第60話 ゲーム【前編】
いらっしゃい!
来たね、来たね!
楽しみに待っていたんだよ~!
早速教えてよ、きみが紡いでくれるお話を!
ほうほう、なるほどデスゲームだね。
常に誰かを犠牲にしていく、偽善とエゴがせめぎ合うお話!
きみのデスゲームに選ばれてしまった参加者には
心からお悔やみ伝えないとね。
さあ、開幕だよ!
◇◆◇◆◇◆◇
デスゲームは知らない人間同士でやらせても
あまり面白くは、ない。
お互い知っているからこその躊躇、ジレンマ、そして結論。
そして自己嫌悪、悔み、安堵、狂気へと走るのが興味深いのだ。
かと言って身近すぎると、それはそれで面白くない。
一番最小のコミュニティは『家族』となるが、親は間違いなく子を生かそうとする。
そして子が幼すぎるなら、共に死を願ってしまう。
そんな見えてしまっている結論は面白くない。
だから、小説などでありがちだけど中学や高校の1クラスは面白いんだ。
複数あるグループ、しかも全員知り合いである程度知っていて、カーストもある。
下剋上もありえる。
更には死の恐怖から乗り越えるための関係の変化。
でも、1クラスだと多すぎるから、今回僕が選んだのは5~6人。
さあ、彼らはどんなドラマを見せてくれるんだろうね?
◇◆◇◆◇◆◇
それは唐突に始まった。
黒猫のキャラは楽しそうに嗤いながらオレたちを見下ろしていた。
『やあやあ、キミたちが招待されたヒトたちだね~』
オレと悪友とも言うべき二人、イツキとアツシ、
それと同じクラスの女子、タナカとナカガワだった。
『ふふ、ボクは案内だけするように言われているんだよね~。
中々にえっぐいお題が君たちをまっているから、頑張ってね?』
「おい、なんの話だよ?」
『それはそこのドアを開けてのお楽しみ。
一応注意事項を伝えておこうかな~。
ここから逃げられない、電波も届かない、ルールには従うこと、罰則もルールもちゃあんと確認すること』
「えっ、意味わかんないんだけど!」
『まあ、そうだろうね~。まあでも、ボクのお仕事はここまでなんだー!
じゃあ、バイバ~イ』
言うだけ言うと、黒猫は消えてしまった。
嫌な予感しかしない、良く映画や漫画であるシチュエーションにオレを含めた5人全員顔色悪かった。
◇◆◇◆◇◆◇
カレの始めたゲームは一体どう進むんだろうね?
ボクも詳しくは聞いてないからどっきどきなんだよね!
無作為に選ばれたとはいえ、カレラも災難だよね~。
さあ、今宵は続いちゃうよ!お楽しみにね~!
また次のお話しを楽しみにね!
読んでいただきありがとうございます!




