101話 グラムジャムン
グラムジャムンは世界で1番甘いインドのお菓子。
1度買おうと思いましたが1kg入しか売ってない無理!
温めて食べるらしいです……食べてみたい……。
どうでもいい話をすみません。
本日より第2章突入です!!よろしくお願いいたします!
「えへへ♥」
照れ照れとした周が澪桜の傍にいる。
手を繋いだまま。
澪桜は冷蔵庫から物を取り出したい……のに周というリードが繋がってる状態で身動きが制限されていた
「だぁぁぁぁ!!動きにくい!!何なんだもう!」
ブンブンと左手を振る
でもガッチリホールドされた指
離れない
「だって恋人って手を繋ぐものでしょう?」
コテっと首を傾げ微笑む
あざとさが……無駄に絵になってるから余計ムカつく。
「TPOを考えろ!!!今じゃないだろう!?」
「てぃーぴぃーおー?」
「知らないフリすんな!!中学生でも知っとるわ!!」
ギュンギュンと腕を振りまくる
だが一向に離れない
ウザイ。
友達の頃の23倍ウザイ。
ケラケラ笑って周は手を離した
「まぁ冗談はさておき……手伝うのは喜んで手伝うけどさ、こんな時間になっちゃったし。今日はもうゆっくりしない?澪桜さんに負担かけたくないんだよね。俺は袋ラーメンくらいしか作ってあげられないし……。」
気付くともう7時半になっていた。
周なりに気を使ってくれているらしい、ちょっとホッコリした
「……そっかもうこんな時間か……うーん。今日は袋ラーメンは要らんしなぁ」
「だよねw……で、どうかな?初めての恋人の夜だし、俺としては二人でゆったり過ごしたいとこなんだけど。」
「そうだねぇ、でも作らなくていいのかい?周さんがいいなら私は良いんだけど。」
「全然いいよ!今日はピザとかでも良くない?たまには澪桜さんもゆっくりしようよ!……ほら、ここのやつ美味しいよ?俺よく一人でピザ頼んでた!」
「一人ピザ……なんて悲しい男なんだ」
変な顔で首を振った
「いいでしょ!?別に!!憐れむなよ!!……それよりほら、メニュー見て!」
図星をつかれたというように顔を真っ赤にして
スマホを操作しページを見せる。
たしかに美味しそう。
だが……
ち……近い。
スマホの画面を見せるために近づいた周。
首筋に息がかかりそうな距離
落ち着け!さっきまで隣にくっついてまったりしてたじゃないか!!
急にどうした!?
意識すればするほど恋人という事実が私を襲う
無駄に顔がいい。
いい匂い。
周さんの髪の毛が頬に当たる……やばい。
澪桜は耳を真っ赤にし目を泳がせた
周はキョトンとしたあと、理解する
妖艶に微笑みあえて耳元で囁く
「……何?俺の事意識してるの?……可愛い。」
バッと離れる澪桜
リアクションが完全にオッサン。
周はクックックッと肩を揺らして笑っている
今のは揶揄われただけだと気付く
恥ずかしくて、なんか後手に回った気がして悔しい!!
さっきまであんな可愛かったのに!好きな気持ちがバレたせいで、周さんに手玉に取られてる感が物凄くムカついた
「さっきめっちゃ泣いてた癖にぃぃぃい!!公園で私に捨てないでって縋ってきた癖にぃぃぃい!!!」
澪桜、会心の一撃を食らわす
「!?!?!?ぐっはぁぁぁ!!!」
周、痛恨の一撃。HP-1000
ガクン……
思い切り膝から崩れ落ちた。
ダッサイ四つん這いのまま項垂れる
澪桜はふーーっと呼吸を整え
腕を組んで勝ち誇る
「……ふふふ。調子に乗るからさ」
カッコよく捨て台詞を吐いた
……本当に付き合いたてのカップルか?
と思うようなアホなやり取り
ヨロヨロと瀕死の周はゆっくり立ち上がり弱々しい声で呟く
「……やめてよぉ。俺の人生最大のダサい告白持ち出さないでよぉ。反省しておりますので……」
座椅子の隣のクッションにしょげたまま戻って行き悲しそうに言った
冗談のつもりで言ったのだけど言いすぎたかも。
ちょっと良心が傷んだ
「ごめんごめん。……でも君が私をおちょくるからつい。」
ゆっくりと澪桜もちゃぶ台の所に来た
すると澪桜を見上げた周が座椅子に”座って?”とポフポフと叩いて合図する
ちょっとの事なのだが彼の対応が今まで以上に私ファーストになっている事が何だか嬉しくてくすぐったい。
「……やっと男として意識して貰えたから浮かれてるんだよ。今まで散々お母さんて言われてきたからね。」
座る澪桜を見つめながら
冗談っぽく笑って言う
「だってお母さんみたいなんだもん……君が優しすぎて。」
ちょっと寂しそうな顔で止まる
周は心配そうに聞いた
「どうしたの?」
「……もう今まで通りには過ごせなくなるのかな?親友だった頃みたいに冗談言ったりしなくなるのかな?……恋人になったら。……そう考えたら少し寂しいなーとね。」
「ふふ、それは心配しなくて大丈夫だよ。自然に……前みたいにできるよ。いや、きっともっと仲良くなれる。だってもう何も我慢しなくていいんだから。……お互いね。」
静かに微笑む。
澪桜の髪を耳にかけ頭を撫でた。
心地よい優しい手の感触に心が溶ける
「……そうだね。周さんとだもん、大丈夫だよね。」
「……そうだよ。安心してよ、俺は、俺達はきっと変わらないよ。二人で前に進むだけだよ」
「うん。ありがとう……周さん」
それでも何故か少し緊張している澪桜の様子に
何かを察した周は微笑みながら呟く
「……これから先の話なんだけど、俺はさ澪桜さんとゆっくり進めていけたらなって思ってるんだ。恋人として、歩幅合わせて。俺達はお互い初めてだから。」
「……え?」
「焦る必要も無いし、焦りたくない。キスとか……ハグとか。ひとつずつ大切な思い出にしていきたいんだ。澪桜さんはどう思う?」
サラッ
風に靡く周の髪
何もかも包み込むような優しい瞳で澪桜を照らす
君に寄り添いたい。そんなふうに
その言葉で意味がわかった澪桜は胸が熱くなった
どこまで優しいの?
あれだけ辛かったんでしょ?
私が意識してるの分かって……安心させようとしてくれるなんて。
「……周さんは……いいの?辛くないの?私……周さんになら触れられても全然嫌じゃないのに。
怖いとか……そういうつもりじゃないよ?」
「全然?あれは何もかも我慢してたから気持ちが暴走してたというか。……今は愛してるって伝えられるし、君の気持ちも分かってるから。たとえ何年だって待つよ。お互いが自然に愛を求め合える日が来るのをね。」
「……周さん……本当に?それでいいの?」
「……うん。本当に。でもまぁ……澪桜さんからしたら理解出来ないか。そりゃそうだ。じゃあ、分かりやすく言い直そう」
「?」
「俺は3年間と少し、君への気持ち拗らせてきた。恋人になれた今、嬉しくて君への愛し過ぎる気持ちが爆発してる。今は欲よりそっちの方が溢れてるんだ。だからね……」
「だっ……だから?」
「申し訳ないんだけど、これから君のこと俺がいないとダメになっちゃうくらい甘やかしちゃうと思うんだよね。溜めに溜まった俺の気持ちを全て込めて……ごめんね?もし重かったら言って?なるべく調整するから」
「……物凄い甘ったるいこと言ってる自覚はあるのか!?……調整て……ギミックのように言うな!」
「ふふ。だってさ……彼氏なんだもん俺。かっ……彼氏だよ?女神たる君に……愛を……囁き放題♥口説き放題♥……ああ、至福すぎる。」
「女神て!!信仰でもしてたのかお前は!!既にびっくりするほど重い!!歯が浮く!!早速今すぐ調整しろ!!」
「え?これで甘い?重い?……いやいや、そんなはずないよ。あははは」
悪びれもせずヘラヘラする。
全く響いてない様子。
「いやいや!様子がおかしいから!そんなはずしかないから!!」
「澪桜さん、重いっていうのはね。俺の見解からしたらこうかな。……君に尽くす為俺の血肉と命を捧げ、俺の資産全てを君に重課金して破滅したい。……とか?」
「うん。重いというか狂気!!!」
脊髄反射のようなスピードでビシッと肩にツッコミを入れる
全く動じない周はクスクス笑いながら更に続けた
「……甘いっていうと……そうだなぁ例えば」
クイッと澪桜の手を引き自分の方に寄せた
「ぬあ!?何!?」
手の甲に優しくキスを落として至近距離で見つめる
破壊力抜群の艶めいた視線を向けて。
今まで伝えたかった事をその甘く低い声にたっぷりと乗せた。
「俺はこれから、この拗らせた3年分の片思いの時間を取り返すつもりでいるから……覚悟してね?
心から愛してるよマイダーリン♥もう二度と離さないし誰にも渡さないからね……俺の可愛い女神、澪桜さん♥……とか?」
周は微笑みながら心の中で続ける
(今言った例えは
半ば本気、半ば冗談。
澪桜さんは気付くかな?
俺の気持ちは多分そんじょそこらの男より多分重い。
それにゆっくり慣れて貰わないとね。)
(君を俺の愛で溶かして一生蕩けさせてあげる。)
その目線が全てを物語る
空気で意図が理解できた澪桜は顔を真っ赤にして首を振る
「甘い!甘すぎる!そしてそれも重い!!
基準が既に常人のそれじゃない!!この人多分調整しても無駄!
あ……歩くグラムジャムンだああああああ!!!!」
頭を抱えて天を仰いだ
「ぐらむじゃ……?なにそれ」
お知らせ
第2章より1日1度、夜8時の更新とさせて頂きます。
(なるべくお休みなく、毎日続ける予定ですが、間に合わなかったら活動報告の方にご連絡いたします。)
キャラクター調整、ストーリー調整の為の改稿に時間がかかってしまって進まなくて。
こんな私の作品ですが引き続きお付き合い頂けましたら幸いです。
恋人になった今からが周の本領発揮です☆
中だるみしないよう今まで張った伏線回収しまくって参ります!




