズを負った。
「黙れー!お前なんか出てけー!!」魔王様は雄魔に飛翔の杖を振り、雄魔はどこかへ飛ばされたのであった…。