第6話 図書館の返却ポスト
やあ、こんばんは!
今夜も来てくれて嬉しいよ!
今夜はね、実はとっておきを見つけておいたんだ!
きみが楽しんでくれると嬉しいんだけど…
なんとね、図書館にまつわるお話しなんだ!
お話し好きなきみにぴったりだろう?
それじゃあ、楽しんでね~!
◇◆◇◆◇◆◇
とある市営の図書館では休み明けで返却ポストに返却されていた本の整理で忙しくしていた。
チーフと共に残業してやっと一通り返却対応が終わって帰ろうとした時に
返却ポストにドサ、と本が返された音がした。
「ふう。カオルさん、返却ポストを一応チェックしてくれる?」
「はーい!」
返却ポストを見てみると……何も入ってなかった。
「えっ、嘘……」
「カオルさん、どうしたの?」
「チーフ、今ポストに入った音がしましたよね?」
「ええ、間違いなく聞いたわ」
「ないんです、なにも」
チーフもそんな馬鹿な、と思い確認するがやはり何もなかった。
悪戯で別のもでも入ったのかと思ってライトでも照らして確認するが、何もない。
その日は聞き間違いか?とお互い疲れていたのかも、との結論で気にせず業務を終えた。
次の日も、その次の日も、閉館後の返却ポストに入る音がして確認すると何も入っていない日が続き……
気味悪がった職員たちの為に監視カメラが付けられた。
その晩チーフとカオルは返却を待っていた。
ギィ、ドサッ……と言う音に監視カメラを確認すると、誰も映っていなかったので
少し巻き戻すと、白い手だけが伸びてポストに本を入れていた。
君の悪さを感じつつも2人で返却ポストを確認すると1冊の本が入っていた。
『行方不明者名簿』
「こんな本、うちにありました?」
「いいえ。でもちょっと待ってね、この人の名前見覚えがあるの」
チーフがスマホで調べるとその名前の人は本当に行方不明だった。
なんで、こんなものがポストに入れられたのかは不明だが、念のために警察に届ける事にした。
それからは、毎晩この名簿が返却ポストに入れられた。
3日目の晩、再びカオルは遅番で作業しているとまた返却ポストにドサリと本が投下された。
確認すると、やはり『行方不明者名簿』だった。
一体なんなんだろうと思いつつ、ざっと名簿を見ていると
名簿の一番最後にカオルの名前があった。
◇◆◇◆◇◆◇
ふふふ、職員さんはどうなっちゃったんだと思う?
ちょっとドキドキしちゃうよね~。
白い手は、一体誰の手だったのか気になっちゃうー!
今宵はこちらでお終い。
また次のお話しを楽しみにね!
読んでいただきありがとうございます!




