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社会不適合者の恋愛論  作者: 澄泉


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48話 お花畑とゾンビ



ザワつくオフィス

チラチラと視線を泳がす社員達

ヒソヒソとした声も聞こえてくる

が、そんなのお構いなし。


昨日とは打って代わり

結城はとてもご機嫌だった。

あんなに嫉妬心と独占欲で凹み

神頼みまでしていた彼。


なぜかと言うと。

「明日、仕事が終わったらちょっとだけ遊びに行かないかい?」

と誘われたのだ。


ホワホワとお花を撒き散らし

幸せそうに仕事をする結城


(デート♪デート♪仕事帰りにデート♪)


アホの子のような頭の中

手だけは恐ろしく早く動いている。


残業なんかしてたまるか!

デートの為に結城は今日も仕事に精を出す



その様子を遠くから見守る社員たち


「……ねぇねぇ!あれ!」


「分かってる!見た見た!なにあれ。初めて見たよ。」


「……あの綺麗な笑顔で嫌味言って重役すら黙らせる結城マネージャーが……」


(((ルンルンしてる……。)))


社員達が皆同じことを思っていた。


ある意味怖いのでこの日1日、誰も結城に近付かなかったという。




───

「お疲れ様ー!結城さん!」

おーいと手を振る澪桜


澪桜の会社の近くの駐車場に車を停めた結城

歩いてやって来る


「お疲れ様です。安達さん♪」

にっこにこで手を振り返した。


「さあて!!!ストレス発散しに行こう!!金曜日の事を考えるとフラストレーション溜まりまくりだからね!!!行こう!!!……襲い来る敵を倒しに!!!」


スーツの袖を引っ張られる結城

「……敵??」

されるがままついて行く


連れてこられたのはなんと……ゲームセンター。


ポケーっと見まわす結城

「……俺こんなとこ来たの高校以来かも」


「ほらほら!新作が来てたんだよー!ウズウズするよー!早く早く」

待ちきれないとばかりにまた袖を引っ張られる。

もはやリードで繋がれた大型犬だ。


そしてあるアミューズメント筐体の前で澪桜が止まった。


「……ま……まさか。」

たじろぐ結城


「はいはーい!入りまーす♪」


シアター型なっている筐体。

3D音源が妙にリアル。

そしてなぜかエアが出そうな装置が……。

中には……サブマシンガン。

既に中に居る彼女が手に持っていた。

……妙にしっくり来る。


ニヤニヤしながら澪桜は言う

「早く!!結城さん!お金入れるから!!早く!!」


スーツの裾を引っ張る

ハッと我に返り血相を変えた。


「いっ……いやだっ!俺やりたくない!!!入りたくないっ!!!怖ぃっ!!」


必死に逃げようとする結城。

そう彼は怖いの苦手

だが澪桜はスーツを離さない


「し、ん、ゆ、う☆早く来い!」


下手くそなウインクと共に引き摺り込む


「ああああああああああ。」

結城完敗。


「うふふふふふふ♥」


不気味な笑い方をしながらお金を入れる。

しかも……大量に100円玉を持っている。

「ま……まさか……コンテニューする気なんじゃ……」


「さすが結城さん!ご明察♥」


テンションがおかしい。

「いっいやだぁぁ!1回だけしか俺やらない!」


1回は頑張ろうとする所が健気。

だが澪桜は非道な女、容赦ない


「何を言う!?結城さん、高校以来なんだよね?

しかもこういう筐体は経験なしとみた。きっと君は速攻噛まれて死ぬから

コンテニューありきじゃないと一面のボスすら一緒に行けないじゃないか!!!」


ものすごい理不尽に怒られた


「うう……わかったよぉ。やるよぉ。」

なんか可哀想な結城。

スタートボタンを押す


(ゾンビやだ……音でかいし、立体音響だし、なんか変な装置……嫌な予感しかしない)

怖がる結城

キラキラした顔で澪桜は支持する


「ヘッドショットを狙え!武器は使いやすそうなサブマシンガンと爆弾にしといてあげた!大量に来たら爆弾だよ!?リロードを忘れるな!!玉は無限だから無くなりかけたら振ればよし!」


澪桜の武器はマグナムとカスタムショットガン。


そして始まるゾンビゲーム


「きたきたきた!!撃てー!!!」

確実にヘッドショットを食らわす澪桜

慣れすぎてて怖い。


「ぎゃあああああああああああ!来た!来たぁぁぁ」

パニックになる結城

自分がどこを狙ってるかも分からない。

しかも無駄にリアルなゾンビ。


デカイ男が足をバタバタさせながら悲鳴をあげる。

異様な光景。

カーテン付きのシアター型で良かったねと思う。

かっこ悪すぎて


「あはははははは!楽しい楽しい!結城さん!爆弾!」


「わっ……わかった」


どっかーーーん!

すごい迫力

映画のよう

ゾンビに噛まれ

何度か死ぬ2人。

その度にコンテニューする。


しばらくして徐々に慣れてきた結城

少しずつ……楽しくなってくる。


「今の見た!?頭!ヘッドショット2連発!」

パァっと弾けるように笑う


「凄いね!その調子!案外サブマシンガン使いやすいだろ?あ!あの樽撃って!ライフあるかもしれない」


ニッ!と澪桜は笑顔を向け褒める。

結城はすごく嬉しくなった。



「分かった!」

すると……中からGの大群が……

足元のエア装置が起動し

Gの動きと連動して2人を襲った


「「ぎゃーーーーーーー!」」

いい大人が大騒ぎする。


「ひひっ……今のキモイねあはははは!」

「ぶっ……今の仕掛け要る!?あはははは!」


……安達さんといると、どんな場所も特別になる。

ゲームセンターがこんなに楽しいなんて

夢にも思わなかったよ。


結城はしみじみと思った。


「……ゾンビ怖かったのに……もう怖くないや」


「苦手克服だね☆それは良かった!これなら……他のシリーズも……ふふふ」


「いや!これだけね!慣れたのこれだけだからね!?聞いてる!?ねえ!!!」



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