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黒猫の図書館  作者: あるる


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第92話 強化

 いらっしゃい!


 昨日は新しいお話が生まれて興味深かったよ!

 あの彼女は良い理不尽さをこれから広めてくれるだろうからね。


 うん?

 あの彼女に変化をいれたいの?

 可能か不可能かで言えば、可能だとは思うよ!


 そうだね、うん、あの子は生まれて間もないし

 そもそも存在が変質して今の状態になった事を考えると更に変化を加えるのは問題ないね。


 それで、どう変化させたいんだい?



 ◇◆◇◆◇◆◇



 彼女は今日も嘆き続け、理不尽に自分を貶める人々を呪い

 それでもやっぱり愛した男性を今も心底憎みながら愛していた。


 悲しい、悲しい、カナシイ……

 なんで?

 私はなにもしていないのに、貶めるの?

 なんで?

 私は彼を愛しただけなのに、悪いの?



 悲しい、かなしい、カナシイ……



 嘆き悲しむ彼女は涙の池に沈みながら

 その身はニンゲンによる呪詛の鎖で縛りつけられていた。

 彼女がこれ以上悪さをしないようにと。



 そんなただただ悲しみに沈む彼女の元に向かう軽快な足取りが聞こえた。


 あっ、いたいた!

 ねえ、そこのキミ?

 悲しみに沈むキミも儚くて綺麗だけど、キミに強さを与えたいんだ。



 強さ……?

 そうしたら、この悲しさは、寂しさは、切なさに空しさもなくなる?



 うーん、そこはキミしだいだけど

 キミを『無力で在れ』と縛っているその鎖は無くなるね。



 この鎖が?



 うん。その鎖が無くなったら、キミはどうしたい?



 彼の元へ…… 彼に、何故なのか問いたい。



 彼はもういないかもしれないよ?

 ヒトは短命だからね。



 イイエ、カレハイル。

 私には感じられるもの、この先に彼はいるわ。



 なるほどねぇ。じゃあ、キミが受けれいるならこのチカラをあげるよ。

 コレはね、キミが好きに彼を追いかけられるように

 何処までもいけるようにって願いが込められているんだ!



 彼を……!

 ありがとう、ありがとう! これで私は彼に会える。

 彼に聞けないまま、私は死んでしまったけど、やっと聞ける。


 ねえ、なんで?

 なんで私を貶める必要があったの?

 気持ちが変わったなら、それだけで良かったのに……

 ねえ、彼女が良くなったからってなんで私を馬鹿にするの?

 なんで私の悪評を流すの?

 なんでご両親や私の親、近所に嘘を言うの?

 なんで? なんで? なんでぇええええええ!?

 なんで死んでしまった私を悪霊にしたの?

 この姿を望んでいたんでしょう?

 あなたが望んだ私に、私をこうしたのはあなたなのよ?

 ねえ、どうして逃げるの?

 ねえ、なんでそんな顔をするの?

 ねえ、殺して欲しかったんでしょうか?



 彼じゃない……?

 そんなはずないわ。だって彼と同じ体格だもの。


 あっ、また私を騙して馬鹿にして傷付けるつもりだったのね!

 ふふふふ、そんなの、ユ・ル・サ・ナ・イ♡


 ねえねえねえ!!

 …………早く、死んで?



 ◇◆◇◆◇◆◇



 いやあ、すっかり暴走しちゃったねえ!

 彼女が迫った彼は誰なのかって?


 ふふふっ、勿論赤の他人だよ?

 だって、彼女はとっくに彼を殺して、そして人が彼女を鎮めようとしたんだ。

 だからね、そんな封印なんかできないくらいのチカラを与えたんだ。


 みんな恋バナ好きでしょ?

 彼女は無垢な少女の恋バナに潜む怪異だからね、理不尽な話に惹かれて現れるよ。


 さあ、今宵はこちらでお終い。


 また次のお話しを楽しみにね!

読んでいただきありがとうございます!

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