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黒猫の図書館  作者: あるる


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第95話 ヒト

 こんばんは!


 おや、今日はなにか悩んでいる感じ?

 少し元気がないように見えるんだけど、どうしたの?


 きみは人間なのか怪異なのか?

 確かにきみの立ち位置的に難しいよねー!


 でもね、きみはどこまでも人間だよ。

 何をもって人間を人間たらしめているか、は難しいけど……

 肉体を持ち、定命を持ち、何かを作り出せる存在。


 うん、人間以外にはありえないかな?

 人間であることは嫌?



 ◇◆◇◆◇◆◇



 僕は人とある意味対立するような存在たちと共にいる。


 彼らが人に害なす事もある事は分かっているけど、

 だからなんだと言うんだろう?


 そもそも人は人を害する。

 日本国内でも毎年死者数は100万を超え、病死や老衰を除いた、

 事故、自殺、犯罪による死者などは25~30パーセントにも上る。

 この内理由不明の死者数は数パーセント。


 この中に怪異による死者は含まれる。

 そう考えると数としては決して多くない。


 むしろ人が人を害しているのが圧倒的だ。

 それなら、その数パーセントを確実に僕たちが刈り取りに行っても問題ないよね?

 どうせ亡くなるのなら僕の友人たちの糧になってくれていいじゃない。



 そう考えてしまう僕の精神性はやはりもう人からは遠のいているんだろうと

 感じているけれど、僕はまだどこまでも人間のままだ。


 そう、僕を人に留めているのはやっぱり、この肉体なんだろう。



 僕の体は、僕を人間側に引き留めている。

 僕の肉体は疲労するし、飲食も睡眠も必要とする。

 それらの枷が僕を人間にしている。


 これは良い事なのか、不便なことなのか、

 単に面倒なことなのかは判断しにくいけれど……

 ただ死ぬだけでは人として終わるんだという気がする。


 何か、僕をこの枷から解き放つ鍵

 それが今はまだ見つかっていない。



 それが見つかった時、僕は本来の僕になるんだろうと予感がある。

 それはとてもゾクゾクするように楽しくて

 見つけてしまうとこのドキドキが無くなってしまうのはちょっと惜しい。


 もう少しだけ、僕はこの曖昧な立場を楽しみたい。



 ◇◆◇◆◇◆◇



 ふふふ、僕らのオーナーは良い具合に狂っているだろう?

 でも、かれのこの不安定さもまた魅力なんだようね。


 だから、ボクも今を楽しんで欲しいのさ!

 ヒトを良く知って、失望して、期待して、嘲って欲しいんだ。


 さあ、今宵はこちらでお終い。


 また次のお話しを楽しみにね!

読んでいただきありがとうございます!

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