第8話 見てはいけない影
こんばんはー!
来てくれて良かった!
面白い話しを見つけてね
是非ともきみに見せたかったんだ!
どんな話しかって?
それは読んでのお楽しみだよ!
さあさあ、さっそくどうぞー!
◇◆◇◆◇◆◇
群馬県赤城山トレッキングコースから大沼を見下ろす写真を撮りに来ていた。
紅葉はまだ始まらないが、
朝夕の気温差が大きくなり霧が発生しやすいこの時期は
神秘的な写真が撮れるので何度か来ていた。
同じように撮影目的の人たちが続々と夜明け前に増えていく。
自分も三脚に椅子、望遠レンズを付けて準備万端。
あとは時間の経過を待ちながらちょいちょいカメラを覗いてはシャッターを切る。
ようやく朝日が差し、明るくなりはじめ無心に写真を撮っていると
ふと妙な影が映りこんだ。
「なんだあれ?」
「なあ、キミも変な影が映らなかったか?」
「ええ、なんでしょうね……アレ」
同じように写真を撮っていた隣の男性も見たようだ。
もう一度カメラを覗き込んで望遠を上げて行く。
どう見ても人のように見える反面、そのサイズ感がおかしい。
近くにある木々は普通に大きく、自分の身長の倍はあったはずなのに
その人影はその木よりも大きいのだ。
更に良く見ると、手足が異様に長い……。
「気味が悪いな……なんか縁起悪そうだし、俺は引き上げるわ」
さっき声をかけてくれた男性は小走りで車へと戻って行った。
他にも何人か帰って行ったようだった。
けど、自分は何故かカメラから目が離せなかった。
奇妙な人影のアンバランスさが逆に面白く、魅力的に見え
無意識でシャッターを切っていた。
そして、目があった。
不味い!逃げなきゃ!!
理屈ではなく、本能がそう訴えて身体を突き動かす。
カメラだけをもって、走る。
急いで車に乗り込み、エンジンをかけて急発進する。
周りも何も見えていなかった。
ただ、逃げなきゃ、と車を走らせた。
物凄い音が背後に迫るのを聞きながら
必死にアクセルを踏んで車を走らせていた。
後悔も何もする間もなく
カーブの多い山道を曲がり切れず車はガードレールを飛び越えて落ちて行った。
◇◆◇◆◇◆◇
見ちゃいけないものってあるよね~。
あの影はなんだったんだろうね。
きみも興味ある?ある??
凄いな~きみの好奇心はさすがだね!
ボク?ボクはいたいけな猫だからね~。
さてさて、今宵はこちらでお終い。
また次のお話しを楽しみにね!
読んでいただきありがとうございます!




