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黒猫の図書館  作者: あるる


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第54話 いわくつきの部屋

 やあやあ!こんばんはー!


 今夜は、なにかリクエストはある?

 ふむふむ、宿泊施設や家にまつわるものだね!


 いわくつきの部屋、定番だけどバリエーション豊かで

 面白いよね!


 そうだね、じゃあ今夜はとある老舗のホテルを舞台にした

 お話しにしようかな!



 ◇◆◇◆◇◆◇



 創立50年を迎えるホテルは和と洋がほどよく混ざった瀟洒な雰囲気が人気だ。


 高いサービス品質、料理、風景全てが高得点と取るくらいの人気ホテルだが

 ただ、このホテルには一部屋だけ、できうる限りお客様を泊めてはいけない部屋がある。


 そこに泊まる方は、基本級な天候の問題などで一晩の宿を探してくるケースがほとんどだ。



 その日は午後から生憎の雨で、そして久々に例の部屋(・・・・)しか開いていなかった。


「もう、どんな部屋でもいいのでお願いできませんか?」

「少々お待ちください。

 ……お客様、一部屋だけございますが、景観も良くなく、端の方のお部屋なのですがよろしいでしょうか?」

「ええ、今晩寝るだけなのでお気遣いなく」

「左様でございますか、それでは、こちらにサインをお願いできますでしょうか?」


 そう受付に渡された書類の内容は免責事項などで特に問題はないように見えたが

 一文だけおかしい。

【客室内で発生したいかなる事象に関して、当ホテルは責任を持たない。】


「あの、これはどういう意味ですか?」

「実はですね、その部屋曰く付きでして……」

「あー! 出る系ですか、全然OKですよ」


 男性はあっさりとサインをして荷物を置きに戸惑うことなくその部屋へ入った。特に問題もなく、

 幸い何事もなく、そのまま時間は過ぎて行き、あっという間に夜になった。


 部屋を借りた男性は特に何も気にすることなく、そのままあっさりとベッドで眠ってしまった。



 深夜、男性は怒鳴り合う男女の声で目が覚めた。

 声が大きすぎて割れているのか、言葉はちゃんと聞こえないが

 あまりに声が五月蠅いの起き上がって電気を付けると声が止まった。


 部屋には誰もいない、浴室もトイレも。

 隣の部屋などは静かだ……仕方なしに電気を消すとまた怒鳴り土絵が響き

 そして「ぎゃあああああああ!」という悲鳴が続いた。


 慌ててもう一度電気を付けると、

 さっきまで自分が寝ていたベッドに男性の死体があった――。


 男性が従業員を連れて自分の部屋に再度行くと死体は消えていた。

 従業員は慣れたもので気のせず、と戻ってしまうが男性はその日一睡もできなかった。


 ◇◆◇◆◇◆◇


 本当に幽霊だったのかな?

 きみはどう思う?


 ボク? ふふふ、それは答え合わせになっちゃうね。

 ボクはね、その部屋の記憶じゃないかなって思っているよ。


 その部屋に泊まった人への影響は、わからないな~。


 さあ、今宵はこちらでお終い。


 また次のお話しを楽しみにね!

読んでいただきありがとうございます!

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