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黒猫の図書館  作者: あるる


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第47話 神隠し

 こんばんは!

 最近ますます寒くなって来たねえ、特にこの時間は!


 さあ、今日は体の温まるジンジャーティーをお供に

 どんなお話しが良いかな?


 ふーん、神隠しか!いいね!

 じゃあ今夜はいつの間にかいなくなった、ではなく

 誰かが意図して攫っていくお話はどうかな?


 そうそう!天狗とか妖精とか色々いるから

 そのひとつのお話しだよー!



 ◇◆◇◆◇◆◇



 その老人はいつも静かに、公園のベンチに座ってた。

 大分老齢に見えるご老人で、いつも同じ時間に来て、しばらく日を浴びて目を閉じ

 そしてまた帰っていく。


 悪戯な座っている老人の杖を取ってしまっても


「それがないと、歩きにくいんだ。返してくれないかい?」


 と優しく窘めて、少年も素直に謝って杖を返した。

 そういう穏やかな老人だったので、公園によく来る人達にとても好かれていた。



 そんなある日、老人は何にも公園に来なくなった。

 雨が降っていなければ、毎日来ていたのに。



 みんなが心配していたある日、老人はまたひょっこりと現れた。

 でも、どこか痩せていて、前よりも元気が無さそうだった。


「じいちゃん、どうしたんだ? みんな心配してたんだよ?」

「すまんなぁ、爺さん、悲しいことがあってな。

 中々立ち直れなかったんだけど、やっとこうしてここに来れたよ」

「じいちゃん、無理するなよ? 歩くのきつかったらオレら手伝うし」

「ははは、アラタもすっかり頼もしくなったな。ありがとうな」

「うん!」


 それからまた老人は毎日来るようになった。

 でも、逆に他のいつも来ていた人たちが減ったような気がする。


「なあ、アラタ。お前変な噂しってるか?」

「なに?」

「夕方にこの公園の一本向こうの道あるじゃんか、スーパーに行くやつ」

「うん」

「あそこ通ると行方不明になるらしいぜ?」

「ええー、しょっちゅう人通ってるのにさすがにデマだろ」


 そんな話をした後、好奇心から企画途中にその道を通ってみることにした。

 そこで例の老人が、よろよろ歩いているのが見えた。


「じいちゃん、大丈夫か?」

「アラタじゃないか!良かった、ちょうど手が欲しかったんだ」

「おう、どうすればいい?」

「丁度お前さんで33人目なんだ、ありがとう」


 何に対するお礼だ? と聞こうと思ったのに、アラタの姿はもうなかった。


「これでやっと、孫たちが帰って来る……」



 ◇◆◇◆◇◆◇


 優しそうなお爺さんだったのにねー!

 いやあ、人間追い詰められると怖いねぇ。


 33人も消えているのに、事件になってないのも怖いね!


 今日のお話しはどうだったかな?

 気に入ってくれたなら、嬉しいな!


 さあ、今宵はこちらでお終い。


 また次のお話しを楽しみにね!

読んでいただきありがとうございます!

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