第65話 童話
いらっしゃ~い!
ねえねえ、きみは昔話って色々知っていたりする?
そうそう因幡の白ウサギとかからグリム童話まで含めて全~部。
昔話ってさ、警告のお話が多いのはなんでと思う?
そう、人はすぐ忘れてしまうからね。
それにしても、今の子供向けはかなりマイルドにされているけど
原典はやたらとえぐかったりするじゃない?
あれってなんなんだろうね? 必要なのかな?
って、いうお話を今日はして行こうかな!
◇◆◇◆◇◆◇
昔話で僕が初めてびっくりしたのはカチカチ山だった。
だって、お話始まって割と早々におばあさんが殺されて鍋にされて
しかもおじいさんに食べさせちゃうんだよ?
もう色々アウトすぎでしょ?
そりゃおじいさんも、ご夫婦に可愛がられていたウサギも恨み骨頂だよね。
とはいえ、背中を焼いて辛子を塗り込んで、拷問のようなことをして
最後は泥船で沈めて溺死させるんだから、こっちもまたえぐいよね……。
なんか、どっちもどっちになるくらいえげつなくて
本当にこれでおじいさんは報われたのかな? ってなんとも疑問だったよ。
ただ、まあ、タヌキの自業自得ではあるし……因果応報って人為でもあるんだなって。
なんというか、神が裁かないなら自分がやる、の典型だよね。
ああ、これもまた人間らしいんだろうなって今にして思えばすごく納得。
だから、人は復讐ものとか「ざまあ」ものを好むんだろうね。
報いは必ず、ある。
そう思うと、反面ホラーの需要が亡くならないことが僕は結構不思議なんだよね。
ホラーの醍醐味っていくつかあるけど、そのひとつは「理不尽さ」じゃない?
問題を解決したと思ったのに終わらない呪い。
助かったと思ったのに、結局助からない。
ゾンビものだって、解決があるようで結局は未来は暗い終わり方が多いし
ミステリーに近いシリアルキラーものだって亡くなった人は戻らない。
解決して、報いを与えてスッキリする事を
勧善懲悪を好みながら理不尽の塊のような物語を楽しむ。
僕からすると、僕ら人間自体が謎過ぎて、理解できなくて、理不尽な存在だよね?
同時に非常に分かりやすくて、脆くて、興味深い。
同じ状況でも反応が違うのも魅力だよね。
黒猫くんが色んな話をその人に合わせて用意するのも
きっとその人の反応を見たいんだろうなって最近は思うよ。
◇◆◇◆◇◆◇
ふふふ、そう人は優しくで、好奇心旺盛で好ましいよ。
反面物凄く冷酷で凶悪で狂気に満ち溢れている反面も愛おしいよ。
そう、きみはまさに無垢な人間そのものでありながら
ちゃんと変化していく人間だよね。
これからも、もっともっと色んなお話を見て
色んなお話を創って、新しいものを見つけていこうね!
さあ、今宵はこちらでお終い。
また次のお話しを楽しみにね!
読んでいただきありがとうございます!




