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黒猫の図書館  作者: あるる


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第73話 壁

 いらっしゃい!


 今夜は何かリクエストはあるかい?

 ふむふむ、助けを求めるお話は確かに怖いよね!


 じゃあ、きみのリクエストにあうお話にしようか!



 ◇◆◇◆◇◆◇


 念願の転職に合わせて、気分も一転新しいマンションに引越した。

 築浅で外観も内覧もしたけど、綺麗だし駐輪場とオートロックに宅配ボックスも揃ってて文句なしの物件だ。


 荷解きまでの引越しプランで楽をして

 引越し当日からまったりとできて満足していると、ドンドンと音が聞こえた。


 ファミリー物件もあるマンションだから、隣か上の階に子持ちがいるかもな?

 と思ってあまりその日は気にしなかった。


 次の日も、その次の日も、毎日のようにドンドンと夜中になるとうるさい。

 週末は割と一日中ドンドンとされていて、流石に管理会社にクレームを入れると、折返しの電話があった。


「お隣の部屋の方からもクレームいただいているんですけど、

 その二部屋に接するご家庭にお子さんはいらっしゃらないんです」


 そう言うと、ああでもない、こうでもない、とこちらがイチャモン付けてるような言われ方をして非常に不愉快だった。

 でも朗報がひとつあった。


 隣の部屋を訪ねて、壁伝いに響く音が気になって管理会社に問い合わせたところ

 同じように問い合わせされたと聞いて、何処から響いて来るのか特定したら話が進むかと思って訪ねたと伝えると、同意して家に上げて下さった。


 お隣さんの部屋はうちと対象になっていて、お互いリビングにあたる壁の真ん中辺りから音が響くことが分かった。

 そこはどちらもなにも収納などもなく、ただの壁だ。


 そこへ見計らったように壁を叩く音が響き

 私たちは飛び上がるように驚いてしまった。


 二人で震えていると、小さな声が僅かに聞こえた。


『た……けて……』


 私たちは驚きながら、お隣さんはその声を録音して

 私は警察に電話をした。


 30分後、到着した警官が声を確認して

 壁を破壊することになった。


 あっという間崩された壁の間には幼い子供の遺体があったらしい。

 私たちは二人とも最近引越してきていたため、疑われもしなかった。

 管理会社に問い合わせていたのも良かったらしい。


 お隣さんも私も引越したけど、私たちはその縁で仲良くなった。


 なのに、何故だろう。

 今でも時々聞こえるんだ、あの時の「たすけて」が。


 ◇◆◇◆◇◆◇



 助けてくれたお姉さんを慕っちゃったんだね~。

 子供らしいけど。


 お姉さんはどうなっちゃうんだろうね?

 このまま何事もないといいんだけど~。


 さあ、今宵はこちらでお終い。


 また次のお話しを楽しみにね!

読んでいただきありがとうございます!

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