第83話 大きなもの
やあ、こんばんは!
ねえねえ、なんで大きいな存在ってそれだけで怖いんだろうね?
本能的なパワーバランスへの恐れかな?
でもさ、大きいからって強いとは限らないじゃん?
大きくったって弱い存在もあるかもしれないじゃん?
例えばマンボウ。
大きな魚だけど、皮膚が弱く、ストレスに弱く、小回りが利かない。
その為人工環境での生育が難しいため、繊細だと言われているよね?
でもさ、それも半分デマらしいの知っている?
半面そのデマもホントウになっちゃたりするよね~。
そう、それがデマの怖いところ。
だからさ、大きいものはやっぱりコワイんだよ……。
◇◆◇◆◇◆◇
正直、たかが2.5メートル何て、大したことないって思っていた。
だって、2階くらいの高さだもん。
だからね、ボクは油断していたんだ。
たかだかその程度の大きさなんて怖くないって。
でも、……違った。
2階まである身長から繰りだされる一歩は大きすぎて
その腕は長すぎて
ボクらは逃げる事さえ全然できなかった。
馬鹿にしてごめんなさい
大したことないだろうって甘く見てごめんなさい
悪く言ったのはボクだから
ボクのトモダチは許してください。
そう言ったのに、許されなかった。
ボクはこの大きな奴に片手で潰されながら
ボクのトモダチが捕まって行くのを見ているしかなかった。
お願い、誰か
誰でもいいから、ボクのトモダチを助けて……。
大きいものは、大きいだけで、強いんだって
みんなもう分かったから。
お願いだから、ユルシテ…………。
◇◆◇◆◇◆◇
ふふふ。大きいものは――
容赦のない慈悲もない言葉も分からない化け物。
そう定義された存在に「ごめんなさい」は通じないよね?
とっても残念だけど、そういう事だよね。
さあ、今宵はこちらでお終い。
また次のお話しを楽しみにね!
読んでいただきありがとうございます!




