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黒猫の図書館  作者: あるる


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第70話 幽霊

 やあ、こんばんは!


 おっ、早速ちゃんとお話しを考えて来てくれたんだ?

 嬉しいな~。


 最近流行っている幽霊に関わる都市伝説のお話?

 へー!それは面白いね!



 ふふ、じゃあ都市伝説を聞いて怖がっている人を

 探してみないといけないね!



 ◇◆◇◆◇◆◇



 オレの妹は何故か都市伝説とか怖い話系が好きで

 オレや母親は止めろと言っているのに話して来るんだ。


 昨日は最新の話だと嬉しそうに話してきた幽霊の話が耳に残っている。



 夜の交差点で向かい側にいる人に異変を感じたら見てはいけない。

 その人物はこの世の人でない可能性があるから。

 あなたが気付いていることに気付かれたら

 あなたはあの世へ連れて行かれてしまうかもしれない。


 そんな内容だった。


 まあまあ、そんなことは早々にないと思っているけど。

 そんな日に限って残業で帰宅が遅くなってしまった。



 通いなれた道を歩いて駅へと向かう中

 深夜に近くて店ももう閉まって全体的に暗くて嫌な感じがしていた。


 それもこれも妹のせいだと、ちょっとイラッとしながら

 ボーっと信号待ちをしていた。


 この時間でも会社が近いせいか、意外と車が多い。


 ハイライトが眩しくて、街中ではライトを下げて欲しいな、とか

 思いながら待っていると、向かい側にいる人の様子がおかしい。



 体調が悪いのかと思う程青白く、心配になったのだけど……

 その人と別の人が重なった(・・・・)


「えっ……」


 思わず漏れた自分の声に驚きつつ、

 周りの人には聞こえなかったようでホッとした。


 何事もなかったように前を向くと

 青白い人と目が合ってしまった。



 ドクリ、と心臓が嫌な音を立てて息が上手く吸えない。

 嘘だろ、と自分に言いつつ相手から目が離せない。


 思いきるように視線を外し、スマホを敢えて取り出す。

 無駄にニュースなどを見て、イヤホンを耳に入れる。



 オレは何も見ていない、気付いていない、と。

 緊張で心臓が嫌な音をずっと立てているのも無視して

 信号が変わると共に他の人たちを合わせて歩き出した。


 例のヒトとすれ違うまであと数歩……

 何事もなくすれ違った、その時「見えてるくせに」とイヤホンを超えて聞こえた。



 思わず振り向いてしまったオレに、そのヒトの口は裂けるようにニヤァと嗤っていた。



 息を飲んだ瞬間、嵐のようなクラクションと車のライトがもう目の間だった……。


 ◇◆◇◆◇◆◇


 うわぁ~素直な人ほどちゃあんと巻き込まれちゃうんだねぇ。

 この人の妹さんはきっと一生都市伝説とかとは縁がないんだろうね。


 それにしても、見事なほど都市伝説のセオリーを踏んでくれる

 理想的なヒトだったね!


 さあ、今宵はこちらでお終い。


 また次のお話しを楽しみにね!

読んでいただきありがとうございます!

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