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黒猫の図書館  作者: あるる


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59/105

第58話 蟲毒

 こんばんはー!


 やあ、今日も楽しそうだね~。

 今夜はどんなネタにするんだい?


 ほうほう、理不尽さに全振りしたお話しかか!

 日本のホラーらしい、良いテーマだね。


 ふふ、ボクは好きだよ。

 じゃあ、どんな理不尽な話になるかはお楽しみに!


 きみの思考に沿っているはずだよ!



 ◇◆◇◆◇◆◇



 ソレは全てを呪って、全てを恨んでいた。

 まるで煮凝りのように、恨みを憎しみで煮詰めたようなソレ。


 死した後も、生きとし生けるものを呪い、恨み、蝕む呪いとなった。


 何人もの霊媒師などが浄化させよう、封印しようとしたが

 その全てを食い破ってソレは存在した。


 ソレが望むのは終焉のみ。

 しかも質が悪いことに、一見ソレは美しく見える。



 何も知らない幼子が心惹かれるような無垢なる見た目。

 ソレは幼子を引き付け、その幼子を介して家族を呪う。

 無知なる幼子も最後には呪い殺される。


 呪いそのものであるソレに慈悲などは無い。



 ただ、全てを呪い殺さんがため、いつも待っている(・・・・・)

 それは廃棄されようとも、草木も土さえも殺し、やがてまた人里に戻って来る。



 そしてまた、ソレは何も知らないものの手に渡った。


 ソレはまた命あるものが在ることに憤り、同時にまだ呪い殺せることに歓喜した

 そして愚かにも、ソレは多くの人の目に触れる場所に置かれた。


 けれど、物事はソレがおもうようには行かなかった。

 多くの目に触れるようになった反面、ソレに直接触れるものは居なくなってしまったのだ。



 想定外だった。

 ソレが望む状況ではなかった。



 ソレは悩んだ結果、器を捨てる(・・・・・)ことにした

 形も、入れ物も、ソレである必要は無かった。


 ヒトを惹きつけられるモノであればそれで良かった。


 そして、最悪の呪いは自由になった。

 呪い自体が擦り切れ、ソレの意識が消えるその日まで

 ヒトからヒトへと渡る。



 既に理由や原因などは摩耗してない。

 ただ、ソレはソレであるがゆえに、ヒトを呪う。



 ◇◆◇◆◇◆◇



 典型的な呪いの話はいかがだったかな?


 ヒトは色んな呪いを作って来たからね。

 方向性を失った時はこうなるよね、だって殺意と悪意のごった煮だもの。


 きみなら、こんな呪いをどうするのかな?


 人の目に触れ、人の触れる場所、そんな都合の良い場所は……

 意外と身近にあるね。

 そう、きみがいつも手に持っている、ソレだよ。


 さあ、今宵はこちらでお終い。


 また次のお話しを楽しみにね!


読んでいただきありがとうございます!

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