第88話 感情
いらっしゃーい!
やあ、今日も楽しそうな顔をしてるねー!
今度はどんなことを思いついちゃったんだい?
思いと感情の差か~。
難しい話題だね……
その2つは表裏一体であり、別個のものでもある。
そうだね、分かりやすいのは『狂気』とかね。
悲しいとか、嬉しいとかはさ、思いとそのままつながりやすいんだけど
そうじゃない感情もある。
そうだね~相反する感情もニンゲンは同時に持ったりするよね。
『歓喜』と『妬み』とかね。
『悲哀』と『解放』とかもあるね。
ボクらは、こういう存在なので一番好きな感情は……
そりゃあもちろん『狂気』さ!
言うまでも無いよね?
ニンゲンの狂気による同族さえも追い詰める狂気
すっごいよねぇ~!
こんなにも人は変われるんだって思うと
ドキドキしちゃう。
まあ、彼らはある意味
もうこちら側に来ちゃっていると言えなくもないんだけどね。
ただ、厳密にはニンゲンのままだよ。
そう、自らを怪異へと変化させてしまうほどの強烈な感情
それは濃く、重く、消えない『思い』とは違うけど
瞬間的な熱量はそれよりもあったりするんだよ。
その代わり継続はしない。
まあ、なんにせよ一長一短で、やっぱり表裏一体なんだけど。
きみはどっちの方が好きかな?
じっくり、ゆっくり、確実に目的へと進むような『思い』か
激しく燃え上がり、全てを焼き尽くすような強烈な『感情』か
それとも全く別のものか?
ふふふ、それぞれに個性があって、中々興味深いだろう?
だからボクらはやっぱりニンゲンが大好きなのさ~。
矛盾と可能性の塊のような存在だからね!
ボクの今一番注目しているのは、もちろん! きみだよ!
◇◆◇◆◇◆◇
僕は思いと感情どっちが好きなんだろう……考えたことはなかったな。
うん、でも浪漫を感じる方はあるよね。
僕は瞬間火力が高い方ではない自覚はちゃんとあるんだ。
だけど、まだどこを目指せばいいかは見えてなから
もう少しここで黒猫くんと話を重ねていきたいな。
今日は僕が代わりに挨拶して欲しいと言われているんだ。
さあ、今宵はこちらでお終い。
また次のお話しを楽しみにね!
読んでいただきありがとうございます!




